スペーコラ美術館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/10 20:26 UTC 版)
ラ・スペーコラ(La Specola)とは、フィレンツェに存在する美術館(博物館)であり、18世紀末に作られた多数の人体解剖蝋人形やムラージュを所蔵している。人体解剖蝋人形のコレクションに関して有名であるが、各種動物の剥製や標本のコレクションも膨大であり、広義の動物学に関する資料館としての役割も大きい。この美術館は1790年、トスカーナ大公ペーター・レオポルト・フォン・ハプスブルク=ロートリンゲンによって、自身の所有する美術館に所蔵される学術的資料を一括して所蔵、管理する博物館を設立する目的のために設立された。開館当初はImperial Regio Museo di Fisica e Storia Naturale(王立物理学・自然史博物館)と呼ばれており、自然科学に関する学問的な資料の集積をおこなう場として存在していた。現在はフィレンツェ大学の自然史博物館の動物学別館 (Museo di storia naturale sezione di zoologia La Specola) の位置づけである。 名称のスペーコラとは天文台で、屋根の上にレオポルトが作らせた観測所があるため。
- 1 スペーコラ美術館とは
- 2 スペーコラ美術館の概要
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