ソー活
ソーシャルリクルーティング
【英】social recruiting
ソーシャルリクルーティングとは、ソーシャルメディアを活用した学生の就職活動、または企業の採用活動のことである。
ソーシャルリクルーティングは、主にFacebookを代表とするSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)、およびSNSがWebサイト向けに提供するソーシャルボタンなどを通じて行われる。企業側は、SNSのマイページで企業紹介やセミナー情報などを発信でき、学生側はそれをフォローすることで最新情報を逃さず得ることができる。いわゆる「就活お役立ち情報」を配信し、ソーシャルボタンなどによって共有してもらうことで、より多くの学生に効率的にアピールすることも期待できる。また、意識の高い学生に対して積極的にアピールできれば、ソーシャルグラフを通じて、意識の高い学生の友人にも効率的にアプローチできる。
また、学生側では志望の似たユーザーと知人になって相談し合ったり、自分と同じ学歴で就活に成功した先輩を見つけることも、SNSを通じてより容易にできるようになっている。
ソーシャルリクルーティングで利用される代表的なSNSとして、FacebookやLinkedInなどがある。また、従来の求人情報サービス提供企業も、Facebookアプリを提供することでソーシャルリクルーティングを提供するなどしている。
参照リンク
「ソーシャルリクルーティングの世界」ブログ
注目される「ソーシャルリクルーティング」 - (日本の人事部 2011年9月27日)
ソーシャルリクルーティングが「人気企業ランキング」を崩すか - (MarkeZineコラム 2011年12月9日)
ソーシャルリクルーティング、国内企業3事例 - (現代ビジネス 2011年5月31日)
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ソー活
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/05 20:11 UTC 版)
ソー活(ソーかつ)とは、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを活用した就職活動。So活と表記される場合もある。
ソー活の「ソー」は、ソーシャルメディアを利用するという点に加え、双方向コミュニケーションという意味でも用いられている。
概要
一般的には求職者が自らの経歴を、企業が採用情報をそれぞれソーシャルメディアに掲載した上で、コメント機能などを用いて双方向コミュニケーションを図ることで相互に接触を図るもの。2011年頃から見られるようになった動きで、2011年を「ソー活元年」と呼ぶ向きもある[1]。2012年には新語・流行語大賞のノミネートに選ばれたほか、2013年版の『現代用語の基礎知識』にも収録されるなど、一般にも定着しつつある[2]。
アメリカ合衆国では、2013年の調査によれば、約39%の企業が採用活動の一環として応募者の情報をソーシャルメディアで調べている[3]。一方で、日本国内における就職活動全般に占めるソー活の割合はまだ低く、同じく2013年に新卒者を対象とした調査で、わずか8.4%(MMD研究所調べ)と1割未満にとどまっているという[4]。
評価
ソー活については「求職者、企業双方ともに本音を語り合える」として好意的な評価をする向きがある一方で、「ネット上でしか意見が言えないような人物はいらない」という批判もある[1]。また企業・求職者双方ともソーシャルメディアを十分に活用できていない部分が多く、特に「ソー活」が一般化した2012年以降、採用の質が落ちたという意見も見られる[5][6]。
脚注
- ^ a b ソー活とは - コトバンク
- ^ 増殖する「○活」、背景に何が 「活」一字に新たな意味 - 日本経済新聞・2012年12月18日
- ^ ソー活対策 : 採用担当者はソーシャルメディアで何をみようとしているのか? - マイナビニュース・2013年7月5日
- ^ “ソー活”をしていた新社会人、わずか8.4% - Business Media 誠・2013年6月18日
- ^ 「ソー活生は優秀」は本当か? - ASCII.jp・2013年3月22日
- ^ 人事の残念なソーシャル活用 - ASCII.jp・2013年4月1日
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