カタフラクト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 06:20 UTC 版)
カタフラクトまたはカタフラクトス[1](古代ギリシャ語: κατάφρακτος, Kataphraktos)は、古代末期のローマ帝国ないし東ローマ軍で考え出された複数の武器と重装甲を持った重騎兵。特に突撃の際に重要になる軍馬の前方のみに装甲を施した騎兵をいう。ギリシア語で「甲冑に囲まれた(もの)」に由来する。また、彼らと戦ったサーサーン朝ペルシアやその周辺国家の同様の重騎兵に対しても呼称する。
- 1 カタフラクトとは
- 2 カタフラクトの概要
- 3 参考文献
カタフラクト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/16 08:47 UTC 版)
詳細は「カタフラクト」を参照 騎兵の重要性が再確認されるようになるには、5世紀における鐙などの馬具の技術躍進が必要であった。またカタパルトなどの射撃支援を行う兵器が開発されたことから歩兵部隊の密集隊形での戦闘が困難となり、そのために騎兵の攻撃に対して脆弱になった。そのために騎兵を主力とする戦闘教義が研究開発されることになった。 東ローマ帝国軍においては6世紀初期にカタフラクトが開発された。カタフラクトとは、槍騎兵と弓騎兵の機能を合わせた上で防護力を高めた、打撃力・機動力・防護力を兼ね備えた弓・槍重装甲騎兵部隊である。運用としては弓やバリスタを装備した重装歩兵部隊をまず中央に横隊で展開し、背後に予備戦力を伴って両翼にカタフラクトを配し、戦闘では歩兵部隊が射撃で防御戦闘し、カタフラクトが敵に対して包囲攻撃した。これによって騎兵と歩兵の兵力が同等になり、その重要性も大いに増した。
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