シュプール号とは? わかりやすく解説

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シュプール号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/26 06:29 UTC 版)

シュプール号(シュプールごう)は、日本国有鉄道(国鉄)、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東海旅客鉄道(JR東海)・西日本旅客鉄道(JR西日本)および九州旅客鉄道(JR九州)が、それぞれスキー客輸送のために運行していた臨時列車の総称である[1]


注釈

  1. ^ 特に戦後のスキーブームで一大拠点となる湯沢町においては、日本でスキーが初めて行われてから4年後の1915年(大正4年)に湯沢高原スキー場の原型が整備され、同線の開業時には既にスキー小屋や売店などが整えられていた。
  2. ^ 島根県仁多郡横田町(2005年(平成17年)から奥出雲町)の三井野地区では、木次線仮乗降場設置とスキー場開発が一体として構想され、1949年(昭和24年)に設置された三井野原仮乗降場は1958年(昭和33年)に三井野原駅として常設化され、三井野原スキー場が至近にある中国地方最高標高(その後のJR西日本各線の中でも最高地点でもある727m)の駅として広島駅方面からのスキー列車の目的地となった。
  3. ^ 例として、1968年(昭和43年)1月公開の日本映画「喜劇初詣列車」における描写がある。
  4. ^ 上越新幹線とほぼ並行する関越自動車道は1985年(昭和60年)10月に全線開業し、それまで三国トンネルを経由して一般国道の国道17号でしか移動できなかった自動車の利便性が一気に向上した。なお、1959年(昭和34年)に同トンネルが開通するまで、群馬県と新潟県を自動車で直接移動できる道路そのものが存在していなかった。
  5. ^ 1970年代には寒冷地においてスパイクタイヤの普及が寒冷地でほぼ完了し、その公害性が問題となった1980年代からはその後の標準方式となるスタッドレスタイヤの開発が進んだ。
  6. ^ 当時のバブル景気の描写と相まって、その後も長くスキー映画の代表的な作品となった「私をスキーに連れてって」は1987年11月公開。
  7. ^ 東北新幹線では樹氷で有名な蔵王連峰への玄関口として設置された白石蔵王駅、上越新幹線では従来より有名な越後湯沢駅や徒歩圏内にスキー場のあった浦佐駅などがスキー輸送の拠点となり、団体客を想定した広い構内が整備された。
  8. ^ 1991年に関越トンネルが4車線化されるまで、群馬・新潟県境(上越国境)の区間は暫定2車線で運用され、スキーシーズンには激しい渋滞が起きていた。

出典

  1. ^ 杉山淳一 (2021年2月3日). “覚えてる?「シュプール号」 スキー場へ直結した国鉄〜JRの臨時列車 なぜ消滅したのか”. 乗りものニュース. 2021年2月6日閲覧。
  2. ^ 時局を反映、スキー列車廃止『中外商業新聞』(昭和12年12月7日)『昭和ニュース事典第6巻 昭和12年-昭和13年』本編p363 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
  3. ^ 鎌倉淳 (2016年3月28日). “「越後湯沢で最も古いスキーコース」が消える。湯沢高原スキー場の布場ゲレンデが2019年に閉鎖へ”. 旅行総合研究所タビリス. 2022年8月1日閲覧。
  4. ^ 大雪山山麓にスキー列車ホテルが回転『東京朝日新聞』(昭和12年1月21日)『昭和ニュース事典第6巻 昭和12年-昭和13年』本編p685
  5. ^ a b 鼠入昌史 (2022年2月2日). “電車内でのマナー「飲酒やおしゃべりに気を付けましょう」スキー列車に若者殺到のブームも…日本人はいつからスキーに行かなくなった?”. Number Web. 株式会社文藝春秋. 2022年8月1日閲覧。
  6. ^ a b 鮫島敬三 (2020年8月22日). “河童だらけの海水浴列車 昭和のスキー列車は強行軍”. 産経ニュース. 産経新聞社. 2022年8月1日閲覧。
  7. ^ 『鉄道ジャーナル』第231号、鉄道ジャーナル社、1986年4月、13頁。 
  8. ^ 加えて、車両内にもスキー・荷物置き場が設置されるようになっている。
  9. ^ 『交通公社の時刻表』、日本交通公社、1986年11月。 
  10. ^ 『JR時刻表』、弘済出版社、1999年3月。 
  11. ^ 『JTB時刻表』、日本交通公社、1999年1月。 
  12. ^ a b 『鉄道ダイヤ情報 1986年冬号』29号、弘済出版社、1986年、58頁。 
  13. ^ 『鉄道ダイヤ情報』141号、弘済出版社、1996年1月、46頁。 
  14. ^ 『鉄道ダイヤ情報』141号、弘済出版社、1996年1月、22-23頁。 
  15. ^ 『鉄道ダイヤ情報』177号、弘済出版社、1999年1月、44頁。 
  16. ^ 『鉄道ダイヤ情報』141号、弘済出版社、1996年1月、44頁。 
  17. ^ a b 『JR時刻表』第368号、弘済出版社、1993年12月、196, 202。 
  18. ^ 『鉄道ファン』、交友社、1996年6月、110頁。 
  19. ^ JTB時刻表での列車番号から判別と、『鉄道ダイヤ情報』No.141のシュプール記事から
  20. ^ 〜JRで行こう、白銀の世界へ〜 スキー商品発売!(時刻表) (PDF)インターネットアーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2004年11月15日
  21. ^ 06シーズン スキー商品の発売(時刻表) (PDF) (インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2005年11月18日
  22. ^ スキー宣伝における「株式会社アルペン」との提携について(インターネット・アーカイブ) - 東日本旅客鉄道プレスリリース 2000年10月3日
  23. ^ a b c JTB時刻表 2000年12月号.


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