ガマ (洞窟)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/31 22:57 UTC 版)
ガマとは、沖縄県の沖縄本島南部に多く見られる自然洞窟のこと。
注釈
- ^ 鹿児島県庁が発した沖永良部島への諭達など。『沖永良部諸改正令達摘要録』には「爾来地葬すべきは当然に候処或る所は其棺を墓所に送り、モヤと唱ふる小屋内に備置き、親子兄弟等此モヤに到、其棺を開き見る数回、終に数日を経屍の腐敗するも臭気も不厭赴に相聞、右は人情の厚きに似たれども、其臭気を嗅ぐものは甚だ健康を害し候は勿論、近傍通行の者いへども、其臭気に触るれば病を伝染し、或は一種の病気を醸すものに有之、衛生上甚だ不宜事に付、自今右様之弊習は此度相改め云々」と記されている。
- ^ 『葬と供養』1992年 「1 葬法論 - 凶癘魂と鎮魂 3 自然葬法と鎮魂 7 久高島の風葬」によれば、久高島では昭和41年(1966年)におこなわれたイザイホー神事の際、ある事件が起こり島民は風葬を廃止することとした。同書によれば、過疎の進む久高島で、これがもう最後の神事になるかもしれないというので、多くの報道陣を受け入れたが、その中のカメラマンが風葬がおこなわれている後生(グソー)に入って墓を写真にとるばかりか、棺をしばる太い針金を切って死者の写真を撮るという墓荒らしをおこなった。しかもこの写真は、ある好奇心の強い太陽の好きな前衛画家の見学記に入れて週刊誌に載せられた。慟哭するほどのショックを受けた島民は、告発することも考えたが、犯行責任の所在を問うことが困難なので、おとなしい島民らしく風葬を廃止することとした。久高島では、この後5年ほどで完全に土葬と火葬に転換したのだと言う。著者の五来重は「・・・(風葬は)自然死のように消えるのがのぞましいのであって、久高島の風葬は非業の死であり、頓死であった。」と述べて、この事件を非難している。
- ^ 河村只雄は「風葬といふのは天然の洞窟や『墓地の森』の中になきがらを只置いて帰るのである。」と述べ、その様子を「正に、死体遺棄とでも言ひたいところである」と表現し、風葬とは葬法に人工が加わらないものと定義している[5]。桜井徳太郎もこの考えを支持し、海蝕・風蝕洞穴に人工の手が加えられて埋葬される葬法を風葬とはしていない。[6]本記事でもこの考え方を基に、海蝕・風蝕洞穴に棺を安置した後、その扉口を石・泥・漆喰で密閉する葬法を風葬に含めず洞穴葬とした。
出典
- ^ ガマ 沖縄用語集 - 沖縄の休日
- ^ 伊波普猷「をなり神の島」 「南島古代の葬制」より。「をなり神の島」は『伊波普猷全集 第5巻』1974年に所収されている。
- ^ a b 『葬と供養』1992年 「1 葬法論 - 凶癘魂と鎮魂 3 自然葬法と鎮魂 7 久高島の風葬」より。
- ^ 『桜井徳太郎著作集6 日本シャマニズムの研究 下 ‐ 構造と機能 ‐』1988年 「第9章 死の儀礼と巫俗 - シャーマンと葬墓制 - 第2節 葬墓制と巫俗 3 葬墓制とその推移」より。
- ^ 河村只雄『南方文化の探究』1999年 [要ページ番号]
- ^ 『桜井徳太郎著作集6 日本シャマニズムの研究 下 ‐ 構造と機能 ‐』1988年 「第9章 死の儀礼と巫俗 - シャーマンと葬墓制 - 第2節 葬墓制と巫俗 結 まとめと残された問題」より。
- ^ 戦争と子ども -沖縄戦に学ぶ- - 和光大学[リンク切れ]
- ^ 南風原文化センターと沖縄陸軍病院南風原壕群20号で見る南部戦線の面影 - DEEokinawa
[続きの解説]
「ガマ (洞窟)」の続きの解説一覧
- 1 ガマ (洞窟)とは
- 2 ガマ (洞窟)の概要
「ガマ (洞窟)」の例文・使い方・用例・文例
- 昨日滑りにくいヨガマットを買った。
- 彼はビンナガマグロを切り身にした。
- 狭い口をしたヒキガエルとガマガエル
- ガマグチヨタカ
- ガマグチヨタカ科の標準属
- スパイクのようなガマがある高い草
- ガマ科
- ガマ
- アメリカ、ヨーロッパ、北アフリカ、アジアのガマ
- 南部のガマズミ属の低木に緊密に関係する
- 蝦夷シオガマという植物
- ガマの穂のように,赤みを帯びた黄色
- タカネシオガマという草花
- ガマの花の穂
- ガマズミという低木
- 座禅の時などに使われる,ガマの葉を厚く円形に編んだ敷き物
- 「メガマック」
- マクドナルドの「メガマック」は1月に期間限定で発売され,予想以上によく売れた。
- メガマックは牛丼店や弁当市(し)場(じょう)における最近の「メガ」ブームにつながった。
- その後,バスコ・ダ・ガマなどヨーロッパの探検家たちがこの岬を回り,インドなどアジアの国々まで航海した。
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