カヴィール砂漠とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > カヴィール砂漠の意味・解説 

カビール‐さばく【カビール砂漠】

読み方:かびーるさばく

Kavirイラン中北部広がる砂漠塩分濃く含み地表に塩の結晶見られる


カヴィール砂漠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/26 09:43 UTC 版)

カヴィール砂漠の衛星写真
植生分布図

カヴィール砂漠Dasht-e Kavīr、ペルシア語表記でدشت كوير、塩砂漠の意、英語表記でGreat Salt Desert)は、イラン北部、イラン高原にある砂漠である。長さ800km、幅320km。テヘラン大都市圏の南東に位置し、南東にはそのままルート砂漠が続き、アフガニスタンパキスタンインドへと砂漠地帯が広がっている。古来から、マルコ・ポーロなど旅人が通商路として横断していた。

夏の最高気温は50℃に達し、1月でも平均22℃で、雨はほとんど降らない。砂礫が広がるが、湿原、湖、ワジ(涸れ谷)があり、高さ40mの砂丘が嵐により出来ることから、観測されない降雨が少なからずあるものと推測される。西部のナマク湖英語版ペルシア語: دریاچه نمک قم‎ - Daryacheh-ye Namak - 「塩湖」の意、テヘラン南西100km)は4千平方kmあるカヴィール国立公園の一部として環境保護されている。

砂漠および付近の塩湖盆地の一部には中央アジアの典型な乾燥地・半乾燥地のステップ草原があり、205種の植物が生えている。動物としては31種の哺乳類、131種の鳥類、20種の爬虫類、1種の両生類がある。オナガーの重要な生息地であったが、1970年代以降の狩猟により個体数が激減した。1976年にユネスコ生物圏保護区に登録された[1]

脚注

  1. ^ Kavir Biosphere Reserve, Islamic Republic of Iran” (英語). UNESCO (2019年2月25日). 2023年1月26日閲覧。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「カヴィール砂漠」の関連用語

カヴィール砂漠のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



カヴィール砂漠のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカヴィール砂漠 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS