国際保健用語集 |
シャーガス病
主に中南米において広く蔓延している寄生虫疾患で、貧困層家屋の土壁に多く生息するサシガメが媒介している.サシガメは吸血すると糞をするが、その中にトリパノソーマという寄生虫が生息し.刺口部の痒さから手でこすることにより寄生虫は傷口や眼より感染する.心臓の筋肉に寄生虫が入り込むと心機能(しんきのう)が低下し、消化官に侵入した場合はが、腸 や食道が袋状に巨大化し機能障害を起こすが、病状が進行した場合の効果的治療法は未だ確立されていない。これらのことから、感染予防と家屋内の殺虫剤散布によるサシガメの駆除、初期診断治療を徹底することが重要な戦略となっている。
1990年代には中南米全体では約1,000万人が感染し、毎年約20万人が新たに感染していた。このようななか1998年第51回国連世界保健総会において、「2010年までにシャーガス病の感染中断を達成させる」こと が決議された。これを基にWHOパン・アメリカ地区事務局(PAHO)ではJICAのほかカナダなどの国際機関やMSFなどのNGOとのパートナーシップ形成を進め、大規模な対策がリージョンで進んだ。この結果、現在では制圧の一歩手前の最終段階まできていると各ドナーは報告している。
また世界的には近年、Chagas' diseaseはNTD:Neglected Tropical Diseaseの一つとして位置づけられ対策が進められることになった。(小林潤)
参考URL:PAHOホームページ http://www.paho.org/english/hcp/hct/dch/chagas.htm
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シャーガス病
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/05/03 08:13 UTC 版)
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シャーガス病(シャーガスびょう、英: Chagas' disease)は、原虫 Trypanosoma cruzi の感染を原因とする人獣共通感染症。アメリカトリパノソーマ病とも呼ばれる。
目次 |
病原体
Trypanosoma cruzi はユーグレノゾアキネトプラスト類に属する鞭毛虫で、哺乳類に広く感染する。
- 詳細はトリパノソーマ科を参照してください
疫学
米国南部、中南米において発生する。哺乳類吸血性であるオオサシガメ亜科のサシガメをベクターとする。 日本への中南米からの出稼ぎ者の中に、シャーガス病陽性患者が見つかっている。献血で感染することもあり、陽性の人は絶対に献血しないよう厚生労働省では呼びかけている。
症状
診断
原虫検出。
治療
ニフルチモックスとベンズニダゾールのみが現在治療薬として用いられているが、感染直後しか効果がなく、副作用が大きいこと、そしてトリパノソーマに耐性種が出現していることが問題となっている。このため、慢性患者に対しては専ら対症療法を行う。
予防
ベクターの駆除、ベクターによる刺咬防止。
関連項目
参考文献
- 石井俊雄 『獣医寄生虫学・寄生虫病学1』 講談社サイエンティフィク 154頁 1998年 ISBN 4061537156
固有名詞の分類
シャーガス病に関連した本
- しのびよるシャーガス病―中南米の知られざる感染症 (慶應義塾大学東アジア研究所) 三浦 左千夫 慶應義塾大学出版会
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