スーパーフレア
太陽表面で生じるフレア(太陽フレア)現象のうちとりわけ規模の巨大なフレアのこと。太陽表面で恒常的に発生している通常のフレアの数百~数千倍もの規模に上る。
フレア現象は太陽表面のガス層(太陽大気)において突発的にエネルギーが解放され巨大なガス爆発を起こす現象である。フレアは多量の荷電分子や放射線、衝撃波などを放出する。数日を経て地球に接近・到達する場合もある。
太陽フレアは通常の規模であっても地球へ多量の衝撃波や電磁波を注ぎ、「磁気嵐」による通信障害などを発生させる要因となり得る。もし太陽でスーパーフレアが発生し、それによって放出された膨大な量の粒子等が地球に到達した場合には、電気・通信関係のインフラを中心に大規模な障害が発生すると予測されている。
2012年5月に、京都大学付属天文台の研究グループは、太陽と同程度の大きさの恒星でスーパーフレアが観測されることを発表した。それまでは太陽でスーパーフレア級の爆発現象は生じないという見解もあったが、昨今では太陽でスーパーフレアが発生する可能性はあるという見方が有力となっている。
スーパーフレア【superflare】
スーパーフレア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/22 14:25 UTC 版)
2008年4月25日、NASAのスウィフト衛星が、とかげ座EV星から記録的なフレアを検出した。スウィフトは、ガンマ線バースト監視装置による高エネルギー光子検出をトリガとして、X線、紫外線・可視光望遠鏡による追観測を行うが、閃光星で実行されたのは、このフレアが初めてである。このフレアは、太陽以外の恒星で観測された史上最も明るいフレアで、太陽フレアの数千倍ものエネルギーを持つ。極大時のX線フラックスは、コロナX線の7,000倍もの強度がある。
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