カルボキシソームとは? わかりやすく解説

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カルボキシソーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/30 02:29 UTC 版)

リブロース-1,5-ビスリン酸カルボキシラーゼルビスコ)を集積したタンパク質の小構造体で、シアノバクテリアや一部の化学合成独立栄養細菌の細胞質に存在する。カルボキシソームの内部にはルビスコが集積し、特殊な殻タンパク質に被われた多面体構造として、電子顕微鏡でよく観察される。その役割は細胞質に濃縮される重炭酸イオンをCO2に局所的に変換してルビスコに供給し、炭酸固定反応を助けることにある。


  1. ^ Fathinejad S, Steiner JM, Reipert S, Marchetti M, Allmaier G, Burey SC, Ohnishi N, Fukuzawa H, Löffelhardt W, Bohnert HJ (2008). “A carboxysomal carbon-concentrating mechanism in the cyanelles of the 'coelacanth' of the algal world, Cyanophora paradoxa?”. Physiol. Plant. 133 (1): 27–32. PMID 18248510. 
  2. ^ Shively JM, van Keulen G, Meijer WG (1998). “Something from almost nothing: carbon dioxide fixation in chemoautotrophs”. Annual Review Microbiol. 52: 191–230. PMID 9891798. 
  3. ^ Yeates TO, Kerfeld CA, Heinhorst S, Cannon GC, Shively JM (2008). “Protein-based organelles in bacteria: carboxysomes and related microcompartments”. Nature Review Microbiol. 6 (9): 681–91. PMID 18679172. 


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カルボキシソーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/27 00:52 UTC 版)

細菌の細胞構造」の記事における「カルボキシソーム」の解説

詳細は「カルボキシソーム」を参照 カルボキシソームは、藍藻等の多く独立栄養生物が持つ微小な区画である。これは炭素固定必要な酵素、特にRuBisCO炭酸脱水酵素を含むタンパク質性の構造であり、形態的にはファージ頭部似ている。この部位には酵素高濃度局在しているため、炭酸脱水素酵素による炭酸水素塩から二酸化炭素への素早い変換により、細胞質内よりも高速効率的な炭素固定が行われていると考えられる。これと類似した構造で、補酵素B12格納するものが知られている。これはグリセロールデヒドロゲナーゼ含みサルモネラ等の腸内細菌科においてグリセロールの1,3-プロパンジオールへの発酵に必要である。

※この「カルボキシソーム」の解説は、「細菌の細胞構造」の解説の一部です。
「カルボキシソーム」を含む「細菌の細胞構造」の記事については、「細菌の細胞構造」の概要を参照ください。

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