ガッデス
ガッデス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 03:02 UTC 版)
「魔装機神シリーズの登場兵器」の記事における「ガッデス」の解説
(水系高位・「水」 / 水系聖位・「刻」) 水の精霊ガッドと契約した水の魔装機神。水の精霊の加護によりあらゆる地形や環境に適応可能。ただし、機動性や攻撃力はほかの魔装機神に劣り、長距離射程武器や修理装置を活かした、中距離射撃と後方支援に長けている。魔装機設計の中心的人物であるジーン・ラアス・ラッカーは著名な芸術家でもあり、特にこのガッデスに情熱を傾けた。複合曲線を多用した曲線的な装甲デザインもジーン自らが手がけた。セニア曰く「魔装機神にふさわしい姿」。機体カラーは水系のためか青。マサキが召喚された時点では操者は未定だったが、後にテュッティ・ノールバックが選ばれる。魔装機神の中では、唯一近接兵器を常に携行する姿である。 魔装機神の中では魔術的な要素が強いのか、グリモルド山の地下神殿でヴォルクルスの分身と戦った後、機体の「封印モード3」を起動させ、再びヴォルクルスを封印している。また、その際に分身が復活しないようナパームでヴォルクルスの残骸を焼き払うが、ゲーム中でナパームが武器として使用されたことはない。『ROE』の「おまけ」では、ヤンロンに器用貧乏で半端な機体と言われた。 武装 トライデント / グングニール 接近戦用の三つ又の槍。特殊なオリハルコニウム合金処理が施され、これを媒体とする魔術攻撃で優れた威力を誇る。名称は、北欧神話に登場する神・オーディンが持つグングニル (Gungnir) から。基本的に「グングニール」として登場するが、『LOE』では「トライデント」をフル改造することで、「グングニール」にランクアップする。こちらの名称は、ギリシア神話に登場する海神ポセイドンが使用するトライデント(Trident)から。DS版のグングニールは、普段持っている三つ又の槍が絡まり合って1つの刃に変形して、敵を切り裂く。『ROE』では登場当初からグングニールで射程が2であるが、斜め方向に攻撃できないと言う特殊な攻撃範囲になっている。その後、『POJ』ではほとんどの格闘武器がこれと同じ仕様になっている。 ファミリア / ハイファミリア / グレイプニル 魔装機神共通の武装。ガッデスの搭載数は2基。形状は球形だが、多くのゲームで水晶玉のような質感の完全な球体であるのに対し、DS版の『LOE』では表面にモールドが施される。標的の近くまで飛んで行き、振動波でダメージを与える。『α外伝』のみ振動波発生前に複数回体当たりを行う。ラングラン王都を襲撃したナグツァート戦では、エクトプラズムコーティングを施され唯一ダメージを与えられる武装として活躍する。 基本的にハイファミリアとして登場するが、『LOE』では「ファミリア」をフル改造することで、「ハイファミリア」にランクアップする。なお、前述のナグツァート戦の時点でランクアップさせていると、ダメージを与えられなくなりゲーム進行不可能となってしまう。この問題は、DS版では解消されている。 『POJ』では条件を満たせばハイファミリアをフル改造すると「グレイプニル」にランクアップする。通常のハイファミリアによる攻撃に加えて自身もグングニールによる攻撃を加える。名称は北欧神話においてフェンリルを捕獲する為の足枷グレイプニルから。 ポゼッション時は狼の姿となり、左右から連続で突撃する。 ケルヴィンブリザード ガッデスを中心に4K°の液体ヘリウムの超運動によりブリザードを発生させ、周囲の気温を絶対零度(0ケルビン)まで下げ、冷気で複数の標敵にダメージを与えるMAP兵器。効果範囲がやや変則的で、自らの周囲には効果がおよばないドーナツ状のものとなっている。『LOE』ではフル改造により、敵味方が識別可能となる。 ハイドロプレッシャー / ヨツンヘイム / ヨルムンガンドウロボロス グングニールの先端から標的に向け高圧力の圧縮流水を発射する、ガッデスの最強武装。『LOE』ではフル改造により、「ヨツンヘイム」にランクアップする。DS版では、ハイドロプレッシャーの後に槍を投げつけ、敵を凍り漬けにする。こちらの名称は、北欧神話(テュッティの故郷は北欧のフィンランド)で巨人族が住む極寒の国ヨトゥンヘイム(Jotunheim)から。ハイドロプレッシャーに比べ、ヨツンヘイムは移動後に使用可能だがMGの消費も大きい。『ROE』では「ハイドロプレッシャー」をフル改造すると「ヨルムンガンドウロボロス」にランクアップする。こちらの名称も北欧神話に登場する蛇の怪物ヨルムンガンドとウロボロスから。ヨツンヘイム同様、移動後攻撃可能だが、ヨツンヘイムほどMG消費は大きくない。『ROE』ではヨツンヘイムは名前のみ登場。 カタラクトスプラッシュ / ビフロストフォール ポゼッションを経験し、ガッドの心を理解したことでテュッティが編み出した技。トライデントを投げつけた後、拡散させた槍を降り注がせる。フル改造によりビフロストフォールにランクアップする。こちらは投擲した槍から敵に向けて光が降り注ぎ、最後にトライデントが突き刺さる。カタラクトスプラッシュは直訳すると「大瀑布の飛沫」となる。ビフロストフォールのビフロストは北欧神話で、神々が地上からアースガルドへ架けた虹の橋ビフロストから。 必殺技 フェンリルクラッシュ 『LOE』では、ハイファミリアを標的に直接ぶつけて、内部から破壊する必殺技。『α外伝』では演出が大きく変化し、巨大な水の狼で敵に攻撃するものとなった。DS版『LOE』では2頭の水の狼が攻撃し、最後に巨大な狼が敵をかみ砕く攻撃になった。この狼はフレキ・ゲリと同様の外見である。イブン大神官の協力による、精霊界もしくは試練の神殿での修行で習得する。名称のフェンリルは、北欧神話の狼の姿をした巨大な怪物で、テュッティのファミリアが狼をモチーフにしていることから。時系列的に未修得の『EX』・『第4次/S』・『F完結編』・『CB』では使用不可能。 太極陰陽破邪法 グランヴェールとの合体攻撃。カロリックスマッシュとハイドロプレッシャーという、相反する二つの力を融合した魔力を撃ちだす。相反する属性からか、合わせた魔法陣は黒く変色する。 ヴォルスパー 巨大化したフレキ・ゲリが氷のブレスで敵を凍らせ、ガッデスとフレキ・ゲリが融合、グングニールを構えて突撃し、敵を打ち砕く必殺技。『ROE』で条件付きで追加される必殺技。名称は北欧神話の巫女の託宣ヴォルスパーから。 ミストルティン ポゼッション時、グングニールが変化。カットインと共に連続で敵を貫く。名称は北欧神話でロキがバルドルを貫いたとされるヤドリギの矢ミストルティンから。 ラグナロク・サーガ ポゼッション時、ヴォルスパーが変化。無数の圧縮流水を作り出して敵にぶつけ、更にハイファミリアと共に圧縮流水で敵を貫く。名称は直訳するとラグナロクの伝説。北欧神話における神々の終末戦争ラグナロクから。 劇中の活躍 旧シリーズ - 『EX』・『第4次/S』・『LOE』・『F完結編』・『CB』に登場。『LOE』のみ修理装置を搭載。 αシリーズ- 『α外伝』に登場。他の作品と異なり飛行不可能。フェンリルクラッシュは他の機体同様、ウェンディとセニアが改修を行い、本来の性能に近い性能が発揮できるようになってから使用可能になる。 OGシリーズ - 『第2次OG』に登場。 魔装機神 - ザムジード、グランヴェールに続き、三番目に起動した魔装機神。LOE第1章では離脱が多いものの、第2章ではほとんどのマップに出撃可能。『ROE』ではヤンロンのグランヴェールと共にポゼッションが発動するが、任意発動までには至らず、『POJ』のシュテドニアスルートでテュッティの愛する者を守りたいと言う意志にガッドが応え、ポゼッションをコントロール可能になった。
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