サマタ瞑想とは? わかりやすく解説

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サマタ瞑想

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/19 17:27 UTC 版)

サマタ瞑想[1](サマタめいそう、: samathabhāvanā[注釈 2])は、こころを特定の対象に結びつけて集中力を養う瞑想である[2]サマタ: samatha)、シャマタ: śamatha)、奢摩他[3]とは、ひとつの対象に心を落ち着かせることを意味する仏教用語であり、[4][3]漢訳される[5]


  1. ^ この著書『アビダンマ講義シリーズ第七巻』では、「サマタ(samatha)」を瞑想であると紹介した後に「サマタ瞑想」と呼び始めている。一方で『アビダンマ講義シリーズ第二巻』では、「サマタ(サマーディ)瞑想」逆に「サマーディ(サマタ)瞑想」といった表記が混在している。また、同著者の『沙門果経』(サンガ、2015年 ISBN 978-4-86564-013-7 )では、「サマーディ瞑想」と呼んでいる。この通り、同一著者において呼称は統一されていない。なお、サマーディとは原語であり、漢訳でと記され、止によって達する状態のことであり、別の概念である。
  2. ^ samatha (止)と bhāvanā (修習,バーヴァナー)の複合語。
  1. ^ アルボムッレ・スマナサーラ 著、藤本晃 訳『ブッダの実践心理学 アビダンマ講義シリーズ 第七巻』サンガ、2012年11月、9頁。 [注釈 1]
  2. ^ マハーシ・サヤドー 『ヴィパッサナー瞑想』 星飛雄馬訳、サンガ〈サンガ文庫〉、2017年、148頁。
  3. ^ a b 水野弘元 『仏教要語の基礎知識』 春秋社、新版2006年、220頁。
  4. ^ a b c 総合仏教大辞典編集委員会「止観」『総合佛教大辞典』法蔵館、2005年、518-519頁。ISBN 4-8318-7070-6 
  5. ^ a b c 中村元「止」『佛教語大辞典』東京書籍、1975年、506頁。 
  6. ^ 青野貴芳 「ミャンマーの三系統のヴィパッサナー瞑想を整理する」『別冊サンガジャパン(1)』 サンガ、2014年、63頁。
  7. ^ a b c 箕輪顕量 「上座仏教の瞑想概観」『別冊サンガジャパン(1)』 サンガ、2014年、18頁。
  8. ^ マハーシ・サヤドー 『ヴィパッサナー瞑想』 星飛雄馬訳、サンガ〈サンガ文庫〉、2017年、150頁。
  9. ^ a b c d e f 中村元「原始仏教における止観」『印度學佛教學研究』第23巻第1号、1974年、24-29頁、doi:10.4259/ibk.23.24 
  10. ^ 洪鴻榮「止・観の語源 : 安那波那念におけるsamatha・vipasyanaとsthapana・upalaksanaについて」『印度學佛教學研究』第50巻第2号、2002年、889-886頁、doi:10.4259/ibk.50.889 
  11. ^ KongkarattanarukPhrapongsak「阿含・Nikayaにおける止観の成立と展開」『印度學佛教學研究』第57巻第2号、2009年3月20日、903-900頁、doi:10.4259/ibk.57.2_903 
  12. ^ a b c KongkarattanarukPhrapongsak「説一切有部文献における止観」『印度學佛教學研究』第59巻第1号、2010年12月20日、381-378頁、doi:10.4259/ibk.59.1_381 
  13. ^ a b 洪鴻栄「倶舎論における止観」(pdf)『印度學佛教學研究』第51巻第1号、2002年12月20日、369-372頁、doi:10.4259/ibk.51.372 
  14. ^ a b c d ダライ・ラマ14世テンジン・ギャツォ 著、菅沼晃 訳『ダライ・ラマ 智慧の眼をひらく』春秋社、2001年、106-135、頁。ISBN 978-4-393-13335-4  全面的な再改訳版。(初版『大乗仏教入門』1980年、改訳『智慧の眼』1988年)The Opening of the Wisdom-Eye: And the History of the Advancement of Buddhadharma in Tibet, 1966, rep, 1977。上座部仏教における注釈も備える。






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