クリプトコッカス‐しょう〔‐シヤウ〕【クリプトコッカス症】
クリプトコッカス症
クリプトコッカス症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/07/14 04:41 UTC 版)
クリプトコッカス症(クリプトコッカスしょう、英: cryptococcosis)とはクリプトコッカス属に属する酵母様真菌の感染を原因とする人獣共通感染症。ヒト、イヌ、ネコなどに感染する。主にCryptococcus neoformansによる呼吸器症状が認められる。クリプトコッカス属は空気中や土壌、植物などの環境中に広く分布する。
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- ^ “横浜市衛生研究所:クリプトコッカス症について”. 2012年10月20日閲覧。
- 1 クリプトコッカス症とは
- 2 クリプトコッカス症の概要
クリプトコッカス症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 14:57 UTC 版)
グルクロノキシロマンナン抗原を、補助診断で用いる場合がある。ただし、播種性トリコスポロン症でも陽性化するので、注意が必要である。
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クリプトコッカス症
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クリプトコッカス症は、クリプトコッカス属に属するCryptococcus neoformansによって引き起こされる感染症である。Cryptococcus neoformansは莢膜の構造に基づく抗原性の違いから、A~Dの4種類のsero typeに分類される。なお、日本では大半がserotype Aである。クリプトコッカス症はCryptococcus neoformansの栄養形である酵母細胞、または有性胞子である担子包しを肺に吸入した事が原因で、感染が起こる。ただし、肺感染は自然治癒する場合が多く、ほとんどが無症候性である。そのため健康診断などで、偶然に発見されることが多い。肺クリプトコッカス症の実に半数は、健常者に発症する原発性クリプトコッカス症である。脳髄膜炎をきたす場合、症状を示さないまま、血行性に脳へ播種し灰白質の血管周囲、神経節基部などに感染巣を形成する。脳髄膜炎を起こした場合には、適切な治療が行わなければ致死的な転帰を辿り得るので、注意が必要である。クリプトコッカス症では免疫不全が高度になるほど、肺病変よりも髄膜炎の発生頻度が高くなる。 肺クリプトコッカス症 肺クリプトコッカス症の約半数は基礎疾患を有さない健常者に発症する原発性クリプトコッカス症で、残り半数は何らかの基礎疾患を有する続発性肺クリプトコッカス症である。 臨床症状は無症状のことが多く、特に基礎疾患を有しない肺クリプトコッカス症は、健康診断や他疾患経過観察中に胸部異常陰影として発見されることが多い。 クリプトコッカス脳髄膜炎 クリプトコッカス脳髄膜炎において最も多い基礎疾患はHIV感染症だが、その他の疾患では肺クリプトコッカス症の基礎疾患と同様に、悪性腫瘍、膠原病、腎疾患、血液疾患などがあり様々な免疫不全の患者に発症する。免疫抑制下で肺クリプトコッカス症を発症し、咳、胸痛、咳嗽認められた後に、全身播種が発生し、発熱、頭痛、嘔吐、項部硬直、精神症状など髄膜刺激症状や脳炎症状が認められた時に疑われる。HIV患者では髄腔内の炎症が軽微であり、臨床症状が軽い場合もある。神経学的な所見として、性格異常や意識障害などを伴うこともある。頭部MRIでは髄膜肥厚、脳内腫瘤影が認められる。血液、髄液中のクリプトコッカス抗原陽性であり、髄液検査では細胞数の増加と糖の低下が認められる。確定診断は髄液の墨汁染色とバードシード寒天培地による培養である。治療には、アムホテリシンB製剤とフルシトシンの併用が第1選択とされる。
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