サントロフィーム‐きょうかい〔‐ケウクワイ〕【サントロフィーム教会】
サン=トロフィーム教会
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座標: 北緯43度40分36秒 東経4度37分40秒 / 北緯43.676645度 東経4.627872度サン=トロフィーム教会
(Cathédrale Saint-Trophime d'Arles)は、南フランスの都市アルルのリパブリック広場の一画に存在するロマネスク様式の教会堂[1]。教会そのものもさることながら、美しい彫刻が刻まれた柱の並ぶ回廊も高く評価されており、「アルルのローマ遺跡とロマネスク様式建造物群」の一つとして世界遺産に登録されている。
歴史
もともとはこの教会の敷地に存在していたのは、聖ステファノ(サン=テチエンヌ)に献堂されたバシリカ式教会堂であった。
11世紀から、当時アリスカンに眠っていた聖トロフィムス(3世紀のアルルの聖人)の聖遺物(遺体)を、この教会に安置しなおそうという動きが持ち上がり、ロマネスク様式の現在の教会堂の原型が形成された。そして、1152年に聖トロフィムスの聖遺物が移されると、彼にちなんで「サン=トロフィーム大聖堂」となった。
かつてこの教会は大聖堂(司教座聖堂)であったが、1801年に小教区教会に格下げされた。
特色
入り口のティンパヌムには、最後の審判をイメージした彫刻がある。そこでは、イエスが中心に配され、マタイ、ルカ、マルコ、ヨハネらが黙示録の四つの獣に対応させられる形で描かれている。
またその周囲の壁面などにも、十二使徒、受胎告知、ステファノの石打ち等の聖書にゆかりのある諸情景、および諸聖人が刻まれている。
回廊の柱も様々な美しい彫刻に彩られている。ここには、イエスの生涯などのほか、地元プロヴァンスにゆかりのある聖トロフィムスや怪物タラスクなども描かれている。
脚注
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- ^ 池田健二『フランス・ロマネスクへの旅』中央公論新社、2008年、78頁。ISBN 978-4-12-101938-7。
参考文献
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関連書籍
- 渡邉浩司「アルルのサン・トロフィーム教会正面扉口を読む」『草のみどり』(中央大学父母連絡会)第164号、2003年3月、pp.70-75.
関連項目
サン=トロフィーム教会
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「アルルのローマ遺跡とロマネスク様式建造物群」の記事における「サン=トロフィーム教会」の解説
サン=トロフィーム教会 (L'église St-Trophime ; ID164-007) は、アルルの聖トロフィムスの聖遺物が納められている教会。現在の建物の基本は11世紀から12世紀にかけて建造されたものであり、もともとは大聖堂(司教座聖堂)であった。その後改築を経て現在の形になったが、1801年に小教区教会に格下げされた。 正面入り口のポルタイユは、ロマネスク期の美しい彫刻で飾られている。また、回廊の柱に刻まれた彫刻の数々も有名である。 サン=トロフィーム教会
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