ジーン・ディクソンとは? わかりやすく解説

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ジーン・ディクソン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 04:42 UTC 版)

ジーン・ディクソンJeane Dixon, 1904年1月5日[1][2] - 1997年1月25日)は、アメリカ合衆国占星術師である。超能力者と位置付けられることもあり[3]、かつて日本ではノストラダムスエドガー・ケイシーなどともに「世界三大予言者」の一人とされていた。


注釈

  1. ^ 「ジーン・ディクソン」は黒沼 (1964)、スターン (1965)、高橋 (1982)、ディクソン (1983)、ディクソン (1985)、本城 (2012)などに見られる。「ジェーン・ディクスン」はモンゴメリイ (1966)、ディクスン&ウイリアムス (1983)で、「ジーン・ディクスン」は志水 (1997)、山本 [1997](2000) で見られる。
  2. ^ ズーチャーとの結婚を1922年とするのは志水 (1997) に従っているが、Schneck (2008) p.34 では、ズーチャーとの結婚は1928年のこととされている。
  3. ^ この結婚した年は正式に記録されているようだが、他方で彼女は1918年生まれで21歳に結婚したとも主張していた(志水 (1997) p.141)。Schneck (2008)は志水が紹介している異説の方を採って、再婚は1939年(ただし、ジーンの年齢は自称の21歳ではなく35歳)としていた (Schneck (2008) p.34)。
  4. ^ この話を比較的早い段階で紹介していたルース・モンゴメリーとジェス・スターンは、ともにディクソン自身から聞いた話として紹介している(スターン (1965) pp.41-42、モンゴメリイ (1966) pp.52-58)。
  5. ^ 1980年に当選したロナルド・レーガンはこのジンクスを破ったことで知られている(cf. 志水 (1997) p.136)。
  6. ^ 高橋 (1982) p.37では、昼食中に突然、ケネディが撃たれたと叫んだことになっている。
  7. ^ 『予言』(弘文堂)の著者ジェス・スターンと同一かもしれないが、黒沼の『予言物語』(1987年)に採録された文章でも「ステアン」のままなので、とりあえず表記の修正はしない。
  8. ^ 志水一夫によれば、のちに仲違いし、1986年に刊行されたモンゴメリーの自伝でもディクソンにはまったく触れていないという(志水 (1997) p.133)。
  9. ^ 彼女の著書の邦訳では「モンゴメリイ」と表記されているが、この姓は志水 (1997)、本城 (2012) など、20世紀末以降に刊行された文献で「モンゴメリー」と表記されているので、この記事本文でも「モンゴメリイ」ではなく「モンゴメリー」と表記する。
  10. ^ 原題はA Gift of Prophecy : The Phenomenal Jeane Dixon で、記事本文に示した日本語訳は志水 (1997) p.133に準じている。その邦訳書は、『水晶の中の未来 - ケネディ暗殺を予言した女』 (早川書房、1966年)である。なお、志水は原題の Gift を神からの賜りものという意味合いとし、この題を単に「贈り物」と訳す例が見られるのは不適切だと指摘している(志水 (1997) pp.194-195)。
  11. ^ 原題は My Life and Prophecies である。記事に示した邦題は高橋 (1982) p.134に基づくが、志水 (1997) p.148では『我が生涯、我が予言』と訳されている。これの邦訳書が『アポカリプス666』(自由国民社、1983年)である。『アポカリプス666』は訳者の前書きで、原書と比べて構成を変更したり、章を差し替えたことなどが説明されている。志水一夫はこの訳書について、「抄訳」と位置づけていた(志水 (1997) p.192)。
  12. ^ 『週刊平凡』の記事では、「18か国400紙に予言コラムを執筆中」と紹介されている(第26巻第14号、p.108)。
  13. ^ 原語は Children to Children で、直訳は「子どもから子どもへ」となる。実際にそう訳している日本語文献もあるが(キャロル (2008) p.77)、ここでは邦訳された自伝の表記に従う。
  14. ^ この点、文献によって挙げられている三人に違いがあることなどから、どういう基準で選んでいるのかが不明瞭だという指摘もある(ASIOS・菊池・山津 (2012) p.270)。
  15. ^ 日本到着は記者会見前夜の遅い時間帯だったという(『週刊平凡』第26巻第15号、p.109)
  16. ^ 『ムー』では京都旅行中に独占インタビューをしたと述べられているが、『週刊サンケイ』でも京都旅行中にとったというコメントが掲載されている。
  17. ^ ここでは主に『週刊平凡』に掲載された「誌上中継」に基づいて紹介するが、一部異なる出典に基づく情報もあるので、そのつど明記する。
  18. ^ 「噴火」ではなく、「爆発」という表現が使われているのは、『ムー』の記事での書き起こしなどでも同様である。この少し前の時期に、元気象庁の相楽正俊が書いた『富士山大爆発 - 運命の1983年9月X日!』(徳間書店、1982年)が話題を呼んでおり、『週刊サンケイ』のディクソン関連記事では、富士山爆発を否定するディクソン予言について、相楽にもコメントを求めていた。
  19. ^ 『週刊平凡』では、括弧書きで「皇族か旧華族」と注記している。
  20. ^ これは志水の記述に基づくが、『ムー』1984年6月号の記事だと「政治家にもなれる大人物」(同誌p.113)という言い回しになっている。
  21. ^ 前述のようにディクソンは自分のものでない予言が勝手に語られていると主張していたので、ここでの紹介は彼女自身の著書とそのひとつの日本語版の訳者・高橋良典の著書、およびモンゴメリーの本で確認できる予言にとどめる。
  22. ^ パイクは心霊主義に転向して話題になった司教。この予言は1969年のディクソンの自伝に掲載されたが、パイクはその年に歿した(志水 (1997) p.148)。
  23. ^ エセルはロバート・ケネディの未亡人。2012年時点では再婚していない(本城 (2012) p.110)。
  24. ^ 高橋が示す引用文の中に年代は明記されていないが、高橋 (1982) および『UFOと宇宙』1980年3月号の同誌編集部による記事では1986年の予言と位置づけられている。
  25. ^ 山本が例示しているのは、フォークランド紛争チェルノブイリ原子力発電所事故チャレンジャー号爆発事故エイズ流行の4件である。
  26. ^ 高橋 (1982) の第1章。のちに増補し、高橋 (1983) として単行本化。
  27. ^ 高橋 (1982) の著者略歴、高橋 (1983) の参考文献欄にそれぞれ記載されている。高橋 (1982) の略歴によれば、「現代予言研究会」は高橋が代表を務めていたグループだというが、公刊された文献なのかについては明記されていない。少なくとも国立国会図書館の蔵書検索ではヒットしない。
  28. ^ 高橋 (1982) の略歴には、『星の黙示録』(現代予言研究会)という文献も挙げられているが、この本も同団体の『栄光への招待』と同じく詳細不明である。ただし、『星の黙示録』の刊行年は1975年とされており、そこからの引用とする文章は、のちに刊行される Yesterday, Today, and Foreverの邦訳書に見られる訳文と内容的にはほぼ合致する。上記の予言一覧において、訳書『ジーン・ディクソンの霊感星占い』と高橋 (1983) に見られる『星の黙示録』からの引用と称するものが合致する場合は、ひとつの脚注の中に参照ページを併記している。
  29. ^ この改訂版では、1985年版の巻末にあった「世界の未来と人間の態度」とする付録(pp.289-316)が丸ごと割愛されている。
  30. ^ 著者名表記は「ジェーン・ディクスン」。共著者としてイラストを手がけたL・メイソン・ウイリアムスの名が挙がっている。

出典

  1. ^ a b c d e David St. Albin Greene, "The Untold Story...of Jeane Dixon", National Observer, 27 Oct 1972
  2. ^ a b Clauson-Wicker, Su, "Offbeat Attractions", Roanoke Times & World News, Roanoke, Virginia, 17 April 2005, "Displays lead you from Dixon's birth in Wisconsin in 1904 (she liked to say it was 1918)"
  3. ^ a b c d キャロル (2008) pp.76-77
  4. ^ a b c d e f 志水 (1997) pp.139-141
  5. ^ Denis Brian, Jeane Dixon: The Witnesses, Doubleday & Company, 1976, p147–148
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  9. ^ 高橋 (1982) pp.129-130
  10. ^ a b c d Schneck (2008) p.34
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  13. ^ "Astrologer, psychic Dixon dies in Washington", The Oregonian, 26 January 1997.
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  15. ^ a b Schneck (2008) p.38
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  17. ^ モンゴメリイ (1966) p.51
  18. ^ モンゴメリイ (1966) p.44
  19. ^ スターン (1965) p.17
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  21. ^ a b c d e 志水 (1997) pp.133-138
  22. ^ The Straight Dope Mailbag: The Straight Dope Mailbag: Did psychic Jeane Dixon predict JFK's assassination?
  23. ^ Hines, Terence (2003). Prometheus Books. p. 71 
  24. ^ モンゴメリイ (1966) pp.113-115
  25. ^ モンゴメリイ (1966) pp.9-10
  26. ^ モンゴメリイ (1966) pp.15-21
  27. ^ 山本 [1997](2000) p.355
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  29. ^ 黒沼 (1964) pp.40-41
  30. ^ 黒沼 (1964) pp.40-44
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  42. ^ ディクソン (1983) pp.44-46
  43. ^ たとえば、ディクソン (1983) pp. 146, 154など
  44. ^ ディクソン (1983) pp.36-40
  45. ^ Terror Watch: President Nixon’s Secret Psychic Adviser - Newsweek National News - MSNBC.com
  46. ^ Schneck (2008) pp.38-39
  47. ^ 例として、高橋良典 (1982)『大予言事典 悪魔の黙示666』 学習研究社など。
  48. ^ 『週刊平凡』第26巻第14号、『週刊サンケイ』第33巻16号、『ムー』1984年6月号、『トワイライトゾーン』1984年7月号。
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  53. ^ 志水 (1997) pp.157-159
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  56. ^ 『トワイライトゾーン』1984年7月号、p.75
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  90. ^ 高橋 (1983) p.263、ディクソン (1985) pp.298-299
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  94. ^ ディクソン (1983) p.252
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  100. ^ 高橋 (1983) p.275、ディクソン (1985) p.294
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  104. ^ たとえば、ディクソン (1983) p.252
  105. ^ 志水 (1997) p.144
  106. ^ 高橋良典 『ノストラダムスの遺言』 飛鳥新社
  107. ^ 山本弘 [1998](1999) 『トンデモノストラダムス本の世界』 宝島社、pp.163-167
  108. ^ パウロス (1997) p.58
  109. ^ 原田実 (2012) 『オカルト「超」入門』 p.219


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