ゼネバス帝国
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ゼネバス帝国(ゼネバスていこく)は、玩具シリーズ「ゾイド」に登場する惑星Ziにある架空国家。
注釈
- ^ 媒体によって追放の経緯が異なり、「HISTORY OF ZOIDS」では決戦の日に共和国議会がゼネバスを追放したものとされているが[1]、「Ziヒストリーファイル」においては大陸統一パレードの日にゼネバスが大陸西側の地域を制圧したことが要因とする[3]二通りの記述が存在する。
- ^ 一方で、「月刊ゾイドグラフィックスVOL.2 ヘルキャット」の付属冊子においては、「ゼネバス帝国が一部領土の無条件譲歩をヘリック共和国に求め、それが拒否されたために宣戦布告、中央大陸の1/2を支配した」ものとしている[7]。
- ^ 直前に共和国の作戦によって帝国首都には被害が発生しており、帝国民(星人)の中に不安が発生している状況にあった。ゼネバス皇帝はランドバリーの扇動もあり、星人の生活を顧みずゾイドの改造工場に入り浸る日々を送ったが、ガンビーノの部下がクーデターを引き起こし、皇帝の館を占領した。これに激怒したゼネバスはガンビーノを討伐隊に任命したが、彼は部下を逃がし、ゼネバスにヘリックとの和解を嘆願する遺書を遺したうえで自害する。この出来事はゼネバスの軍備増強への傾倒に拍車をかけ、工場での強制労働と24時間体制でのゾイドの強化が行われた[9]。
- ^ その他にもカマキリ型ゾイドの存在が確認されるが[3]、詳細は定かではない。
- ^ 一方で、「月刊ゾイドグラフィックス VOL.2 ヘルキャット」の付属冊子においては「開戦初期は共和国軍と同一のゾイドを使用していた」としている[7]。
- ^ ランドバリーが整備する以前の帝国軍は会敵したら即座に交戦という天運を任せた戦い方をとっており、ランドバリーはこれを「鉄の鎧を着た騎士ごっこ」と揶揄した[18]。
- ^ 1989年に製作された『ゾイドバトルビデオ』においては、デスザウラーがノーマル機となっている[24]。また、『ゾイドバトルストーリー』学年誌掲載分においても同様の部隊が登場するが、こちらではブラキオスとブラックライモスに装備が追加されている[25]。
出典
- ^ a b c HISTORY OF ZOIDS 1985, p. 6-7.
- ^ a b 公式ファンブック 2000, p. 78-81.
- ^ a b c d Zi HISTORY FILE 2003, p. 029「中央大陸戦争勃発」
- ^ 戦闘機械獣のすべて 1986, p. 58-59.
- ^ a b c 新ゾイドバトルストーリー 1990, p. 6-11.
- ^ a b HISTORY OF ZOIDS 1985, p. 8-9.
- ^ a b 『月刊ゾイドグラフィックスVOL.2 ヘルキャット』タカラトミー、2007年12月発売、付属冊子。
- ^ HISTORY OF ZOIDS 1985, p. 11-15.
- ^ a b HISTORY OF ZOIDS 1985, p. 18-19.
- ^ a b Zi HISTORY FILE 2003, p. 035「中央大陸戦争時代」
- ^ ゾイドバトルストーリー2 1987, p. 10-13.
- ^ ゾイドバトルストーリー2 1987, p. 14-15.
- ^ ゾイドバトルストーリー2 1987, p. 62-64.
- ^ ゾイドバトルストーリー3 1988, p. 50-53.
- ^ ゾイドバトルストーリー4 1988, p. 62-64.
- ^ a b 公式ファンブック4 2004, p. 2-3.
- ^ 戦闘機械獣のすべて 1986, p. 68-69.
- ^ a b c Zi HISTORY FILE 2003, p. 032-033「地球人来訪」
- ^ 電撃ホビーマガジン2003年1月号 2003, p. 128-129.
- ^ a b 戦闘機械獣のすべて 1986, p. 52.
- ^ a b ゾイドバトルストーリー2 1987, p. 18-21.
- ^ ゾイドバトルストーリー2 1987, p. 50-51.
- ^ 『EPZ-003 グレートサーベル』トミー、1988年6月発売、商品パッケージ。
- ^ “『ゾイドバトルビデオ』 製作:1989年 ZOIDS”. YouTube タカラトミーチャンネル. 2021年2月6日閲覧。
- ^ 小学一年生1988年7月号 1988, p. 40-41.
- ^ HISTORY OF ZOIDS 1985, p. 12-19.
- ^ Zi HISTORY FILE 2003, p. 030-035「地球人来訪」
- ^ ゾイドバトルコミック 1988, p. 156-165.
- ^ a b Zi HISTORY FILE 2003, p. 019-023「2大部族戦争時代」
- 1 ゼネバス帝国とは
- 2 ゼネバス帝国の概要
- 3 主な所属人物
- 4 地理
- 5 参考文献
ゼネバス帝国
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「ゾイドバトルストーリーの登場人物」の記事における「ゼネバス帝国」の解説
ゼネバス皇帝(ゼネバス・ムーロア) ゾイドバトルストーリー1巻から4巻、新ゾイドバトルストーリー、ゾイドコアボックス付属のZiヒストリーファイルに登場。風族族長ヘリック・ムーロアと地底族族長ガイロスの妹の間に生まれる。エリクソン大佐とは王宮で共に育った幼なじみであり、幼い頃は無断でゾイドを操縦し遠乗りに出て事故を起こした兄ヘリックを庇いだてするなど兄思いの弟だったが、長じて軍を任されたものの軍を率いて戦うことが出来ない苛立ちで変わっていった。 ZAC1978年、兄である大統領と共和国議会の認可を得ずに軍を動かそうとしたところを止められ、兄との間に決定的な溝が生まれてしまう。そして共和国の大陸統一記念日にクーデターを起こし中央大陸西部を制圧、反旗を翻す。共和国議会はゼネバスの国軍最高司令官の解任と国外追放を議決し、そしてゼネバスはガイロスの旧臣の進言を受け、自身を皇帝とするゼネバス帝国を建国し、皇帝を名乗る。ZAC1980年、国境線を巡って共和国と対立しレッドリバーで両軍が衝突、中央大陸戦争が勃発する。ZAC2039年、幾つもの戦いを経てゼネバス帝国首都が陥落。ゼネバスはトビー・ダンカン少尉と共に首都脱出に成功し、北のバレシア基地へ逃れ、さらに暗黒大陸ニクスへ亡命する。 ZAC2041年、ガイロス帝国の援助を受け中央大陸へ帰還、帝国領土を取り戻し捲土重来を果たした後のZAC2044年にデスザウラーを開発し、今度は逆に共和国首都ヘリックシティを陥落させるが共和国軍は首都陥落にも屈せず、各地に分散したため戦争は終わらなかった。ZAC2048年、マッドサンダーを完成させた共和国軍の反攻により形勢が逆転し、ZAC2051年に再び帝都が陥落。ゼネバスは残存兵力を率いてニカイドス島に逃れ、島内の要塞に篭城し、ガイロス帝国の救援を待ったものの、当のガイロス皇帝に裏切られ、娘のエレナ姫共々暗黒大陸へ連れ去られる。その後はなんの実権も与えられず、旧ゼネバス将兵をガイロスのために戦わせる人質でしかなかった。 好戦的な性格だが、一方で皇帝という肩書きとは別に気さくな人物としても知られており、帝国軍人の多くはその性格に心酔した。情に厚い一面もあり、ヘリックの暗殺を謀ったフランツ・ハルトマンの暴挙を彼の名誉を守る為に止めようとしたり、マイケル・ホバートの無茶な行動を心配していた。 兄ヘリックには激しいライバル心を持つも、同時に深い尊敬と憧憬の念を持つなど愛憎入り混じった複雑な想いを抱いており、ヘリックとローザの長男誕生に特使を派遣して祝福の言葉とムーロア家の家宝「絆の腕輪」(父から兄に贈られた物だが、兄を庇った時に兄から譲られる)を贈った行動は、両者の尋常ならざる関係を象徴していると言える。 ガイロス帝国に捕らわれた後はヘリックとの和解も考えていたようだが、ZAC2056年、惑星Zi大異変の最中にひっそりと息を引きとり、両者が和解する日は遂に来なかった。ZAC2057年の7月にはガイロス帝国の主催で国葬が行われたが、それもまたゼネバス人の忠誠心を維持するためのポーズに過ぎなかった。 乗機:デスクロス、デスザウラー ゴードン ゾイドバトルストーリーのゾイドクループロフィールに登場。階級は大尉。元々はヒストリー・オブ・ゾイドの登場人物でケンカ屋ゴードンの異名を持つ海族出身の勇猛なパイロット。シンカーを愛機とし、空戦中、瞬間的に機体を横転させるゴードンターンと呼ばれるマニューバーを編み出す。なお、ヘリック共和国海軍中尉アルファーとは幼なじみである。 乗機:シンカー ザルツ ゾイドバトルストーリーのゾイドクループロフィールに登場。階級は軍曹。砲戦の名手で帝国の魔弾の射手と有名だが、自分が砲撃されると弱いと、トビー軍曹のゾイドクループロフィールに書かれている。 乗機:アイアンコング ハンス ゾイドバトルストーリーのゾイドクループロフィールに登場。階級は中佐。トビー軍曹のゾイドクループロフィールによれば追跡にかけては右に出るものがいないと言われており、「撃破された同胞は多い」と書かれている。 乗機:サーベルタイガー ブロンコ ゾイドバトルストーリーのゾイドクループロフィールに登場。階級は一等兵。特殊任務につくことが多く保護帽と酸素マスクを身に着けている。 乗機:サイカーチス ベッカー ゾイドバトルストーリーのゾイドクループロフィールに登場。階級は少尉。奇襲攻撃を得意とし、冷酷な性格で戦いを楽しむ男と言われている。 乗機:イグアン マクレガー ゾイドバトルストーリーのゾイドクループロフィールに登場。階級は少尉。レッドホーンで数々の突撃戦を担当し名をあげたパイロットだが、ゴジュラスに取り囲まれた時はさすがに青くなったと言う。 乗機:レッドホーン コマンド“エコー” ゾイドバトルストーリー1巻の登場人物。ゼネバス帝国軍最強の天才スパイコマンドで階級は中佐(ゾイドバトルコミック参照)。“エコー”の名はコードネームであり、本名は誰も知らず、帝国軍の高官でさえ、彼の素顔を知る者は少ない。 ZAC2037年、ハンマーロックを用いてたった一人で当時完成したばかりのウルトラザウルスを強奪し、ヘリックシティに迫るが、トーマス中尉操縦のカノントータスの砲撃でコックピットを破壊され小型ビークルでウルトラザウルスから脱出。強奪は失敗に終わるが、敵首都に迫り共和国軍を手玉にとった事が胸をすくような冒険劇として帝国国民の喝采を浴びた。 その後、アイアンコングの改造機を製作し、寒冷地仕様のイエティコングと宇宙空間移動タイプのスペースコングを作り上げ、この二つの改造機を元にアイアンコングMk-IIを完成させる。そして赤く塗られたアイアンコングMk-IIを用いて中央大陸最北端、ザブリスキーポイントの大氷原にウルトラザウルスを誘き寄せ、あと一歩まで追いつめるが、救援に駆けつけたトーマス操縦のゾイドゴジュラスMk-IIと戦って敗北し、その素顔をさらさぬまま戦死する。 その最期を看取ったトーマスはゼネバス首都攻略で重傷を負った後に退役し、ゾイドバトルストーリーを執筆するが、「ゾイドバトルコミック」では、このエコーの勇戦と死をきっかけにバトルストーリーを描く決意をしたとされる。 乗機:ハンマーロック、アイアンコングMk-II(限定型) ダニー・ダンカン ゾイドバトルストーリー2巻の登場人物。ゼネバス帝国の将軍にしてバレシア基地司令官。トビー・ダンカン少尉の兄であり、サーベルタイガー部隊を率い「北海の虎」、「不敗の将軍」などの異名を持つ。風を避けて低空に舞い降りたサラマンダーをサーベルタイガーで叩き落とすなどパイロットとしても超一流。この活躍から「空飛ぶ虎」とも呼ばれる。 帝国首都攻防戦において、バレシア基地を離れなかったが、それはゼネバス皇帝の命による暗黒大陸への脱出基地確保のためであった。そして暗黒大陸へ向かうゼネバス皇帝を弟トビーに託し、共和国軍を迎え撃った末、ゼネバス皇帝をかばってエリクソン大佐操縦のウルトラザウルスの砲撃を至近距離で受けて戦死。その最期は敵であるエリクソンと弟のトビーの心に深く刻まれ、エリクソンは最も勇敢なる軍人と評し、トビーはエリクソンへの復讐を誓った。 『ゾイドバトルコミック』ではフロストの元上官という設定が付加されており、部下に対しても面倒見のいい性格だった旨が語られている。 乗機:サーベルタイガー トビー・ダンカン ゾイドバトルストーリー2巻の登場人物。階級は少尉。バレシア基地司令官ダニー・ダンカン将軍の弟で優秀な飛行パイロット。ゼネバス帝国首都陥落の際、皇帝の首都脱出を助け共に暗黒大陸へ逃れる。バレシア基地で皇帝をかばって戦死した兄の仇である「Eのマークがついたウルトラザウルス」を執拗に追い求めた。 ZAC2042年の国境の橋争奪戦ではサイカーチスに乗って参戦。フロスト中佐の命令を受けてバーナム川を警戒飛行中、密かに渡河しようとしたバリゲーターを発見し撃破する。 ZAC2043年、デスザウラーのテストパイロットに選ばれるが、当初はさすがの彼もデスザウラーの操縦に苦戦。そこで発想を転換し、デスザウラーを陸戦ゾイドでなく飛行ゾイドとして操縦し、見事デスザウラーを乗りこなし、他のテストメカと模擬実戦を行って圧勝し、開発関係者から帝国軍一のエースパイロットの称号であるトップハンターだと言わしめた(ゾイドバトルストーリー2「トップハンター」より)。 その後、創設された特殊部隊スケルトンの隊長に任命され、ZAC2044年、トビー率いるスケルトン部隊は共和国空軍基地を奇襲し、追撃に出たプテラスをデスザウラーで全滅させる。その後も単機で十数機のゴジュラス部隊を撃破するなど圧倒的な戦果を残し、遂に目指す兄の仇であるEのマークがついたウルトラザウルスと遭遇。激闘の末、コックピットをエリクソンもろとも握り潰し兄の仇をとったものの、兄の仇だと憎んでいた男が兄を褒め称える言葉を言い残したことに強い衝撃を受け、その亡骸を両腕で抱いたまま慟哭、号泣した。 乗機:シュトルヒ、シンカー、サイカーチス、デスザウラー フロスト ゾイドバトルストーリー2巻の登場人物。階級は中佐。イグアン空挺部隊を率いてアルメーヘンの橋を強襲。ゴドスの大軍を退ける。しかし主力部隊の到着が遅れ、フロスト中佐は善戦するも、敵増援のカノントータス部隊の砲撃を受け戦死。直後に本隊であるアイアンコングMk-II部隊が到着し、橋を制圧。目的は達成された。 ゾイドバトルコミックではダニー・ダンカンの元部下だったという設定が加わり、復讐心にとらわれたトビー・ダンカンと自身の部下を一喝し、任務に集中させる場面が描かれた。 乗機:イグアン(空挺仕様) ロバット ゾイドバトルストーリー2巻の登場人物。階級は中佐(後に大佐に昇進)中央大陸戦争の中で最も激しい戦いと言われる国境の橋争奪戦にてアイアンコングMk-II部隊を率いてフロスト中佐の援軍に駆けつける。フロスト率いるイグアン空挺部隊は既にカノントータスの部隊により全滅してしまったが、カノントータス部隊を蹴散らし、橋を奪取した。その後、特殊部隊スケルトンのメンバーに選ばれ、隊長のトビー・ダンカン少尉をサポートした。 ZAC2044年、トビーに率いられて共和国軍空軍基地を奇襲。散々に暴れて風のように撤退した。その後、ゴジュラスが駐留する基地を攻撃した際は弾薬庫に時限発火装置をセットして基地を爆破、その隙に退散するつもりであったが、既に自爆装置が作動し先を越されてしまったため、他の隊員に脱出を促し自身も脱出した。 乗機:アイアンコングMk-II(限定型)、ロードスキッパー ガーランド ゾイドバトルストーリー3巻の登場人物。階級は中佐。ZAC2045年のフロレシオ海海戦の際、当時、最新鋭機だったレドラーの飛行隊を率いてリンデマン提督率いるウルトラザウルス艦隊と交戦するが、ウルトラザウルスから発艦したプテラスとの空中戦にてこずり、燃料を消耗してしまう。 燃料切れで帰投できなくなるのを覚悟の上で進軍するも、発見した時にはウルトラザウルス艦隊は予想地点よりも遥かに離れており、帰到する燃料も底をついた為、攻撃を断念。部下に対艦ミサイルの投棄と海面への着水を命じた後、自身は残る燃料を全て使ってウルトラザウルスに突っ込み、攻撃を命中させる。しかしその命中弾は、勝敗が決した今、無意味に敵兵の命を奪う必要はないとする彼の信念による標的確認用の信号弾で、それを察したリンデマン提督は、投降した彼らを最高の勇者として称え、扱うよう命じている。 乗機:レドラー フランツ・ハルトマン ゾイドバトルストーリー3巻主人公の一人。ゼネバス帝国陸軍大尉。優秀なコマンドソルジャーでかつては特殊部隊スケルトンに所属し、ダンカン少尉の下で戦い、それ以前は帝国陸軍士官学校の教官を務めていた。長身で筋骨隆々の大男であり、巨大な手持ちミサイルランチャーを軽々と扱うので手持ちミサイルのフランツの異名を持つ。 教官時代の教え子二人(シュミット、ルドルフ)をヘリック大統領(の影武者)との戦闘で失って以来、教え子の仇討ちと戦争を終結させるために大統領を付け狙う。そして自ら提案した作戦がゼネバス皇帝に認められ、共和国軍兵士になりすまして共和国軍に潜入する。デスザウラー捕獲で共和国軍の信用を得て、本物の大統領の潜む小島に向かい、大統領の拉致に成功するが、あとを追った大統領親衛隊員ローザ・ラウリ大尉に阻まれ失敗する。その後も大統領の拉致を諦めなかったが、不幸にも戦局はフランツに味方せず、焦った彼は戦争の早期終結のために、自分の命と引き換えにしてでも、大統領を殺害しようと考える。 自らの過去も地位も名誉も全て捨てて、フランツは独断で改造デスザウラー「デスドッグ」をもって、単身共和国軍総司令部に殴り込みをかけ、大統領自らが駆る「ケンタウロス」と戦う。だが、大統領を乗機から脱出させたローザにまたも阻まれ、空中でもつれ合って相討ちに持ち込まれてしまう。フランツは墜落寸前に小型ビークルで空中から脱出したが、大統領殺害は失敗した。その後、氷河地帯を横断して撤退する帝国軍兵士達と共に撤退する中で、ローザの言葉を思い出し、敵であった彼女もまた、戦争に悲しみを抱いていた事を悟る。その後の消息は不明。 乗機:ロードスキッパー、デスドッグ マイケル・ホバート ゾイドバトルストーリー4巻の主人公。ゼネバス帝国軍の技術将校で階級は少佐。チェスター教授と双璧をなすゼネバス帝国の科学者ドン・ホバート博士の息子。父の血を受け継いだ優秀な科学者であるが、同時に軍人として自らゾイドに乗りこみ最前線に立って戦うので、技術将校と言うよりパイロットエンジニアに近い。ゼネバス皇帝も彼に厚い信頼を寄せていたが、同時に彼の前線での戦い方を危ぶみ、心配していた。 ZAC2047年、父の病死後、ゼネバス皇帝の命令で父の役職を継ぎ、新兵器研究所所長に就任する。デスバード、デスシャドー、デスファイターなどデスザウラーの改造バリエーションの製作や帝国軍ゾイドの量産体制の改善などに尽力。本心は父が造ったデスザウラーを超える強力な新型ゾイドを開発したいという願望を抱いていたものの、想いとは裏腹に実際に開発を許可されたのは超小型汎用歩兵ゾイド「ゴーレム」のみであった。 ZAC2048年8月、ゴーレムの力を示すためにウルトラザウルスに挑み、超小型である事を逆手にとって内部に侵入、爆薬を仕掛けウルトラを爆破し撃破に成功する。ZAC2048年12月、首都奪回を目指してマッドサンダーがヘリックシティに接近するなか、改造デスザウラーのデスファイターを用いて戦いを挑む。彼は一目見てマッドサンダーに敵わない事を悟るが、目の前の優れたゾイドと戦って、その全てを知りたいと言う欲求を抑えきれずに戦い、撃破されるものの生き残り、共和国軍の捕虜となる。 一方ゼネバスは前線からの敗報に、部下たちの手前、何とか動揺を抑えていたものの、マイケルが行方不明との報告の際のみは自失し、激しい動揺を見せてしまった。その後、マイケルはチェスター教授に出会い、父ドン・ホバート博士が開発を進め、チェスター教授に託された義手と義足の完成を託され、これを完成させる。ヘリック大統領はマイケルの努力と功績を認め、この人工四肢を共和国のみならずマイケルの祖国である帝国にも贈ることを許可した。 乗機:ゴーレム、デスファイター
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