スカルソープ
1929年、タスマニア州ローンセストン生まれ。ローセストン教会グラマースクール、メルボルン大学およびオックスフォード市のウォドム・カレッジで教育を受ける。1963年以来教鞭をとっているシドニー大学では、現在名誉教授として就任。オーストラリア国内外を問わず、音楽機関や大学などでも教えている。またタスマニア、メルボルン、サセックス、グリフィスおよびシドニーから名誉学位を授かっている。1977年には大英帝国四等勲士に指名を受け、また同年シルバージュビリーメダルを授与。1990年にオーストラリア第四勲爵士に指名される。
スカルソープの作品は350曲を越える。若い頃のものを除いて、多くの作品が世界中で頻繁に演奏され、録音されている。スカルソープは様々な形式の作品を書き続けてきた。彼の音楽の大半はオーストラリアの社会的風潮や風土的特徴に影響を受けている。また、アボリジニやトレス海峡諸島の音楽、インドネシアのガムラン音楽も彼の音楽語法に決定的な影響を与えてきた。
スカルソープ
ピーター・スカルソープ
ピーター・スカルソープ(Peter Sculthorpe、1929年4月29日 - 2014年8月8日)はオーストラリアの作曲家。
タスマニア州ローンセストン出身。7歳の時から作曲を始める。長年、シドニー大学でマスタークラスを持っており、現在は名誉教授である。主に管弦楽曲が知られており、『カカドゥ』(1988)や『アース・クライ』(1986)のように、オーストラリアの低木林地やアウトバックを想起させるものである。他に弦楽四重奏曲群や、『レクイエム』(2004)が評価を受けている。
作品
管弦楽
- 5番目の大陸~話者と管弦楽のための(1963)
- 太陽の音楽I(1965)
- 太陽の音楽II(1969)
- 太陽の音楽III(1967)
- 太陽の音楽IV(1967)
- 日本の音楽(1970)
- 小さな町~ソロ・オーボエ、2本のトランペット、ティンパニーと弦楽のための(1976)
- マングローブ(1979)
- カカドゥ(1988)
- メメント・モリ(1993)
- グレート・サンディ・アイランド (1998) (サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ No.22)[1]
- オセアニアより(2003)
協奏曲
- ピアノ協奏曲(1983)
- アース・クライ~ディジェリドゥーと管弦楽のための(1986)
- エレジー~ヴィオラと弦楽のための(2006)
声楽・合唱
- レクイエム
室内楽・器楽
- ソナタ~ヴィオラとパーカッションのための(1960)
- レクイエム~チェロのための(1979)
- 弦楽四重奏曲(第1番~第15番)
脚注
- ^ サントリーホール国際作曲委嘱シリーズNo.22 ピーター・スカルソープ 2020年4月13日閲覧。
- スカルソープのページへのリンク