シェンゲン‐けん【シェンゲン圏】
読み方:しぇんげんけん
欧州諸国間での人の移動の自由を保障するシェンゲン協定に基づいて、域内での国境審査を廃止している国々の領域。日本など第三国からの旅行者も、最初の到着地で入国審査を受けた後、域内を自由に移動できる。シェンゲン領域。
[補説] EU加盟国のうちオーストリア・ベルギー・デンマーク・フランス・フィンランド・ドイツ・ギリシャ・イタリア・ルクセンブルク・オランダ・ポルトガル・スペイン・スウェーデン・チェコ・エストニア・ハンガリー・リトアニア・ラトビア・マルタ・ポーランド・スロバキア・スロベニアの22か国、およびノルウェー・アイスランド・スイス・リヒテンシュタインの計26か国が含まれる。さらに、ブルガリア・クロアチア・キプロス・ルーマニアが加わる予定(2017年7月現在)。
シェンゲン圏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 16:53 UTC 版)
シェンゲン圏(シェンゲンけん、英語: Schengen Area、フランス語: Espace Schengen)は、ヨーロッパの領域。1985年より制定されたシェンゲン協定が適用される領域であり、欧州連合(EU)27か国のうちの25か国と欧州自由貿易連合(EFTA)4か国の計29か国からなる[1]。園内における国家間で国境の検査がなく出入国が自由、渡航者は圏内に入域または圏外へ出域する際に国境検査を受けるのみで、この点で単一の国家のようになっている。総面積は4,595,131平方キロメートルで、総人口は4億5332万人。
シェンゲン圏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 15:38 UTC 版)
シェンゲン協定策定の中心となる目的は、ヨーロッパの国々にある物理的な境界を撤廃することである。シェンゲン協定とその関連規定は、アイルランドを除く26の欧州連合加盟国とアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイスが対象となっており、イギリスは対象外である。この30か国のうち26の国で規定が施行されているが、ブルガリア、クロアチア、キプロス、ルーマニアも施行に向けて準備を進めている。 モナコ、サンマリノ、バチカンについても事実上のシェンゲン圏になっている。
※この「シェンゲン圏」の解説は、「欧州統合」の解説の一部です。
「シェンゲン圏」を含む「欧州統合」の記事については、「欧州統合」の概要を参照ください。
シェンゲン圏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 16:50 UTC 版)
1985年、当時の欧州経済共同体の5つの加盟国は、その間の国境管理を段階的に廃止するシェンゲン協定に署名した。この条約と1990年の実施条約が、1995年に実施されたシェンゲン圏の創設への道を開き、1997年までにイギリスとアイルランドを除くすべてのEU加盟国がこの協定に署名した。その年に起草されたアムステルダム条約は、シェンゲン協定をEU法に組み入れ、アイルランドとイギリスには、それぞれの国境で体系的なパスポートと入国管理を維持することを認めるオプトアウトを与えた。この条約の文言は、アイルランドの国境管理撤廃のオプトアウトを、共通旅行区域が維持されることを条件としている。シェンゲン協定の理由は、労働者の自由な移動の一環として、労働者の日常的な越境通勤を容易にするためであった。 英国政府は、共通旅行区域の島嶼国家であることが、「広範で浸透性のある陸地の国境」を持つヨーロッパ本土の国々よりも、英国の方が移民規制を実施する上で有利な立場にあると考えているため、国境規制の引き下げを常に拒否してきたアイルランドは共通旅行区域と北アイルランドとの開放的な国境を維持するためにシェンゲン協定への加盟を好意的に考えてきたが、加盟していない。アイルランドは1997年に外国人令を改正し、英国からの入国者の身元確認と出入国管理を認めるようになった。
※この「シェンゲン圏」の解説は、「共通旅行区域」の解説の一部です。
「シェンゲン圏」を含む「共通旅行区域」の記事については、「共通旅行区域」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
- シェンゲン圏のページへのリンク