ゴルジ‐そうち〔‐サウチ〕【ゴルジ装置】
読み方:ごるじそうち
「ゴルジ体」に同じ。
ゴルジ体
英訳・(英)同義/類義語:Golgi body, Golgi apparatus
袋状の二重膜から構成された細胞小器官の一つで、小胞体で合成されたタンパク質の貯蔵や糖鎖の付加などの修飾反応や切断反応(プロセシング)が行われる。小胞体から細胞膜などへの物質輸送の経路になっており、小胞体に面したシス面、細胞膜側のトランス面や中間部分でそれぞれ異なった機能を持つ。
細胞名や細胞内の構造オルガネラに関連する用語: | クロマチンファイバー クロマチン構造 グリア ゴルジ体 ゴルジ網 ゴルジ膜 サプレッサーT細胞 |
ゴルジ体
(ゴルジ装置 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/11 10:22 UTC 版)
ゴルジ体(ゴルジたい、英語: Golgi body)は、真核生物の細胞にみられる細胞小器官の1つ。発見者のカミッロ・ゴルジ(Camillo Golgi)の名前をとってつけられた。ゴルジ装置 (Golgi apparatus)、ゴルジ複合体(Golgi complex)あるいは網状体 (dictyosome) とも言う。へん平な袋状の膜構造が重なっており、細胞外へ分泌されるタンパク質の糖鎖修飾や、リボソームを構成するタンパク質のプロセシングに機能する。
ゴルジ装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 15:26 UTC 版)
詳細は「ゴルジ装置」を参照 ゴルジ装置は cistaenae (ゴルジ体、ゴルジ嚢、ゴルジ槽などとも訳される) と呼ばれる個別の袋状構造から構成される。その形は積み重なったパンケーキに似ている。これらの積み重ねの数は細胞の機能によって変化する。ゴルジ装置はさらなるタンパク質修飾のために用いられる。小胞体から小胞を受け取る面はシス面として知られ、通常小胞体のそばに位置する。反対側の面はトランス面と呼ばれ、修飾された化合物が出ていく場所である。トランス面は通常細胞膜と向かい合っており、ゴルジ装置で修飾された物質のほとんどは細胞膜へ送られる。 小胞体から送られてきたタンパク質を含む小胞は、ゴルジ装置で修飾された後、細胞からの分泌や細胞の他の部分への輸送のための準備がなされる。酵素で覆われたゴルジ装置内の空間を通過する過程で、タンパク質には様々なことが起こる。糖タンパク質の炭水化物部分の修飾と合成は、タンパク質の加工に共通の過程である。ゴルジ装置は単糖を除去して置換し、さまざまな種類のオリゴ糖を作り出す。タンパク質の修飾に加え、ゴルジ装置自身も高分子の製造を行う。植物細胞では、ゴルジ装置は植物の構造に必要なペクチンや他の多糖を産生する。 修飾過程が完了すると、ゴルジ装置はそれらを選別し、細胞の様々な部分へ送り出す。分子を同定するためのラベルやタグがゴルジ装置の酵素によって付加されており、選別過程を助けている。全ての準備が整うと、ゴルジ装置はトランス面からの小胞の出芽によって輸送を行う。
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