シャープ・レシオとは? わかりやすく解説

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シャープ・レシオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/23 10:21 UTC 版)

シャープ・レシオ: Sharpe ratio)とは、投資の効率性を測る指標で、1966年ウィリアム・シャープにより提案された[1]




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シャープ・レシオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/16 04:08 UTC 版)

資本資産価格モデル」の記事における「シャープ・レシオ」の解説

CAPMの下でウィリアム・シャープ提案した投資効率性測る指標であるシャープ・レシオについて以下で述べるような関係が成立する金融資産 i {\displaystyle i} の収益率R i {\displaystyle R_{i}} とすれば、そのシャープ・レシオ S i {\displaystyle S_{i}} は S i = E [ R i ] − r f V a r ( R i ) {\displaystyle S_{i}={\frac {E[R_{i}]-r_{\mathrm {f} }}{\sqrt {\mathrm {Var} (R_{i})}}}} で定義される。この時、資産 i {\displaystyle i} の収益率市場ポートフォリオ収益率 R m {\displaystyle R_{\mathrm {m} }} の相関係数 ρ i m {\displaystyle \rho _{i\mathrm {m} }} は次で定義される。 ρ i m = C o v ( R i , R m ) V a r ( R i ) V a r ( R m ) {\displaystyle \rho _{i\mathrm {m} }={\frac {\mathrm {Cov} (R_{i},R_{\mathrm {m} })}{\sqrt {\mathrm {Var} (R_{i})\mathrm {Var} (R_{\mathrm {m} })}}}} よってCAPM成立しているならば、資産 i {\displaystyle i} のシャープ・レシオについて以下の等式成立するS i = E [ R i ] − r f V a r ( R i ) = β i m V a r ( R i ) ( E [ R m ] − r f ) = C o v ( R i , R m ) V a r ( R m ) V a r ( R i ) ( E [ R m ] − r f ) = ρ i m E [ R m ] − r f V a r ( R m ) = ρ i m S m {\displaystyle S_{i}={\frac {E[R_{i}]-r_{\mathrm {f} }}{\sqrt {\mathrm {Var} (R_{i})}}}={\frac {\beta _{i\mathrm {m} }}{\sqrt {\mathrm {Var} (R_{i})}}}{\Big (}E[R_{\mathrm {m} }]-r_{\mathrm {f} }{\Big )}={\frac {\mathrm {Cov} (R_{i},R_{\mathrm {m} })}{\mathrm {Var} (R_{\mathrm {m} }){\sqrt {\mathrm {Var} (R_{i})}}}}{\Big (}E[R_{\mathrm {m} }]-r_{\mathrm {f} }{\Big )}=\rho _{i\mathrm {m} }{\frac {E[R_{\mathrm {m} }]-r_{\mathrm {f} }}{\sqrt {\mathrm {Var} (R_{\mathrm {m} })}}}=\rho _{i\mathrm {m} }S_{\mathrm {m} }} ここで、 S m {\displaystyle S_{\mathrm {m} }} は市場ポートフォリオのシャープ・レシオである。相関係数 ρ i m {\displaystyle \rho _{i\mathrm {m} }} は-1から1までの値し取らないので、市場ポートフォリオのシャープ・レシオ(つまり市場ポートフォリオリスクプレミアム)が正なら個別資産のシャープ・レシオは必ず市場ポートフォリオのシャープ・レシオを下回ることが言えるリスクプレミアムの項で説明されているように、リスクプレミアム通常、正であるので次の不等式成り立つ。 S iS m {\displaystyle S_{i}\leq S_{\mathrm {m} }} CAPM線形性合わせて考えると、CAPMの下ではどのようなポートフォリオ考えたとしても、市場ポートフォリオよりシャープ・レシオの観点効率的なポートフォリオ組成できないこと言える市場ポートフォリオ時価総額加重平均ポートフォリオなので、S&P500などの時価総額加重平均型株価指数同一視できる。よってインデックス運用呼ばれる市場インデックス連動型運用方針用いられる理論的背景として、このようなシャープ・レシオによる説明が可能である。

※この「シャープ・レシオ」の解説は、「資本資産価格モデル」の解説の一部です。
「シャープ・レシオ」を含む「資本資産価格モデル」の記事については、「資本資産価格モデル」の概要を参照ください。

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