スコットランドの主題による変奏曲とは? わかりやすく解説

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グリンカ:スコットランドの主題による変奏曲

英語表記/番号出版情報
グリンカ:スコットランドの主題による変奏曲作曲年1847年 

作品解説

2007年11月 執筆者: 齊藤 紀子

 ロシア人として国際的な評価を得るに至った最初作曲家考えられている。また、当時多くロシア人作曲家同様に貴族身分で、言わばディレッタントとして音楽携わるようになった。そして、イタリアベルリンパリにも足を運び、そこで触れた和声法ロシアの音楽要素折衷させる方法模索した。その試行錯誤は、後のロシアの音楽が、グリンカ模範しながら新しい道切り開いていったことから、ある程度成功していると言えるだろう。この作品は、そのような遍歴を持つグリンカ晩年の作品1つとして数え挙げることができる。グリンカ43歳の時、1847年作曲された。タイトルの《スコットランドの主題による変奏曲》とは、グリンカ自身付したのである。しかし、この曲のオリジナルは、実際には、名高いアイルランド民謡夏の名残バラ庭の千草)>に基づく変奏曲となっている。

 この曲の冒頭には、バーチュシコフ(1787-1855)の「おお、感情記憶よ! おまえは理性の悲しい記憶よりも強い」という詩が引用されている。4分の3拍子のこの曲は、6小節導入部開始する。そして、おなじみメロディー和音主体とした伴奏乗り歌われる第1変奏では、伴奏和音構成音に分解されメロディーには内声添えられる次の第2変奏はレガート・アッサイの指示なされており、主として、3声体で扱われる続いて、非常に規模大きフィナーレがヴィヴァーチェ・アジタートの8分の6拍子書かれており、拍子主体とするリズム多様に変化させながら、音楽展開し、曲を閉じる。

Michael Glinka “Variationen Werke 2” Feja 2002




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