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がん遺伝子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/07/23 11:29 UTC 版)

(ガン遺伝子 から転送)

がん遺伝子(-いでんし、oncogene)とは、ある正常な遺伝子が修飾を受けて発現・構造・機能に異常をきたし、その結果、正常細胞のがん化を引き起こすようなもののことをいう。このとき、修飾を受ける前の遺伝子がん原遺伝子 (proto-oncogene) と呼ぶ。

1911年に、ペイトン・ラウスにより、ニワトリに癌(肉腫)を発生させるウイルスが発見され、発見者の名をとりRous=ラウス肉腫ウイルス(レトロウイルス)と命名された。その後の研究により、このウイルスには、自身の増殖に関する遺伝子以外に、細胞を癌化に導く遺伝子が存在することが判明した。その遺伝子こそが、世界で初めて発見された、がん遺伝子=SRC(Sarcoma(肉腫)の意味)と呼ばれるものである。

がん遺伝子には、細胞増殖因子やその受容体チロシンキナーゼsrc のような非受容体型チロシンキナーゼ、ras (rat sarcomaの意味)のような低分子量Gタンパク質、その下流にあるセリン・スレオニンキナーゼといったシグナル伝達因子の他、さらに下流で機能する mycets などの転写因子が含まれる。




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