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ジャーティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/06/14 12:26 UTC 版)

ジャーティ(Jāti、「出自」・「生まれ」の意)とは、インド亜大陸の地域社会において実際のカースト制度の基礎となる共同体の単位であり、ヒンドゥーの日常生活において現実的に独自の機能を果たす排他的な職業地縁血縁的社会集団、階層を示す用語である[1]。インド社会において、現在でも内婚集団として機能しており、その範囲内における浄性を共有し、のやり取りや共食、婚姻を許容する集団であり、また、主として男系をたどる職業の継承体でもある[2]


  1. ^ a b c d e 三宅(1992)
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 藤井(2007)
  3. ^ 「プラター」とは、習慣慣習の意味であり、ヴァルナの枠組みに対し変更可能という含意をもつ。藤井(2007)
  4. ^ 「ヴィャワスター」とは、ゆるがせにできないもの、定められたものという意味。藤井(2007)
  5. ^ アウト・カーストとも称される。ヴァルナの枠外にあることから「アヴァルナ」(ヴァルナをもたないもの)の呼称もある。藤井(2007)
  6. ^ 不可触民のなかにも序列がある。占い師と医師を兼ねるバッルバンというジャーティは、不可触民のなかで最高位を占め、「賤民中のバラモン」と自称することさえある。『ミリオーネ全世界事典』(1980)
  7. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 『南アジアを知る事典』(1992)
  8. ^ a b c d e 『ミリオーネ全世界事典』(1980)
  9. ^ a b 京大『東洋史辞典』(1961)
  10. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 応地(1992)
  11. ^ 近藤(1977)
  12. ^ ケーララ州の一部のジャーティ相互では、異なるジャーティ間の通婚関係が慣行として定着している例もみられる。『南アジアを知る事典』(1992)
  13. ^ 三宅博之は、福永正明の「北インド村落における中間ジャーティ集団の動向」(『アジア経済』第30巻第3号、1989年3月)を引用し、クシャトリアに属するジャーティ集団タークルが47パーセント、不可触民のジャーティであるチャマールが31パーセントを占める村で、タークルが村の土地の83.5パーセントを所有し、元来は皮革加工にたずさわるとされるチャマールを農業労働者として雇用している実態、また、その両極のジャーティに圧迫される中間の諸ジャーティの様相について紹介している。三宅(1992)
  14. ^ イギリスの長老派教会カルヴァン派)宣教師で社会学者のW.H.ワイザーが、北インドの村落で構成員相互が金銭の媒介なしで生産物やサービスをやり取りする現象を目撃して、1936年に出版した自著において発表した概念。藤井(2007)
  15. ^ ジャジマーニーとは、「顧客」「得意先」を意味するジャジマーンからの派生語。『南アジアを知る事典』(1992)
  16. ^ 近年ではインドの村落全体で普遍的にみられた現象ではなかったことも指摘されている。藤井(2007)
  17. ^ ただし、海外に年季労働者として送り出された人びとを再び村落に迎え入れることを忌避する傾向は長く続いた。藤井(2007)
  18. ^ インドの社会学者シュリーニヴァースがバラモン文化の象徴である聖典語サンスクリットにちなんで命名した語。『南アジアを知る事典』(1992)
  19. ^ ただし、禁忌を重視する人も依然少なくないことから、インドではコックや料理を出すウェイター、ウェイトレスは上位階層、食べた料理を下げる役目や皿洗いなどは下位のジャーティが分担することが一般的である。
  20. ^ インドはしばしば「世界最大の民主主義国家」と称される。
  21. ^ 指定カーストと指定部族を対象に、高等学校入学許可数、公的雇用、議席数などを一定比率で優先する制度。






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