シャドウ・ワークとは? わかりやすく解説

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シャドー‐ワーク【shadow work】

読み方:しゃどーわーく

家事労働どのように人間生活に不可欠なものでありながら対価支払われない労働


シャドウワーク

「シャドウワーク」とは、無報酬ではあるものの、社会・経済基盤支えるために必要不可欠労働のこと。オーストリア哲学者イヴァン・イリイチ氏による造語で、一般的に家事労働妊娠・出産子育て指します。ただし、シャドウワークを「生産労働支えるための賃金支払われない影の労働」と定義すると、ビジネスパーソン通常業務以外の通勤自己研鑽もシャドウワークであると言えます。

シャドウ・ワーク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/20 04:05 UTC 版)

シャドウワーク(shadow work)とは、イヴァン・イリイチの造語で、専業主婦などの家事労働など報酬を受けない仕事だが、しかし誰かが賃労働をすることのできる生活の基盤を維持するために不可欠なもの。妊娠出産子育てなどの再生産労働をこれに含ませる。鶴見和子はこれを「影法師の仕事」と訳したことがある。本来は消費社会化を支える隠された労働という意味合いで唱えられた[1]

近年では一條和生らや日本能率協会ベネッセなど無報酬労働を推奨する文脈で用いられ始めている[2][3]

また、出産・子育て・教育をする生活(生命の継承・発展)を人間活動の中心と捉え、その生活および社会を支える賃金労働の側を「シャドウ・ワーク」とする視点もある(女王蜂と働き蜂理論)。

参考文献

関連項目

脚注・出典

  1. ^ 第1回これからの地域福祉のあり方に関する研究会議事録 - 民生委員保護司の活動をシャドウ・ワークと評している。
  2. ^ 人材教育. “月刊「人材教育」2006年4月号”. 2008年10月11日閲覧。
  3. ^ ベネッセ. “教職員のシャドーワーク”. 2008年10月11日閲覧。

シャドウ・ワーク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/17 22:53 UTC 版)

イヴァン・イリイチ」の記事における「シャドウ・ワーク」の解説

詳細は「シャドウ・ワーク」を参照 イリイチは、バナキュラー実態変容を探るべく、家庭主婦家事労働などに目を向け産業サービス社会において報酬受けない再生産労働を「シャドウ・ワーク」(影法師仕事鶴見和子の訳)と命名したイリイチ理論枠組みからすれば学校のなかの生徒病院における患者交通機関における通勤・通学者もまた、シャドウ・ワークの担い手のであるが、この概念化は、とりわけ女性家庭内労働新たな捉え方として注目されることになった

※この「シャドウ・ワーク」の解説は、「イヴァン・イリイチ」の解説の一部です。
「シャドウ・ワーク」を含む「イヴァン・イリイチ」の記事については、「イヴァン・イリイチ」の概要を参照ください。

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