スリーマイル島原子力発電所事故とは?

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原子力防災基礎用語集

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スリーマイル島(TMI)原子力発電所事故

アメリカペンシルバニア州スリーマイルアイランド原子力発電所の2号炉(Three Mile Island-2:加圧水型原子炉PWR)、電気出力959MW)で、1979年3月28日発生した事故で、世界各国原子力防災体制強化拡充する契機となった。 同炉の定格出力での運転中、蒸気発生器に水を送っていた主給水ポンプ停止し、自動的補助給水ポンプ起動したが、ポンプ出口弁が閉じていたため給水できず、非常用炉心冷却装置ECCS)が自動作動したにもかかわらず、運転員の誤判断で同装置手動停止したなどの機器故障や誤操作が重なった結果炉心上部露出し、炉心溶融するというこれまでにない事故となった。 放射性希ガス放射性ヨウ素環境放出され、住民一部避難したが、周辺公衆の受けた放射線の量は最大で1ミリシーベルト、平均で0.01ミリシーベルトであり、放射線障害発生はみられていない。 この事故国際原子力事象評価尺度INES)のレベル5に分類された。 スリーマイル島原子力発電所事故


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スリーマイル島原子力発電所事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/11/23 03:24 UTC 版)

スリーマイル島原子力発電所。真ん中手前の二つのドームが原子炉建屋で、その隣の白い建物が制御室を含むタービン建屋である。奥に見える二基の塔状構造物は放熱塔。

スリーマイル島原子力発電所事故( - とうげんしりょくはつでんしょじこ)は、1979年3月28日アメリカ合衆国東北部ペンシルベニア州スリーマイル島原子力発電所で発生した重大な原子力事故。原子炉冷却材喪失事故(Loss Of Coolant Accident、LOCA)に分類され、想定された事故の規模を上回る過酷事故(Severe Accident)である。別称「TMI (Three Mile Island) 事故」。

目次

スリーマイル島・同原子力発電所

メトロポリタン・エジソン社(所有はGPUニュクリア社)のスリーマイル島原子力発電所は州都ハリスバーグ郊外のサスケハナ川のスリーマイル島(Three Mile Island)と呼ばれる中州にある。周囲約3マイル。

スリーマイルアイランド原子力発電所は2つの原子炉を有し、そのうち2号炉(TMI-2)はバブコック&ウィルコックス社(B&W社)が設計した加圧水型原子炉(PWR)で電気出力は96万kWであった。事故当日、TMI-2は営業運転開始から3ヶ月を経過しており、定格出力の97%で営業運転中だった。

事故の概要

ハリスバーグでの反核運動

事故は1979年3月28日午前4時すぎから起こった。

初め二次冷却水の給水ポンプが故障で止まり蒸気発生器への二次冷却水の供給が滞ったため除熱が出来ないことになり、一次冷却系を含む炉心圧力が上昇し加圧器逃し安全弁が開いた。このときが開いたまま固着し圧力が下がってもなお弁が開いたままとなり、蒸気の形で大量の原子炉冷却材が失われていった。加圧器逃し安全弁が熱により、開いたまま固着してしまったのである。原子炉は自動的にスクラム(緊急時に制御棒を炉心に全部入れ、核反応を停止させる)し非常用炉心冷却装置(ECCS)が動作したが、すでに原子炉内の圧力が低下していて冷却水が沸騰しておりボイド(蒸気泡)が水位計に流入して水位を押し上げたため加圧器水位計が正しい水位を示さなかった。このため運転員が冷却水過剰と勘違いし、ECCSは手動で停止されてしまう。このあと一次系の給水ポンプも停止されてしまったため、結局2時間20分も開きっぱなしになっていた安全弁から500トンの冷却水が流出し、炉心上部3分の2が蒸気中にむき出しとなり、崩壊熱によって燃料棒が破損した。このため周辺住民の大規模避難が行われた。運転員による給水回復措置が取られ、事故は終息した。

結局、炉心溶融(メルトダウン)で、燃料の45%、62トンが原子炉圧力容器の底に溜まった(当時、炉心溶融はないとされた)。給水回復の急激な冷却によって、炉心溶解が予想より大きかったとされている。

また、1989年の調査で圧力容器に亀裂が入っている事が判明し、異常事態が更に長引いていたら、チェルノブイリ原子力発電所事故と同様の規模になっていたと言われている。[要出典]

周辺地域への影響

放出された放射性物質は希ガスヘリウムアルゴンキセノン等)92.5 PBq(250万キュリー)、ヨウ素555GBq(15キュリー)、周辺住民の被曝は0.01 - 1mSv程度であり、住民や環境への影響はほとんど無かった。この被害は1957年に起きたイギリスのウィンズケール原子炉事故に次ぐ。

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