ゼロの焦点とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 芸術・創作物 > 映画 > 映画作品 > ゼロの焦点の意味・解説 

ゼロの焦点

作者松本清張

収載図書松本清張傑作総集 2
出版社新潮社
刊行年月1993.12


ゼロの焦点

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/06 01:51 UTC 版)

ゼロの焦点』(ゼロのしょうてん)は、松本清張の長編推理小説。北陸地方を舞台に、太平洋戦争直後に端を発する時代の傷痕が生んだ連続殺人事件を描く。


注釈

  1. ^ 『虚線』第1回の連載では、「清張」の読みは「きよはる」と記されていた[1]
  2. ^ 小説中では「GI」とも表記。
  3. ^ 小説中では「パンパン」とも表記。
  4. ^ 住居表示前の当時の住所は上石神井1-682であったが、現在の地番表示では関町東一丁目。
  5. ^ なお、作中では能登線の「電車」を利用する記述があるが、実際の能登線は一度も電化されることなく営業を終了している。
  6. ^ 小説では全編を通じて、犯人が崖にいる描写はない。
  7. ^ 劇中でヒロインが汽車の窓から日本海を眺める場面があるが、実際の汽車は日本海が見えるルートを通らない。
  8. ^ 作中、日本劇場で『大当り三色娘』(1957年公開の東宝映画)が上映中であったり、街角に『地球防衛軍』(1957年公開の東宝映画)の宣伝ポスターが貼り出されている場面が見られる[20]

出典

  1. ^ 『週刊 松本清張』第3号(2009年、デアゴスティーニ・ジャパン)10頁参照。
  2. ^ 人口問題研究所調査のデータに拠る。『週刊 松本清張』第3号 9頁参照。
  3. ^ 山村正夫『続・推理文壇戦後史』(1978年、双葉社)58頁参照。
  4. ^ この件に関しては、『黒い白鳥』(2002年、創元推理文庫)の巻末に掲載された鮎川による「創作ノート」および有栖川有栖のエッセイ、また鮎川と島田荘司の対談「黄金時代の遺産を継ぐ」(鮎川・島田編集『都市の迷宮 (ミステリーの愉しみ4)』(1992年、立風書房)収録)も併せて参照。
  5. ^ 『週刊 松本清張』第3号 20頁参照。
  6. ^ 林悦子『松本清張映像の世界 霧にかけた夢』(2001年、ワイズ出版)25-26頁参照。
  7. ^ 「海沿いの墓場」「夫の意味」「ゼロの焦点」の節をそれぞれ参照。
  8. ^ 「海沿いの墓場」の節を参照。
  9. ^ 『週刊 松本清張』第3号 15頁参照。
  10. ^ 著者と三好行雄の対談「社会派推理小説への道程」(『国文学 解釈と鑑賞』1978年6月号(至文堂)収録)参照。「代表作はなかなか挙げられないが」「好きなものといえば」と限定を付けての答え。
  11. ^ 笠井潔『探偵小説論Ⅰ 氾濫の形式』(1998年、東京創元社)第七章「壊れた人間と平和な現在 - 松本清張論」参照。
  12. ^ 酒井順子「松本清張の女たち」第2回「『ゼロの焦点』の表と裏」(『小説新潮』2022年9月号掲載)参照。書籍化は『蒼い描点』が先行したが、連載開始は本作が先行する。
  13. ^ 北村薫と有栖川有栖による対談「『ゼロの焦点』を解き明かす!」(『オール讀物』2022年6月号掲載)参照。
  14. ^ 山田洋次・川本三郎「清張映画の現場」(『松本清張研究』第13号(2012年、北九州市立松本清張記念館)収録)参照。
  15. ^ 野村芳太郎「清張作品と私」(『松本清張全集 第3巻』(1971年、文藝春秋)付属の月報に掲載)参照。
  16. ^ 『週刊 松本清張』第3号 巻末頁参照。
  17. ^ 毎日新聞、2008年12月22日、朝刊。
  18. ^ 「清張映画の現場」における山田・川本の発言など。「サスペンスドラマというとラストシーンは必ず断崖になるけれども、あれがはしりじゃないでしょうか(笑)」。
  19. ^ 2009年度興収10億円以上番組(日本映画製作者連盟 2010年1月発表)
  20. ^ 別冊映画秘宝編集部 編「小泉博(構成・文 浦山珠夫/『映画秘宝』2010年4月号掲載)」『ゴジラとともに 東宝特撮VIPインタビュー集』洋泉社〈映画秘宝COLLECTION〉、2016年9月21日、27頁。ISBN 978-4-8003-1050-7 
  21. ^ 奈良岡朋子 - NHK人物録
  22. ^ 新藤と白井佳夫の対談「新藤兼人、清張文学を語る」(『松本清張研究』第4号(1998年、砂書房)掲載)参照。


「ゼロの焦点」の続きの解説一覧



固有名詞の分類

映画作品 フィオリーレ 花月の伝説  ザ・L.A.ライオット・ショー  ゼロの焦点  勇気万丈  二人だけの朝
日本の映画作品 暗いところで待ち合わせ  北陸代理戦争  ゼロの焦点  孔雀王  美男天狗党
フジテレビのテレビドラマ 恋愛マニュアル〜まだ結婚したい女  探偵同盟  ゼロの焦点  天使の代理人  新妻鏡
TBSのテレビドラマ 24のひとみ  この世の花  ゼロの焦点  ママハハ・ブギ  内海の輪
日本テレビのテレビドラマ 冬の運動会  超音速攻撃ヘリ エアーウルフ  ゼロの焦点  新妻鏡  鉄平と順子
火曜サスペンス劇場 浅見光彦ミステリー  弁護士・高林鮎子  ゼロの焦点  内海の輪  朝比奈周平ミステリー
土曜ドラマ (NHK) 中央流沙  ジャッジ 〜島の裁判官奮闘記〜  ゼロの焦点  妻よ  新宿鮫シリーズ
銀河テレビ小説 ガラスのうさぎ  黄色い涙  ゼロの焦点  となりの芝生  三四郎
日本の推理小説 難民探偵  震度0  ゼロの焦点  甦る「幻影城」  殺人行おくのほそ道
松本清張の小説 水の炎  中央流沙  ゼロの焦点  内海の輪  殺人行おくのほそ道

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ゼロの焦点」の関連用語

ゼロの焦点のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ゼロの焦点のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのゼロの焦点 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS