カルシウム拮抗薬とは? わかりやすく解説

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カルシウム‐きっこうやく〔‐キツカウヤク〕【カルシウム×拮抗薬】


カルシウム拮抗剤

(カルシウム拮抗薬 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/20 10:17 UTC 版)

カルシウム拮抗剤(カルシウムきっこうざい、: calcium channel blocker, CCB)とは、血管平滑筋にあるカルシウムチャネルの機能を拮抗(阻害)し、血管拡張作用を示す薬剤のこと。適用症例として主に高血圧狭心症があげられる。


  1. ^ 野口和行、中村利明、白方良典:特殊な歯周病の診断と治療 日本歯科保存学雑誌 Vol.57 (2014) No.6 p.477-483, doi:10.11471/shikahozon.57.477
  2. ^ 高血圧治療ガイドライン2014
  3. ^ 植沢 芳広 (2008). “グレープフルーツジュース-薬物間相互作用のQSAR解析”. 日本化学会情報化学部会誌 26: 114. doi:10.11546/cicsj.26.114. NAID 130000091003. https://doi.org/10.11546/cicsj.26.114. 
  4. ^ 高長ひとみ、大西綾子、内田淳子、山田志穂 ほか、 (1998). “薬物の消化管吸収におけるP糖タンパク質の機能に及ぼすグレープフルーツジュースなどの効果”. 薬物動態 13 (No.supplement): 110-111. doi:10.2133/dmpk.13.supplement_110. NAID 10007629682. https://doi.org/10.2133/dmpk.13.supplement_110. 
  5. ^ Wright AJ, Gomes T, Mamdani MM, Horn JR, Juurlink DN (2011). “The risk of hypotension following co-prescription of macrolide antibiotics and calcium-channel blockers”. CMAJ 183 (3). doi:10.1503/cmaj.100702. PMC 3042440. PMID 21242274. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3042440/. 
  6. ^ いきいき健康 NIKKEI NET (2011年1月27日). “一部の抗生物質とカルシウム拮抗薬の併用は低血圧をもたらす”. 2011年3月8日閲覧。
  7. ^ 吉成浩一、チトクロムP-450の阻害に基づく薬物相互作用 日本薬理学雑誌 2009年 134巻 5号 p.285-288, doi:10.1254/fpj.134.285


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カルシウム拮抗薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 07:09 UTC 版)

狭心症治療薬」の記事における「カルシウム拮抗薬」の解説

カルシウム拮抗薬は平滑筋膜電位依存性L型カルシウムチャネル機能阻害するカルシウムチャネル介したカルシウムイオン細胞内流入筋収縮引き起こす作用があり、カルシウム拮抗薬の投与により筋肉弛緩、すなわち血管拡張生じる。カルシウム拮抗薬による血管拡張冠状血管限らず全身すべての血管において生じる。特に安静狭心症における冠スパズムに対して著明効果を示す。それに加えて後負荷軽減心筋収縮力の低下による酸素消費量減少もカルシウム拮抗薬の抗狭心症作用支える。カルシウム拮抗薬は薬物代謝酵素であるCYP3A4により代謝されるが、グレープフルーツジュース小腸発現するCYP3A4活性抑制するため、薬物血中濃度変動をきたす。そのため、カルシウム拮抗薬の内服中はグレープフルーツジュースをはじめとしたCYP3A4活性影響与えるものの摂取避けなければならないニフェジピン(Nifedipine) ベラパミル(Verapamil) アムロジピン(Amlodipine) ベニジピン(Benidipine) ベプリジル(Bepridil) ニトレンジピン(Nitrendipine) ジルチアゼム(Diltiazem) エホニジピン(Efonidipine) ニソルジピン(Nisoldipine)

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カルシウム拮抗薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 19:12 UTC 版)

高血圧治療薬」の記事における「カルシウム拮抗薬」の解説

詳細は「カルシウム拮抗剤」を参照 カルシウム拮抗薬(英: Calcium Channel Blocker, CCB)は、血管平滑筋細胞細胞膜上に存在する電位依存性カルシウム(Ca)イオンチャネル阻害する薬物であり、その化学構造からジヒドロピリジン系非ジヒドロピリジン系細分類される。筋肉収縮にはイオンチャネル介した細胞内へのCa2+取り込み大きな役割担っており、Ca2+取り込み低下する平滑筋収縮減弱化し血圧低下につながる。2008年現在、臨床での使用目的発売されているカルシウム拮抗薬は全てL型カルシウムチャネル阻害するのであるが、カルシウム拮抗薬の中でもシルニジピンのみ交感神経細胞膜に存在するN型カルシウムチャネル阻害する作用がある。下記示した以外に非ジヒドロピリジン系薬剤としてベラパミルが知られているが、日本では高血圧対す適応認可されておらず、不整脈虚血性心疾患に対して用いられている。血管への作用としては静脈より動脈平滑筋作用強く出る。特に細動脈レベル効果発現していると考えられている。腎臓では輸入細動脈拡張を行うため、糸球体内圧上昇させる可能性があり、腎硬化症進展予防としてはふさわしくない考えられている。心臓では洞房結節興奮頻度減少房室結節伝導抑制効果があることが知られている。効果発現比較早いため、その他の薬物積極的に用い理由ない場合第一選択として用いられることが多い。カルシウム拮抗薬は薬物代謝酵素であるCYP3A4介した代謝を受けることが知られており、同酵素阻害する薬物併用により血中濃度の上昇が生じ可能性がある。グレープフルーツジュース中に含まれる成分小腸粘膜CYP3A4阻害することが知られており、CCB服用中の患者に対してグレープフルーツジュース摂取避けるように指導する。 カルシウム拮抗薬で降圧薬として用いられるのはジヒドロピリジン系である。冠痙縮異型狭心症)が多い日本では第一選択となる場合が多い。カルシウム拮抗薬は降圧効果高く利尿薬βブロッカーよりも脳卒中発症リスク低くなることが知られている。特にアムロジピンは最も半減期長く長時間作用型であり、血管拡張に伴う反射性交感神経刺激作用少ないため頻用されている。しかしアムロジピンには腎機能悪化抑制効果蛋白尿抑制効果少ないとされている。蛋白尿抑制効果シルニジピンアテレック)、エホニジピン(ランデル)、アゼルニジピンカルブロック)で報告されている。今日ではエビデンス医療経済の面から利尿薬再評価されているが、高尿酸血症改善作用を持つカルシウム拮抗薬はほとんどない例外シルニジピンであり、尿酸低下作用をもち、利尿薬併用しやすい(ARBではロサルタンのみが尿酸低下作用をもち、利尿薬との合剤発売されている)。

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