コーポレート・ファイナンス
【英】: corporate finance
この用語は、元来は下記 (1) の意味で使われていたが、最近、プロジェクト・ファイナンスが行われるようになって、(2) の意味で使われることも多くなっている。 (1) 企業の所要資金を調達することをいい、方法によって内部金融と外部金融に分けることができる。前者の主な源泉としては内部留保、減価償却積立金などがあり、自己金融とも呼ばれる。また後者の源泉には株式発行、社債発行、金融機関からの借り入れ、企業間信用などがある。長期必要資金は社債や株式の発行により、短期資金は金融機関からの借り入れ、企業間信用により調達するのが普通である。 (2) 法人の信用に基づいて、その法人に対して行われる金融で、通常行われる金融形式であり、プロジェクトの推進者の信用でなくプロジェクト自体の信用に基づいて行われる「プロジェクト金融(project financing)」と対比される。 |
コーポレート・ファイナンス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/19 23:06 UTC 版)
コーポレート・ファイナンス (英: Corporate Finance) は、企業の資金調達源、資本構造、株主にとっての企業価値を高めるためのマネジメント活動、財務資源の配分のために使用するツールと分析を扱うファイナンスの一分野。その主目的は株主価値を高め最大化することである[1]。
- ^ Corporate Finance: First Principles, en:Aswath Damodaran, en:New York University の en:Stern School of Business 参照
- ^ a b Business Development, Kyriba Japan. “コーポレートファイナンス”. kyriba.com. Kyriba Corporation. 2023年8月31日閲覧。
- ^ a b “コーポレート・ファイナンス - MBA用語集”. グロービス経営大学院. グロービス経営大学院. 2023年8月31日閲覧。
- ^ a b “プロジェクトファイナンス”. 三井住友銀行. 三井住友銀行. 2023年8月31日閲覧。
- ^ “投資銀行部門”. Goldman Suchs. Goldman Suchs. 2023年8月31日閲覧。
- ^ “野村キャピタル・インベストメント株式会社 - 野村グループについて”. 野村ホールディングス公式ウェブサイト. 野村ホールディングス. 2023年8月31日閲覧。
- 1 コーポレート・ファイナンスとは
- 2 コーポレート・ファイナンスの概要
- 3 用語の解釈
コーポレート・ファイナンス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 21:48 UTC 版)
「投資銀行」の記事における「コーポレート・ファイナンス」の解説
コーポレート・ファイナンスは投資銀行の一面であり、顧客が資本市場で資金調達するのを助け、合併および買収(M&A)について助言を与えることを含んでいる。これには、証券発行で投資家に出資してもらうこと、入札者との調整、合併対象と交渉することも含まれる。潜在的なM&A顧客に当銀行を売り込むため、まずは財務情報のピッチブックが作成される。売り込みが成功した場合、その銀行は顧客に取引契約(ディール)を手配する。投資銀行部門(IBD)は、一般的にインダストリ・カバレッジとプロダクト・カバレッジのグループに分けられる。インダストリ・カバレッジグループでは特定の産業、ヘルスケアや公共財政(政府)、FIG(金融機関グループ)、TMT(テクノロジー、メディア、通信)、P&E(電力とエネルギー)、消費財小売、飲食料、企業防衛、企業統治などに焦点を当てている。そして業界内にて企業との関係を維持して、銀行にビジネスを持ってくる。プロダクト・カバレッジグループは、M&A、レバレッジド・ファイナンス、公的資金調達、アセットファイナンスおよびリース、仕組み金融、構造改革、エクイティ(株主資本)、ハイグレード債券などの金融商品に焦点を当てており、一般的にはより複雑で専門的な顧客のニーズに応じて業界グループと連携して仕事を行う。
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