ジャカード織機とは? わかりやすく解説

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ジャカード織機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 14:46 UTC 版)

ジャカード織機(ジャカードしょっき)は1801年フランス発明家ジョゼフ・マリー・ジャカール(ジャカード、Joseph Marie Jacquard)によって発明された自動織機である。


  1. ^ a b c エリック・シャリーン『図説 世界史を変えた50の機械』2013年、原書房 ISBN 9784562049233
  2. ^ 加太宏邦「荷風の周縁世界編制:銀行時代の荷風をめぐって」『法政大学多摩論集』第27巻、法政大学多摩論集編集委員会、2011年3月、 35-81頁、 doi:10.15002/00007418ISSN 09112030NAID 120003221942


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ジャカード織機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 01:53 UTC 版)

織機」の記事における「ジャカード織機」の解説

ジャカード織機(Jacquard loom)は、織物パターン通り仕上げるためにパンチカード使用した最初力織機である。それまで複雑な文様を織ることは難しく中国では紀元前後には提花機(ていかき)または花機(はなはた)とよばれる特殊な織機で錦(ブロケード)を織って世界へ輸出していた。この織機では、体重の軽い子供織機の上引き上げられ経糸複雑な上げ下ろしを下からの指示通り行って文様作っていた。日本には奈良時代輸入され桃山以降空引機そらびきばた)という名で西陣など各地使われた。17世紀にはヨーロッパにも紹介されドロー織機(ドロールーム、draw loom)とよばれる織機の横に高いはしごが付いて「ドロー・ボーイ」(drawboy)と呼ばれる子供児童労働者)が上に登れるものになった1800年代フランス人ジョセフ・マリー(ジョセフ・マリー)は穴を開けたカード使って、穴の有無上下する金属針と一個一個シャフト連動させてシャフト個別上下させ、カード指示され経糸だけを開口させ横糸通してカード指示されたとおりの模様自動的に織ってゆく織機開発した最初人力であったが、後に力織機応用され一度カードセットするすさまじ速さ緯糸織ってゆくことができるようになったまた、このパンチカード解析機関など、コンピュータ祖先といわれる19世紀計算機応用された。その後、ジャカード織機はパンチカード代わりコンピュータ用いるようになる

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ジャカード織機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/28 14:06 UTC 版)

力織機」の記事における「ジャカード織機」の解説

ジャカード織機(Jacquard loom)は、織物パターン通り仕上げるためにパンチカード使用した最初力織機である。それまで複雑な文様を織ることは難しく中国では紀元前後には提花機(ていかき)または花機(はなはた)とよばれる特殊な織機で錦(ブロケード)を織って世界へ輸出していた。この織機では、体重の軽い子供織機の上引き上げられ経糸複雑な上げ下ろしを下からの指示通り行って文様作っていた。日本には奈良時代輸入され桃山以降空引機そらびきばた)という名で西陣など各地使われた。17世紀にはヨーロッパにも紹介されドロー織機(ドロールーム、draw loom)とよばれる織機の横に高いはしごが付いて職人が上に登れるものになった1800年代フランス人ジョセフ・マリー・ジャカードジョセフ・マリー・ジャカール)は穴を開けたカード使って、穴の有無上下する金属針と一個一個シャフト連動させてシャフト個別上下させ、カード指示され経糸だけを開口させ横糸通してカード指示されたとおりの模様自動的に織ってゆく織機開発した最初人力であったが、後に力織機応用され一度カードセットするすさまじ速さ緯糸織ってゆくことができるようになったまた、このパンチカード解析機関タビュレーティングマシンなど、コンピュータ祖先といわれる19世紀計算機応用された。その後、ジャカード織機はパンチカード代わりコンピュータ用いるようになる

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ジャカード織機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/16 21:59 UTC 版)

ジョゼフ・マリー・ジャカール」の記事における「ジャカード織機」の解説

詳細は「ジャカード織機」を参照 ジャカード織機は穴を開けた厚紙使った機械式織機であり、厚紙の1行が織物デザインの1行に対応している厚紙には多数の穴の列が開いていて、それをデザインに従って順番につなぎ合わせて使う。Basile Bouchon (1725)、Jean Falcon (1728)、ジャック・ド・ヴォーカンソン (1740) の発明踏まえた発明品である。 ジャカード織機について論じるには、機織りについての基本知識必要になる一片の布を作るには、まず縦糸矩形張る無地の布を作る場合縦糸を1本おきにわずかに持ち上げる。その隙間横糸縦糸に対して角に通す。次いで持ち上げていた縦糸下げて逆に持ち上げなかった方の縦糸持ち上げ横糸を逆側から同じように通す。このプロセスをずっと繰り返すことで布が織られる縦糸持ち上げパターン変えると、布の質感変えたり色を変えてパターンデザインを布に与えることができる。縦糸をどう上げ下げするかを手作業でやると、非常に時間がかかり間違いやすい。ジャカード織機はこれを自動化することを意図したものである。 このプロセス自動化しようとしたのはジャカール最初ではない。1725年Basile Bouchon通常の織機セットする穴を開けた幅広い細長い紙のアタッチメント発明し、それによって持ち上げ縦糸選べるようにした。Bouchon発明基本フック並んだ機構にある。穴の開いた紙はフックの列に対面する穴の開いたシリンダーセットされる。そしてフック押し付けると、紙の穴に対応したフック縦糸持ち上げる紐を引っ掛けることができ、穴の開いていない部分当たったフックは単にすべって縦糸持ち上げられない。こうして、紙の穴に対応した縦糸だけを持ち上げるのだが、これで操作できる縦糸本数少なく発明失敗終わった1737年リヨン絹織り親方 Jean FalconBouchon機構改良して扱える縦糸本数増やした。彼が開発したアタッチメントは紙の幅を広くし、フック複数配置して紙上複数行の穴を1回織り対応させることで扱える縦糸増やしたのである。紙はBouchon同様にシリンダーセットする必要があった。この織機ある程度成功収め1762年までに約40台が売れた1741年自動人形知られるフランス人発明家ジャック・ド・ヴォーカンソンは、絹織物工場検査官となった1747年から1750年にかけて、彼はBouchon機構自動化試みた縦糸持ち上げフック長いピン押し付けることで働くようになっており、穴の開いたシリンダー選択的に穴の開いた紙をセットしピンをそこに押し付ける。穴があるとピンはそこを通過してフック動作させ、穴が開いていない位置ピンフック到達できない。ヴォーカンソンの最大改良は紙を1つずつ送り出すラチェット機構追加した点である。しかし、ヴォーカンソンの織機成功には至らなかった。 イギリス競合していたフランス繊維産業元気付けるため、1802年からナポレオン・ボナパルトリヨン大量絹織物注文し始めた1804年リヨンの絹商人 Gabriel Detilleu に頼まれジャカールフランス国立工芸院展示されていたヴォーカンソンの織機研究開始した。そして、ヴォーカンソンの織機使われていた細長い紙をやめ、Falcon使っていたパンチカードを使うようにした。 ジャカード織機の可能性即座に認識された。1805年4月12日ナポレオン夫妻リヨン訪れジャカール作った織機見学している。1805年4月15日ナポレオンはジャカード織機に関する特許リヨン市に与えた。その見返りとしてジャカール生涯続く3000フラン年金と、1811年まで織機が1台売れるごとに50フランロイヤリティ受け取ることになった

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