キャスタートレール
前輪を横から見たときのキングピン軸の延長線が路面と交わる点と、タイヤ接地中心との距離をいう。普通0~30mmである。なんらかの原因でタイヤの向きが変わり、コーナリングフォースが生じてクルマが向きを変えたときに、キャスタートレールの効果として、コーナリングフォース×キャスタートレールの大きさの復元トルクが、キングピン軸まわりに生じる。その結果、ハンドルのもどりをよくするとともに、車輪を直進状態にもどそうとするので、直進走行の安定性を増す。一方、ハンドルが重くなるので、キングピン軸をホイールセンターより後方に平行移動したフォアラウフ配置を採用することにより、キャスター角は大きいままでキャスタートレールを小さくすることもある。
参照 キャスター角、フォアラウフ配置- キャスタートレールのページへのリンク