ザ・ニュースキャスターとは? わかりやすく解説

ザ・ニュースキャスター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/16 06:15 UTC 版)

ザ・ニュースキャスター
ジャンル 報道情報番組
出演者 蟹瀬誠一
田丸美寿々
高井正憲 ほか
オープニング クライズラー&カンパニー
「ヴィーナス・ラヴ」
製作
制作 テレビ朝日
放送
放送国・地域 日本
放送期間1993年4月5日 - 1994年9月30日
放送時間平日 11:30 - 12:55
放送枠テレビ朝日系列平日昼の情報番組枠
放送分85分

特記事項:
ANNニュース』を内包。
テンプレートを表示

ザ・ニュースキャスター』(英称:The Newscaster)は、テレビ朝日系列で1993年4月5日から1994年9月30日まで平日昼に生放送されていた番組。

概要

昼の報道情報番組ともされ、報道色の濃い番組ではあったが、厳密に言うと報道の部分は『ANNニュース』のコーナーのみであり、大半は情報番組扱いであった。

司会はTBSJNN報道特集』出身の蟹瀬誠一と元フジテレビアナウンサーだった田丸美寿々。その他、『ANNニュース』を含めたニュースコーナーを田丸と高井正憲アナウンサー(当時)が担当した[注 1]

この番組は、それまでのワイドショー番組から報道番組に転換して、事件や事故の他に列島中継、テレビ朝日ニューヨーク支局からの中継で内田忠男が出演し、『CNNヘッドライン』のキャスターだった小牧ユカがニューヨークリポーターを務めた。

「新進気鋭のジャーナリスト(蟹瀬)と、テレビ界を代表する女性キャスター(田丸)が日本の昼を変える。」というキャッチコピーを使い、同系『ニュースステーション』の昼版として登場した。番組スタイルの方針として、ワイドショー的な内容(芸能ニュースなど)を一切やらない事にしていた。1993年当時発足したJリーグなどサッカーのコーナーが放送されていた。

ANNニュースの直前5分程がローカル枠となっていたが、テレビ朝日ではローカルニュースは放送せずにアメリカ『CNNプライムニュース』を報じていた。

1994年4月のリニューアルで報道色を更に濃くするリニューアルを実施したが効果はなく、前年に発生した「椿事件」におけるテレビ朝日の報道体質に対する各マスコミの批判も重なって、同年9月に打ち切られた。

当番組開始後、正午枠の遅れネットが廃止となった。山形放送(日本テレビ系フルネット局へ移行)・福井放送山口放送南海放送は当時新番組だった『ザ・ワイド』(日本テレビ読売テレビ共同制作)、高知放送は『午後は○○おもいッきりテレビ』(日本テレビ制作)をフルネット、山陰放送は『レインボー』(毎日放送制作)[1][注 2]宮崎放送は再放送枠へ移行した。琉球放送では14:00からテレビ朝日制作の『こんにちは2時』を開始。フライングスタートになる前の1994年9月30日まで放送されていた。

蟹瀬は当番組終了後、1995年4月1日から『ステーションEYE』(土曜・日曜→1995年10月2日から月曜-金曜→1997年4月5日から土曜・日曜)『ANNスーパーJチャンネル』(1997年10月4日から土曜・日曜)『スーパーモーニング』(2000年10月2日‐2002年3月29日)のキャスター・司会を当番組から含めて通算8年6ヶ月担当した。1994年10月から1995年3月までは阪神・淡路大震災地下鉄サリン事件など大きな事件・事故が発生した際に『ANN報道特別番組』を担当した。

田丸は本番組終了と同時に1986年10月から続けてきたテレビ朝日との専属契約を終了し、終了直後の1994年10月からはTBSと新たに専属契約を結び、嘗て蟹瀬がレギュラー出演した『JNN報道特集』→『報道特集NEXT』→『報道特集』のメインキャスターを2010年9月まで16年間に渡って務めた。

テーマソング

オープニングテーマはクライズラー&カンパニー「ヴィーナス・ラヴ」である。11:45からの「ANNニュースのテーマ」も同じテーマ曲が使われていた(ただし、ロゴは放送当時の他のANNニュースと同様)。ただし、11:30や12:00にかかり始める部分とは別の部分からの放送であり、主題が現れる頃にはアナウンサーがしゃべり始めておりBGMのようになっていたため、同種の別の曲だと勘違いした視聴者も多いと思われる。現在でも他局の番組でこの曲が流れることがある。エンディングテーマは、五十嵐浩晃が歌う「明日また あの場所で」だった。

新番組開始の番組宣伝では富山テレビ富山テレビニュース』・テレビ西日本TNCニュース』のオープニングで使われていた音楽が使用されていた。

出演者

メインキャスター

ニューヨーク中継

ANNニュース(11:45 - 12:00)

  • 高井正憲 - 当時テレビ朝日アナウンサー
  • 田丸美寿々

放送時間

ネット局

系列は放送当時のもの。
  • ○…フルネット、△…11:45飛び乗り(一部ネット局を除き、『ANNニュース』を単独番組扱いで放送)
放送対象地域 放送局 系列 第1部
11:30 - 12:00
第2部
12:00 - 12:55
備考
関東広域圏 テレビ朝日 テレビ朝日系列
北海道 北海道テレビ
青森県 青森朝日放送
宮城県 東日本放送
秋田県 秋田朝日放送
山形県 山形テレビ
福島県 福島放送
新潟県 新潟テレビ21 1993年9月30日までの第1部は△
長野県 長野朝日放送 1994年4月1日までの第1部は△
静岡県 静岡朝日テレビ [注 8]
石川県 北陸朝日放送 [注 9]
福井県 福井放送 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
× [注 10]
中京広域圏 名古屋テレビ テレビ朝日系列
近畿広域圏 朝日放送 現・朝日放送テレビ
広島県 広島ホームテレビ
山口県 山口放送 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
× 1993年9月30日まで[注 4]
山口朝日放送 テレビ朝日系列 1993年10月1日開局から
香川県
岡山県
瀬戸内海放送
福岡県 九州朝日放送
長崎県 長崎文化放送
熊本県 熊本朝日放送
大分県 テレビ大分 日本テレビ系列
フジテレビ系列
テレビ朝日系列
1993年9月30日まで[注 6][注 11]
大分朝日放送 テレビ朝日系列 1993年10月1日開局から
宮崎県 テレビ宮崎 フジテレビ系列
日本テレビ系列
テレビ朝日系列
× [注 12]
鹿児島県 鹿児島放送 テレビ朝日系列

脚注

注釈

  1. ^ 田丸(当時は美里)と高井は1986年10月1日から同年12月まで『モーニングショー』で共演していた。
  2. ^ 15時台はスーパーワイド(TBS)を遅れネット廃止直後の時点ではネットせず、水戸黄門を放送[1][2]
  3. ^ フルネット局では放送開始時は20局で放送されていたが、1993年10月の山口朝日放送開局から番組終了までは21局で、クロスネット局では放送開始時は福井放送・山口放送・テレビ大分・テレビ宮崎の4局で、1993年10月から番組終了までは福井放送・テレビ宮崎で放送された。
  4. ^ a b 1993年10月1日からはNNSフルネット局。
  5. ^ テレビ朝日平日正午枠の時差ネット廃止後は『ザ・ワイド』の同時ネットに切り替えた(福井放送南海放送も同様)。
  6. ^ a b この番組がテレビ大分における最後のテレビ朝日系平日正午枠の番組になった。1993年10月1日に日本テレビ系列フジテレビ系列とのクロスネット局に変更されてからは、大分放送から移行を受ける形で『笑っていいとも!』の同時ネットに切り替えたと同時に、大分県におけるテレビ朝日系ワイドショーの放送が『モーニングショー』→『スーパーモーニング』は大分放送、『アフタヌーンショー』~本番組はテレビ大分で放送というねじれ現象も解消された。『いいとも!』の直後番組である『ライオンのごきげんよう』については、『いいとも!』の放映権移行から6年半後の2000年4月にやはり大分放送から移行されて同時ネットになっている。
  7. ^ ANNニュースのみのネットを除く。
  8. ^ 1993年9月までの社名は静岡県民放送(通称:静岡けんみんテレビ)。
  9. ^ 11:45‐12:55まで放送の扱いだった。11:45からの『ANNニュース』オープニングで、上段に『ザ・ニュースキャスター』のロゴを出していた。第1部の11:56:55 - 12:00のローカル枠の差し替えを行っていなかった。
  10. ^ 第2部の時間帯は、日本テレビ系列の『午後は○○おもいッきりテレビ』を放送。
  11. ^ テレビ大分でのネット終了に伴い、本枠ANNフルネット局以外での放送は終了した(ANNニュースのみのネットを除く。)。
  12. ^ 第2部の時間帯は、フジテレビ系列の『森田一義アワー 笑っていいとも!』を放送。

出典

  1. ^ a b 日本海新聞』1993年4月2日、20面、テレビ欄 山陰放送の14時・15時台
  2. ^ 日本海新聞』1993年4月5日、22面、テレビ欄 山陰放送の15時台
テレビ朝日 平日11:30 - 12:00枠
前番組 番組名 次番組
ニュースプロフィール
※11:30 - 11:45
ANNニュースライナー
※11:45 - 12:00
ザ・ニュースキャスター(第1部)
(1993.04 - 1994.09)
テレビ朝日系 平日12:00 - 12:55枠
ザ・ニュースキャスター(第2部)
(1993.04 - 1994.09)
まっ昼ま王!!
(ここからバラエティ枠)




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ザ・ニュースキャスター」の関連用語

ザ・ニュースキャスターのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ザ・ニュースキャスターのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのザ・ニュースキャスター (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS