シトルリン化
シトルリン化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 21:30 UTC 版)
シトルリン化または脱イミノ化は、アルギニン残基がシトルリン残基へ変換される過程である。プロテインアルギニンデイミナーゼ(英語版)(PAD)は、アルギニン残基のケチミン基をケトン基に置換し、シトルリンを形成する。PAD4(英語版)はヒストン修飾に関与するデイミナーゼであり、ヒストンH3とH4のアルギニン残基をシトルリンに変換する。これらのヒストンのアルギニン残基のメチル化は転写活性化に重要であるため、シトルリン化はメチル化の喪失をもたらすことで遺伝子の転写の減少をもたらす。乳がん細胞では、H3R2、H3R8、H3R17、H3R26のシトルリン化が同定されている。この過程は不可逆的であると考えられている。
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