ロードレース (自転車競技)
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自転車競技におけるロードレース(英: road bicycle racing, 仏: cyclisme sur route, 伊: ciclismo su strada)は、主に舗装された道路を自転車で走り、ゴールの順番や所要時間を争う競技。走る距離は短いものでは数km程度(ステージレースのいわゆる「プロローグラン」)、長いレースでは1日で300km弱(ミラノ〜サンレモなど)にも及ぶ。どのレースでも個々の成績を争うため、基本的には個人競技であるが、上級カテゴリーのレースでは、複数人のメンバーが役割を分担して、チームが定めた目標達成のために走るため、ほとんどの場合、団体競技の様相を呈するのが特徴である。
注釈
- ^ 例えばAは山岳賞を獲りにいく。そのためにチームメイトのBとCが中心となってサポートする。またDは普段はAのサポートを務めるが、別チームのエースでAのライバルと見られているEが抜け出した場合は、それについて行き、余計なポイントを与えないようにする、など。
- ^ 世界選手権優勝者はアルカンシエルを、各国選手権優勝者にはその国のナショナルカラーをあしらったジャージを各レース優勝後1年間、下記に挙げるチャンピオンシップレース以外のレースに着用して出場できるという特典があるため。
- ^ 欧州以外の地域の国籍選手は、各大陸選手権で優勝しないと世界選手権に参加できないケースがあるため。
- ^ アマチュア選手だけしか参加できなかった1992年のバルセロナオリンピックまでは、傾向的に見て、『オリンピックの自転車ロードレース金メダリストは、プロになってから大成しない。』というジンクスがあった。
- ^ 2015年昇格。
- ^ ツール・ド・フランスでも、1982年までは、一部のステージにおいて、ハーフステージの形式を取っていた。
- ^ たとえば総合4位、ポイント賞15位、山岳賞2位なら21ポイント。またポイント賞か山岳賞どちらかがノーポイントの場合コンビネーション賞を得る権利が無くなる。
- ^ 特にスプリンターと総合優勝争いの選手を同時に起用しているチームでは顕著。平地ではスプリンターのために他がアシストになり、総合勢は集団ゴールするだけで何も行わない。山岳ではスプリンターは序盤で総合勢をアシストし山岳に入るまでが仕事で残りはグルペットに入り一日を終えるが、総合勢は勝負を仕掛けタイムを稼いでいく。
- ^ ふじいのりあき 2008: 115の計算によると、ランス・アームストロングの巡航時の平均出力370ワットをエネルギー効率25%と仮定するならば、4時間の競技で基礎代謝を含め7490カロリーを消費するとされる。
- ^ 1日で勝負が決まるワンデーレース、特に路面状況と道幅の面で特徴を持つパリ〜ルーベやツール・デ・フランドルでは、ステージレースとは全く異なるレース展開となることが多い。
- ^ 2008年のジロ・デ・イタリア第2ステージでは、2人の逃げ集団の片方の選手が強引にポイントを独り占めしてしまった為、もう片方の選手が先頭交替を拒否し、逃げは早い段階で崩壊した。
- ^ ブエルタ・ア・エスパーニャ2009の第19ステージ、上位12人による2位狙いスプリントで総合リーダーだったアレハンドロ・バルベルデが頭を取り、ボーナスタイム12秒を入手して他を突き放している。
- ^ 過去には、2004年のツール・ド・フランスにおいて、第12ステージでランス・アームストロングがイヴァン・バッソに優勝を譲ったものの、翌日の第13ステージではアームストロングがバッソにスプリント勝負を仕掛けて自らステージ優勝した(ただし後年にドーピングが発覚してステージ優勝は取消、詳しくはランス・アームストロングのドーピング問題を参照)例などがある。
- ^ 2000年のツール・ド・フランス第12ステージで、ランス・アームストロングに優勝を譲られたマルコ・パンターニが激怒した例などが有名。
- ^ 2006年のジロ・デ・イタリア第19ステージで、チームCSCのエースであるイヴァン・バッソのために逃げ集団に着き位置していたイェンス・フォイクトが、最後まで逃げ続けたフアン・マヌエル・ガラテにステージ優勝を譲った例などがある。
- ^ ゴールまでの残り距離が遠い場合は、逆に新たな逃げ集団を発生させてしまうことが多いため。通常の平坦ステージでは「ゴールまで残り数kmのところで逃げ集団を吸収してゴールスプリントへの準備に移る」のが理想とされる。
- ^ 2009年のツール・ド・フランス第9ステージでは、残り3km地点で逃げ集団を猛追撃していたメイン集団内でチーム・サクソバンクのエースアンディ・シュレクにパンクのトラブルが発生し、これが原因でメイン集団が減速したため結果的に逃げが決まった。反対に2007年のツール・ド・フランス第5ステージでは、残り25km地点でアスタナのエースアレクサンドル・ヴィノクロフが落車したが、既に逃げ集団を吸収する態勢に入っていたメイン集団はヴィノクロフを待つことなく加速してしまった。このためヴィノクロフはこのステージだけで1分20秒も失ってしまい、落車のダメージもあって、その後マイヨ・ジョーヌ争いからは脱落していった(最終的にドーピング陽性で失格)。
- ^ ジロ・デ・イタリアではミラノが最終ステージの通例とされてきたが、2009年にジロ100周年記念としてローマで個人タイムトライアルが行われたのを皮切りに、「ミラノ固定」ではなくなりつつある。
- ^ 例えば、フランス・ベルギー・オランダ・イタリア・スペインは国旗の色をそのままジャージにあしらっている。白地にストライプをあしらっているものでは、イギリス(赤・白・紺)、ドイツ(黒・赤・金)、オーストラリア(緑・黄・緑)が挙げられる。日本は日の丸、アメリカは星条旗を模したデザイン。ニュージーランドは黒地にシダである。ただしこれらのデザインは、所属チームやスポンサーの意向により変更される場合も多く、必ずしも固定されていない。
出典
- ^ UCI Cycling Regulations 2.7.016
- ^ UCI permits criteriums in UCI 2.2 stage races - cyclingnews・2011年9月9日
- ^ a b 2009 - 2010 UCI Road Calendar: Men Elite, World
- ^ “Road Calendar”. 国際自転車競技連合. 2015年3月28日閲覧。
- ^ “Road Calendar”. 国際自転車競技連合. 2015年3月28日閲覧。
- ^ サイクルロードレース入門 用語集2010年度版 - J SPORTS[リンク切れ]
サイクルロードレース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/22 09:12 UTC 版)
「ゲロルシュタイナー」の記事における「サイクルロードレース」の解説
本国での販売元であるゲロルシュタイナー社はヨーロッパで人気の高いサイクルロードレースの支援に力を入れており、ドイツに本拠地を置くUCIプロツアー参加チーム「チーム・ゲロルシュタイナー (en:Team Gerolsteiner)」のメインスポンサーとなっている。1998年設立。 レース前後に選手はゲロルシュタイナーの製品を飲んでいるが、市販品とは違い、炭酸ガスを抜いた「ロードレース仕様」であるらしい。 チームの性質上ドイツ人選手を多く抱えるが、現在はシュテファン・シューマッハー(2007年アムステルゴールドレース優勝)、ダヴィデ・レベリン(2007年フレッシュ・ワロンヌ優勝)などが有力選手となっている。 機材にはスペシャライズドを使用している。 2007年9月、サイクルロードレース界での度重なるドーピング問題を理由に、2008年度シーズンを以てゲロルシュタイナーがスポンサーから撤退すると発表した。チームは新たなメインスポンサーを探していたが、新たなスポンサーを見つけることができず、2008年シーズン終了を以てチームを解散することが決定した。
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サイクルロードレース
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「BMC (自転車メーカー)」の記事における「サイクルロードレース」の解説
BMCは、2002年よりサイクルロードレースチームのフォナック・ヒアリングシステムズに機材を提供していたが、2006年にエースライダーのフロイド・ランディスのドーピング違反が発覚したことでチームが解散。2007年からは、新たに創設されたBMC・レーシングチームへ機材供給をするとともに、メインスポンサーとして長きにわたりチームを支えたが、2018年を最後にBMCはチームのメインスポンサーを降板。2019年からはチーム・ディメンションデータ (現チーム・クベカ・アソス)に機材を提供し、2021年からはAG2R Citroenにも機材提供を始め、Specializedとともに複数チームに機材提供をするメーカーとなった。 2020年より、NTTプロサイクリングチームよりクベカ・アソスチーム、そして、チーム・クベカ・ネクストハッシュへと毎年のように名前を変更しているチームをサポート。 2021年から新たにAG2R CITROEN(アージェーヅゼルシトロエン)チームをサポート。 AG2Rシトロエンチームの下部育成組織にU23チーム、シャベリー・シクリスム・フォルマシオンに2021年より日本の津田悠義が加入する。
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サイクルロードレース
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フォナックは2002年から2006年まで、サイクルロードレースチーム『フォナック・ヒアリングシステムズ』のメインスポンサーを務めていた。同チームはフロイド・ランディス、アクセル・メルクスらを擁した中堅チームであったが、2006年のツール・ド・フランスでのランディスのドーピング違反による総合優勝剥奪を契機に解散した。
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サイクルロードレース
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「エースナンバー」の記事における「サイクルロードレース」の解説
サイクルロードレースにおいてチーム単位、なおかつ各チーム同じ人数でのエントリーが行われる場合、チーム別に(百と)十の位が同じゼッケンが割り当てられる。その際、それぞれのチームでエースに指名された選手に基本的に一の位が「1」のゼッケンが与えられる。それ以外の選手にはチームによって準エース格の選手に小さい番号を与える所もあるが、機械的に名前(ファミリーネーム)のアルファベット順(日本では五十音順の場合もある)に「2」から後の番号を割り振るチームも多い。
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