かみ‐しも【上下】
読み方:かみしも
1 かみと、しも。うえの部分と、したの部分。身分の上位と下位、川上と川下、上半身と下半身、舞台の上手と下手、上の句と下の句など。
「大井川かはのしがらみ—に千鳥しば鳴く夜ぞふけにける」〈夫木・一七〉
「此の嬢子(をとめ)を得ることあらば、—の衣服を避(さ)り」〈記・中〉
㋑平安時代から室町時代にかけて、狩衣(かりぎぬ)・水干・直垂(ひたたれ)・素襖(すおう)などの上着と袴とが同じ地質と染め色のもの。
㋒(「裃」とも書く)江戸時代の武士の礼装・正装。肩衣(かたぎぬ)と、同じ地質と染め色の、わきの広くあいた袴とからなり、紋付きの熨斗目(のしめ)または小袖の上に着る。麻上下を正式とし、長上下と半上下の別がある。のち、半上下は庶民にも公務や冠婚葬祭などには着用が許された。
上下
裃
ゴマソイ
|
- カミシモのページへのリンク