キヌヒメ【キヌヒメ】(食用作物)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第10970号 |
登録年月日 | 2003年 2月 20日 | |
農林水産植物の種類 | 小麦 | |
登録品種の名称及びその読み | キヌヒメ よみ:キヌヒメ | |
品種登録の有効期限 | 20 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 長野県 | |
品種登録者の住所 | 長野県長野市大字南長野字幅下692の2 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 牛山智彦、桑原達雄、斎藤稔、久保田基成、井ノ口明義、羽田丈夫、前島秀和、土屋宣明、近藤武晴、細野哲、酒井長雄、田淵秀樹、後藤和美 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「関東95号」と「東山18号」の雑種第一代に「ニシカゼコムギ」を交配し、bulbosum法による半数体育種法で育成された固定品種であり、育成地(長野県須坂市)における成熟期はやや早、穂発芽性が難の製麺向きの品種である。叢性はやや匍匐、株の開閉は中、鞘葉の色は無である。稈長はやや短、稈の細太は中、剛柔はやや剛、ワックスの多少は中、葉色は淡、葉鞘のワックスの多少はやや多、毛の有無・多少は無~極少、葉身の下垂度は中、フレッケンの有無・多少は少である。穂型は紡錘状、穂長、粒着の粗密及び抽出度は中、ワックスの多少は少、ふ毛の有無は無、葯の色は黄、芒の有無と多少はやや少、芒長は中、ふの色は褐である。粒の形及び大小は中、色は褐、頂毛部の大きさはやや小、粒の黒目の有無・多少は無~極少、千粒重はやや大、容積重は中、原麦粒の見かけの品質は中の上、粗蛋白質含量は中、灰分含量はやや少である。うるち・もちの別はうるち、播性の程度はⅣ、茎立性は中、出穂期は早、成熟期はやや早、遺伝子雄性不稔の有無及び細胞質雄性不稔の有無は無、耐寒性はやや強、耐雪性はやや弱、耐凍上性は中、耐倒伏性は強、穂発芽性は難、脱粒性及び収量性は中である。粒の硬軟はやや軟、粒質は粉状質、製粉歩留はやや低、ミリングスコア及び60%粉粗蛋白質含量は中、60%粉灰分含量はやや少、60%粉アミロース含量は中、粉の明度はやや高、粉の赤色みは中、粉の黄色みは低、吸水率及びバロリメーターバリュウは中、生地の力の程度は小、生地の伸長抵抗は弱、生地の伸長度はやや短、生地の形状係数は小、最高粘度は大である。うどんこ病抵抗性は強である。「シラネコムギ」と比較して、フレッケンが少ないこと、粒質が粉状質であること等で、「フクホコムギ」と比較して、穂型が紡錘状であること、播性の程度がⅣであること、穂発芽性が難であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和63年に長野県農事試験場(須坂市)において、「関東95号」と「東山18号」の雑種第一代に「ニシカゼコムギ」を交配し、平成元年にその雑種第一代にHordeum bulbosumを交配し、半数体を培養後に染色体の倍加を行い選抜、育成された品種であり、11年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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