ゴジラとジェットジャガーでパンチ・パンチ・パンチとは? わかりやすく解説

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ゴジラ対メガロ

(ゴジラとジェットジャガーでパンチ・パンチ・パンチ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/14 06:52 UTC 版)

ゴジラ対メガロ』(ゴジラたいメガロ)は、1973年昭和48年)3月17日に「東宝チャンピオンまつり」の一編として公開された特撮映画であり[18]、「ゴジラシリーズ」の第13作である[出典 5]。カラー、シネマスコープ[出典 6]。観客動員数は98万人[出典 7]。略称は『メガロ[37]』『対メガロ[38]』。


注釈

  1. ^ 資料によっては、「85分」と記述している[20]
  2. ^ 特技監督の中野昭慶は、ジェットジャガーに比重がかかったことからゴジラが脇に回ってしまい、ゴジラへの思い入れは薄かったとの旨を述べている[42]
  3. ^ 書籍『ゴジラ・デイズ』では、メガロの立ち位置をかつてのゴジラモスラを彷彿とさせるものと解釈している[40]
  4. ^ 書籍『Japan's Favorite Mon-Star: The Unauthorized Biography of "the Big G"』では映画歴史家のブライアン・カルバーの証言として、初公開時には殆どのシーンはカットされていなかったと記述している[47]
  5. ^ 架空の島。物語冒頭に登場する地図によると、キスカ島とカナカ島の中間に位置する[49]。この地図は実際のアリューシャン列島と若干異なり、アスカ島はアムチトカ島にあたる場所に位置し、アガッツ島がキスカ島に、カナガ島がカナカ島になっている。また、実在するアムチトカ島は、アメリカの地下核実験場だった場所である。
  6. ^ 本作品では「レムリア大陸が太平洋に、ムー大陸大西洋に存在した」と説明されている[62]
  7. ^ ミニチュアは、本編撮影に合わせて新規に造形された[73]。このミニチュアは、2014年時点で現存が確認されている[73]
  8. ^ 中山剣吾(現:薩摩剣八郎)本人は著書『ゴジラが見た北朝鮮 金正日映画に出演した怪獣役者の世にも不思議な体験記』において、メガロを演じたと記述している[75]。一方で、中山として紹介されていたメガロのスーツから上半身を出している写真の人物については、顔は似ているが伊達秀人であると述べている[76]
  9. ^ 『昆虫怪獣メガロ対ゴジラ 海底王国全滅作戦』については、決定稿が早稲田大学演劇博物館にて所蔵されている[79]
  10. ^ 関沢の原作について、印刷物の存在は確認されていない[80]
  11. ^ 書籍『ゴジラ 東宝チャンピオンまつりパーフェクション』では、本作品について東宝映像分社化による独立採算制の影響が最も受けた作品であると分析している[82]
  12. ^ 後年、『日本沈没』(1973年版)の4Kデジタルリマスター版の試写直後のインタビューにて、樋口真嗣は同作品との比較対象に本作品を挙げ、「映画興行が不振だったので、経費削減でミニチュアのビルも満足に作れなかったんですね」と評している[83]
  13. ^ 流用シーンのほとんどが前作でも使用したものに加え、前作での新撮映像をも使用している。ガイガンの再登場や、メガロの発射する光線がキングギドラの引力光線と同じ形状・色彩となっているのも、流用への便宜のためである。
  14. ^ 中野はセットでの撮影を想定していたが、ホリゾントが低いことから断念した[66]
  15. ^ 中野は、このシーンについて本作品の後に撮影した『日本沈没』のテストを兼ねていたのではないかとの質問を受けたことがあるが、これを否定している[42]
  16. ^ ペンキを頭から被るシーンのみ別人が担当しているが、これはダンハムのスケジュールの都合によるものとされる[47]

出典

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