サタニズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/18 01:33 UTC 版)
サタニズム(Satanism)、あるいは、ディアボリズム(diabolism)とは、宗教的主義の一つである。イデオロギー的、哲学的信条や社会的現象との関係を含み、悪魔主義、サタン主義、悪魔崇拝、悪魔信仰とも呼ばれる。
- ^ Aubrey Sitterson (2015年10月19日). “The 11 best Satanists”. GEEK.COM. GEEK.COM. 2018年5月24日閲覧。
- 1 サタニズムとは
- 2 サタニズムの概要
- 3 サタン教会の主張
- 4 関連項目
サタニズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/21 05:42 UTC 版)
ユーロニモスは有神論的サタニズム(サタンを象徴や比喩の類ではなく実在の神格として信仰する立場)の信奉者であった。ユーロニモスは自分の政治的に好むところを発揚するためにメイヘムの音楽を利用したわけではなかったが、自分の政治的傾向とブラックメタルとは相性がいいと考えており、ブラックメタルはユーロニモスの強い人間嫌いと彼のサタニズムの抑圧的性質の影響を受けた。以来、サタニズムという話題は、ブラックメタルというジャンルの発展にユーロニモスが果たした役割を考慮しても、大多数のブラックメタルミュージシャンの忌避するところとなっている。ユーロニモスは明らかに個人主義を軽蔑したが、個人主義という心的態度は、後に多くのブラックメタルミュージシャンが右道宗教に反感をもつようになった動機付けの要因のひとつでもある。にもかかわらず、ユーロニモスの信念は当時の初期ブラックメタル関係者に深い影響を及ぼすことになった[要出典]。 「サタニズムは宗教としてのキリスト教から生まれたものだから、いつまでも無くなることはない。おれは宗教的な人間だから、〈かれ〉〔サタン〕の名を誤用するやつらと戦う。民衆が自分自身を信じる個人主義者であるはずがない。かれらは〈服従〉するために存在しているようなものだ。宗教の〈奴隷〉なのさ。」 - エサ・ラハデンペラ (Esa Lahdenperä)によるインタビュー しかし、ブラックメタルドキュメンタリー『Until the Light Takes Us』の中でヴァルグ・ヴィーカネースは、ユーロニモスがサタニストだというのは事実ではないと主張した。 表面上、ユーロニモスの信奉した有神論的サタニズムは、ローマ・カトリックの教理を意図的に根本的に顛倒したものであり、忌まわしく冒瀆的と思われることを完全に支持した。例えば、ユーロニモスはそれが邪悪な行為であるからという理由で、ソドミー、強姦、殺人を熱心に擁護した。またアレイスター・クロウリーとアントン・ラヴィの教えに反対した。それは、ユーロニモスと異なり彼らが推奨したのは、ユーロニモスが「平和」とみなすところのものや商業的軽薄さであり、教理優先とは正反対の個人主義であったから、という理由であった(クロウリーとラヴィは両者ともその信仰体系の中に教理を有しているが、かれらはもとよりユーロニモスの奨励したような隷従に反対した)。 「ユーロニモスはこんなふうに完全にサタンっていう態度を取っていた。おれにはそれはなかった、やつにはあった。きみには信じがたいだろうが、やつはそんな悪魔崇拝者だった。」 - モルティス ユーロニモスはブラックメタルシーンにおけるペイガニズムへの追従に反対ではなかったようであるが、そのうちに多くのバンドがこれに追従したり、自分たちの古代ヨーロッパ/ヴァイキングのルーツに共感を覚えるようになった。しかしヴァルグ・ヴィーカネースが後に主張したところによれば、サタニズムを奨励し反キリスト教を扇動することを決意したユーロニモスは、ペイガニズムを奨励したいというヴィーカネースの考えに賛同しなかったという。
※この「サタニズム」の解説は、「ユーロニモス」の解説の一部です。
「サタニズム」を含む「ユーロニモス」の記事については、「ユーロニモス」の概要を参照ください。
サタニズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 06:59 UTC 版)
『ベガーズ・バンケット』発売以前から、ローリング・ストーンズは既に「夜をぶっとばせ」のような性的な内容を前面に押し出し、神経を逆撫でするような曲 や、サタニズムを申し立てられる曲を発表していた。また、ひとつ前のアルバムは、直接的に悪魔を示す要素を含まないものの、『サタニック・マジェスティーズ』というタイトルがつけられている。 そして発表された「悪魔を憐れむ歌」は物議を醸した。「Sympathy(同情、共感)」という単語が先頭を飾っていたことは大衆に色々な噂話を喚起し、いくつかの宗教団体はローリング・ストーンズは悪魔崇拝者であり、若者たちを堕落させる影響を発しているという懸念を持った。しかし歌詞はあくまで人類が歴史に刻んだ残虐行為に焦点を置いている。サンバの調子について、ミックは白人にとって異文化の音楽に当たるアレンジが、何かしら非常に不吉なモノを感じさせる効果があると述べている。 アメリカ合衆国の音楽雑誌「Creem」(en)でのインタビューでミックは、たった一つの曲を引き合いに出して人々がローリング・ストーンズを悪魔崇拝者だと言う批判にかなり戸惑ったと言った。『ベガーズ・バンケット』にはオカルト的な要素もあるが、すべてを悪魔を連想させるもので彩っているわけではないとも反論した。そして、これらはヘヴィメタルバンド全体にも当てはまるような安易な連想によるものだと言い切った。やがて曲を巡る論評も混沌とし、キースはこの曲がルシファーに楯突くものだという意見もある事を引き合いに出して「これじゃまるで誰もがルシファーじゃないか」と苛立ちを隠さなかった。 だが、やがてこの論争は沈静化していった。それは、『ベガーズ・バンケット』からカットされた最初のシングル「ストリート・ファイティング・マン」がアメリカの人種暴動(en)や1968年抗議(en)を歌っているという議論が盛んになったためである。
※この「サタニズム」の解説は、「悪魔を憐れむ歌」の解説の一部です。
「サタニズム」を含む「悪魔を憐れむ歌」の記事については、「悪魔を憐れむ歌」の概要を参照ください。
サタニズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 07:00 UTC 版)
もともと、ブラックメタルという語はサタニックな歌詞やイメージを用いるエクストリームメタルバンドを指す言葉だった。しかし、第一世代のほとんどのバンドはサタニストであったわけではなく、単に聴衆を煽るためにそのイメージを使っただけであった。その中で、Mercyful Fateのヴォーカリストであり、サタン教会のメンバーであったKing Diamondは数少ない例外である。Michael Moynihanは彼について「80年代のサタニックメタルバンドのメンバーで唯一本気だった人物で、ショック・ヴァリューを狙って悪魔のイメージを使っていただけのポーザーとは違う。」と言っている。 1990年代初頭、ノルウェーのシーンに属する多くのブラックメタルミュージシャンは厭人的悪魔崇拝者を自称していた。彼らは憎しみ、悲しみ、そして邪悪さを広めようとしていたのである。メイヘムのユーロニモスはこの思想の裏に居た重要な人物である。彼らはサタン教会の「自由や人生を肯定する」考え方を批判した。シーンのメンバーが支持していた有神論的サタニズムはキリスト教の倫理の逆を行く事、すなわち自分の欲望に忠実に生き、弱者を強者の糧にするのをよしとする思想であった。そのため、キリスト教を弱者のものとして否定したフリードリヒ・ニーチェの思想(ニヒリズム)が好まれる傾向にある。Benjamin Hedge Olsonは「(彼らは)ヴェノムの行ったサタニックなパフォーマンスを他のメタルやサタニズムにはない文化的表現のひとつへと変えた」、そして「他のメタルが持つ平凡なアイデンティティや大望を捨て去り、宗教的、イデオロギー的な熱狂を選んだ」と書いている。ユーロニモスは全体主義を支持し、個人主義、同情、平和、幸福、快楽などの考えを否定した。何故このような思想がシーンで支持されていたのかと聞かれ、イーサーンは「(このような考え方は)人々に恐怖を与えるには好都合だった」と語っている。また、「(シーンは)社会の対極でありたがっていた」し、「本当のサタニズムを実践するよりも、単に'邪悪'であること」に力点を置いていたという。ただし、Lords of Chaosによれば、マンハイム 、ヴィーケネス、ブラックソーンのようにユーロニモスを知っていた者の多くは、彼の"過激でサタニックなイメージ"は見せかけだけのものだったという。その一方で、Mortiisはユーロニモスが行っていたことは見せかけではないと語っている。ユーロニモスを1985年から知っており、彼の親友でもあるMetalionは「(ユーロニモス)はいつも自分の考えを披露していた。(中略)死を崇め、過激であろうとしていたんだ。」と証言している。Misanthropic Luciferian OrderのTenebris(噂ではジョン・ノトヴェイトであるとされる)はノルウェーのシーンは主にイデオロギー的なサタニズムと関連しており、「93年にユーロニモスが死んだことで消滅した」と書いている。Sanna Fridhは、シーンのメンバーによる"自分たちは悪魔崇拝者である"という主張には何ら根拠がなかったと述べている。ユーロニモスが死亡した後、捜査を主導したLeif A. Lierによれば、彼自身も部下もサタニストには一人も遭遇しなかったという。ファウストは「サタニズムを超マジにとらえてるヤツもいたけど、ほとんどの人間にとってはハイプに過ぎなかったね」という。当時、有神論的サタニズムを支持しないバンドはユーロニモスやシーンのメンバー(ファウストとか)から'ブラックメタル'であると認められなかった。そのため、ノルウェイジャンブラックメタルのようなサウンドで、サタニックな歌詞を用いてなかったバンドは他の言葉で自分たちのジャンルを表現した。今日でもInfernusやアリオク、Nornagest、Erik Danielssonなどのような著名なミュージシャンのように、ブラックメタルは有神論的サタニズムを支持していなければならないと考えるものがいる。再結成後のDissection、Watainのようなバンドは、ブラックメタルバンドのメンバーはみなサタニストでなければならないという一方で、Black FuneralのMichael W. FordやAntaeusのMkMはブラックメタルはサタニックでなければならないが、メンバー全員が必ずしもサタニストであることまでは必要でないと考えている 。サタニズムからペイガニズムに考えを変えたバンドもいる。 また、サタニズムはナチズムと共通する点も見られる。だが、ヴァルグ・ヴィーケネスのようなネオナチ活動家や、ヒットラーやナチスを崇拝するナショナル・ソーシャリスト・ブラックメタル(国家社会主義ブラック・メタル)と呼ばれているAbsurd、Graveland、Nokturnal Mortumのような極右・ネオナチバンドは、シーンのごく一部である。多くのブラックメタル・バンドは音楽に専念しており、シーンで人種差別が肯定的に捉えられることは少ない。 このように、一般にブラックメタルの中でキリスト教が肯定的に扱われることはほとんどないといっていい。一方で、ブラックメタル特有のサウンドを有していながら歌詞やイメージでキリスト教を賛美する、アンブラックメタルという一見矛盾したジャンルも存在している。
※この「サタニズム」の解説は、「ブラックメタル」の解説の一部です。
「サタニズム」を含む「ブラックメタル」の記事については、「ブラックメタル」の概要を参照ください。
サタニズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/29 14:00 UTC 版)
ベントンは、サタニックかつキリスト教を『今日の腐りきった宗教システム』であるとして反キリスト教を標榜とする人物として知られている。ベントンの額には、長年にわたって逆十字の刻印が押されていることで知られている。ディーサイドのドラマー、スティーヴ・アシェイムによると、ギタリストのブライアン・ホフマンが煙草を使って腕に逆十字を刻んだ際にバンドがメディアの注目に対しての対応としておあつらえ向きだったとのことである。 ベントンは、インタビューで、自身がルシファーと"精神的なつながり"を共有していると述べていたことがある。ルシファーは彼に、"何を言うべきか、何を書くべきか"を伝えるとのこと。ベントンの'サタニズム'の特徴は不明瞭で、論争の対象となることがままある。特に、ディーサイドの元ギタリスト、エリック・ホフマンによる主張によれば、言行不一致やまがい物であるとして彼は解雇されている。初期の頃、ベントンは表面上、有神論的サタニストであった。つまり、彼は言外にキリスト教の神を信じながら、それよりもサタンを崇拝していたといえる。また、ベントンの信念はアントン・ラヴェイのサタン教会の信者たちに質問を受けたことがある。ベントンは、サタン教会が組織化された宗教であり、彼が"ハリウッド・サタニズム"であると認知するような、その売り込み方を非難していた。 これらから、ほとんどベントンの'サタニズム'は、バンドに最適な脚色を伴った猛烈な反キリスト教無神論であるといえる。2008年7月に発刊されたリヴォルヴァー誌の記事において、オブザーバーからの質問への返答で、ベントンは、ディーサイドにはイデオロギー的な事柄はないことと、音楽が第一であり、最も大切であると述べている。
※この「サタニズム」の解説は、「グレン・ベントン」の解説の一部です。
「サタニズム」を含む「グレン・ベントン」の記事については、「グレン・ベントン」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
- サタニズムのページへのリンク