クールアイランド

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クールアイランド

　都内有数の緑地である皇居の夏の平均気温は周辺より約２度も低い「クールアイランド」であることが、環境省などの調査で明らかになりました。

　今年８月、皇居内の６地点と周辺市街地２８地点で行われた観測によると、皇居内の平均気温は昼夜を問わず周辺よりも平均１・４度から２・２度低く、最大で４・１度の気温差がありました。また最高気温が３５度以上の「猛暑日」も周辺地域の８日だったのに対し、皇居では２日だけでした。

　こうした結果について環境省は冷房の排熱などが気温上昇をもたらす「ヒートアイランド現象が顕著な都心において、皇居はクールアイランドとなっていることが実証された」とみています。

　今回の調査では皇居から周辺市街地に向かい昼間は風により冷気が移動、夜は冷気がにじみ出すことも観測されました。これにより皇居内の冷気が周辺地域の気温の低下に寄与していることも分かりました。

　同省では今後、こうした都市内緑地の冷気を活用としたヒートアイランド改善策を検討することにしています。

※写真は皇居の緑と、丸の内の高層ビル群（東京都千代田区）

（掲載日：2007/10/13）

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クールアイランド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/06/13 03:55 UTC 版)

「オアシス」の記事における「クールアイランド」の解説

地下水は地表面からの蒸発と、植物体からの蒸散によって大気中へ放出され、同時に蒸発の潜熱が失われる。熱源は気温および地表の温度であることから、蒸発量が多ければ多いほど気温と地表温度は低下することになる。すなわち、オアシスの水量が豊富なところほど、オアシス周辺は涼しくなる。ここで等温線を引けば、中心部を最も低温とし、オアシス周辺を同心円状に取り巻く形をとることから、高温の乾燥地帯に島のように涼しい地帯が浮かんで見える。これをクールアイランドという。クールアイランドの効果は、天然のものでも人工のものでも同じである。