クチャとは? わかりやすく解説

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クチャ【Kucha】

読み方:くちゃ

中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区都市天山南道要衝位置し漢代にはオアシス都市国家として栄え、亀玆(きじ)の名で知られていた。仏教文化栄え多数遺跡がある。

[補説] 「庫車」とも書く。


クチャ

読み方:くちゃ

沖縄でしか取れない泥岩沖縄のクチャには地中海死海粘土同様の性質があることが最近の研究わかってきた。クチャの成分雲母、スメクタイト・クロライト・カオリナイトの100ミクロン以下の微粒子から成り、この微細な粒子が強い化学的吸着性持っていることに関係している。クチャの持つ美容効果科学的に証明されたことを受け、クチャパックなどの新商品生まれている。

クチャ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/20 14:52 UTC 版)

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クチャ



クチャ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 05:04 UTC 版)

中央アジアの美術」の記事における「クチャ」の解説

クチャ(庫車)は古代亀茲国にあたりタリム盆地北部西域北道中ほど位置するオアシス都市である。前漢はこの地に西域都護を置き、唐は安西都護府置いて西域経営拠点とした。仏典漢語翻訳した訳経僧として名高い鳩摩羅什4世紀後半)はクチャの出身で、父はインド人、母はクチャ国王の妹であった7世紀亀茲訪れた玄奘は、『大唐西域記』に当地様子くわしく記している。それによると、当時のクチャには百余か所の伽藍があり、五千余人僧徒がいて、説一切有部部派仏教一派)を修学していたという。クチャ地区美術活動代表する遺跡として、キジル石窟クムトラ石窟などがある。 キジル石窟はクチャの西約70キロメートルムザルト川面した断崖にある仏教石窟群で、約1キロメートル範囲236窟を数え、うち80窟余に壁画がある。石窟3世紀末ないし4世紀初頭開かれ8世紀初頭ないし半ば頃まで造営続いた壁画主題本生図(釈迦前世物語)が多い。1903年日本大谷隊、1905年以降ドイツ隊(ル・コックら)が当地調査行っている。ドイツのヴァルトシュミットは、キジル、クムトラなど、西域北道石窟壁画様式次の2期分けている。第1期500年前後)はガンダーラ影響の強い古典的様式期であり、細筆用いて肥痩のある線を描き彩色暖色中心である。第2期7世紀)は、インド・イラン様式で、筆線は肥痩少ない鉄線描となり、彩色ラピスラズリ青色を含む寒色が目立つようになる明暗濃淡などの対比強調する点、隈やハイライト立体感表している点、人物の表情類型的になっている点なども特色である。クチャの西南30キロメートルにあるクムトラ石窟には、キジルと同じ様式壁画のほか。9世紀頃に属する、漢語題記を伴う壁画残されている。なお、壁画制作時期については、放射性炭素年代測定の値を根拠に、全体年代引き上げるべきだとの意見もある。 クチャ地域からもたらされ遺品としては、石窟壁画のほかに、日本大谷探検隊将来した木製舎利容器東京国立博物館)が著名である。 舎利容器画像参照6世紀末から7世紀初。クチャ地方出土、高さ32.3センチメートル、径38.3センチメートル東京国立博物館大谷探検隊将来品。木製布張の舎利容器で、円筒形の身に円錐形被せる。表面麻布張った上に白下地を施し彩絵描いた上に油性塗料塗布する。身の部分には21からなる楽隊描かれ、そのなかには幡を持つ先導者太鼓小鼓ハープ箜篌)、角笛などを奏する楽人たち、仮面被った舞人などの姿がある。部分連珠文で囲まれ4つ円形画しその内側には有翼天使外側には山岳文と花綱をくわえるを描く。4体の有翼天使のうち2体は琵琶残り2体はそれぞれ笛と箜篌奏する大谷探検隊日本もたらした遺品一つで、正確な出土地不明ながら、クチャ地方のスバシ出土推定されている。 塑造交脚像 クムトラ石窟 執金剛神キジル石窟

※この「クチャ」の解説は、「中央アジアの美術」の解説の一部です。
「クチャ」を含む「中央アジアの美術」の記事については、「中央アジアの美術」の概要を参照ください。

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