カセットコンロとは? わかりやすく解説

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カセット‐こんろ【カセット×焜炉】

読み方:かせっとこんろ

カセットボンベ取り付けて使用するガスこんろ。


カセットコンロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 02:17 UTC 版)

焜炉」の記事における「カセットコンロ」の解説

日本卓上用カートリッジガスこんろ(通称カセットこんろ)は、1969年岩谷産業業界初め開発され卓上カセットコンロ「イワタニホースノン・カセットフー」であり、コンセプトの「ホースがなく持ち運びに便利」が話題呼び大ヒット商品となったその後数社から同様の商品発売され1991年平成2年7月1日日本工業規格カセットこんろ (JIS S S2147)」・「カセットこんろ燃料容器 (JIS S S2148)」が制定された。 しかし、カセットボンベ規格複数規定されていたため1995年平成7年1月17日発生した阪神・淡路大震災において、被災者間や救援物資においてカセットボンベ融通できない問題発生し規格統一必要性認識された。これを教訓として、1998年平成10年2月20日日本工業規格カセットこんろ (JIS S S2147)」「カセットこんろ燃料容器 (JIS S S2148)」の改正が行われ、カセットボンベCB缶)の形状一種類に規定された(→参考)。 ただし旧規格の製品現存していたり、指定品以外を使うとガス漏れ生じ製品があったり、ガスボンベによってはガス成分割合わずかに異なるため部品劣化させる恐れがある。また指定検査機関日本ガス機器検査協会JIA認証は、メーカー指定品を使用した検査しか行ていないため互換性安全性保障できず、また生産物賠償責任保険対象外になることから、メーカーでは指定品以外は使用禁止している。ただしJIA認証マークがある製品同士であれば実用問題生じることはほとんどないまた、アウトドア向けに販売されているカセットボンベOD缶)に関して欧州規格EN 417英語版)が存在するものの実際に他社製品を使うと不具合生じたり、キャンピングガスのような独自規格のものも存在しているため、完全には統一できていない一般用途向けのカセットボンベCB缶)をアウトドアコンロ転用する場合には、別途専用アダプタ必要になる逆にアウトドア向けのカセットボンベ形状問題から、そもそもカセットコンロに接続できない場合非常に多いカセットこんろ規格変更製品製造終了後もメーカー旧式となった製品カセットボンベを、しばらくの期間製造供給続けたり、カセットボンベそのもの製造終了しても、流通在庫存在するためしばらくの期間旧製品カセットボンベ店頭販売継続されるため、注意が必要である。さらに、カセットボンベ形状類似した特定用途器具LPG燃料容器流通しているため、誤ってカセットこんろ使用しない様に注意が必要である。カセットこんろ使用手軽であるため、種々の誤った使用による爆発火災などの事故も多いため、業界団体により注意喚起なされている。 液化石油ガス品質変化起き難いため、使用期限等が定められていないが、保管環境や期間によりカセットボンベそのもの劣化するため使用においての注意喚起なされている。一般的には7年程度保存が可能とされているが、保存環境次第では保存期間内でもボンベ錆びていたりする場合もあり、その場合は利用控える方が好ましい。逆に適切に保管されている場合10年上の保管にも耐えうるがやはりこの場合緊急時等でなければ使用控えたほうが良い。 なお、カセットボンベ廃棄についてはスプレー#廃棄時の注意参照カセットこんろ据え置き型のこんろに比べて五徳長さが短い製品多く小型なべや鍋焼きセット容器五徳から外れガス口に落ちてしまう場合もある。小さなものを加熱する際は、必要に応じて金網などで支えるとよい。 現在の液化石油ガス自体には毒性はないが、液化石油ガスそのまま吸引すると、酸欠による中毒起こす危険性がある。2000年代には、ガス焜炉でも調理器具加熱する天板拭き掃除しやすいように、ガラスコートを施されガラストップコンロ販売されている。これはIHクッキングヒーターの「上面が平らであり拭き掃除しやすい」というメリットガス焜炉にも導入したのである従来五徳際立ったフッ素コーティング焜炉より、デザイン性優れ掃除しやすいなど利便性向上している。この動きにより、ガス焜炉デザイン史も大きく進化した業務用器具としては、IHクッキングヒーターのように天板が平らであるが加熱方式ガス燃焼式焜炉もある。 近年省エネの点でも改良進み熱効率向上し調理時間がさらに早くなっている。炎の形状では外炎式と内炎式がある。内炎式の場合、炎が内側に向くため効率がよい。カートリッジガスこんろ(カセットこんろ)においても内炎商品製造されている。たとえばある内炎式のカートリッジガスこんろは72分間持続時間がある。 2008年10月1日ガス事業法」および「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律液石法)」により「PSTG」または「PSLPG」マーク貼付していないガス焜炉販売販売目的陳列禁止された。中古品等についても同規制を受けるので注意が必要。また、カセットこんろ」の名称が「カートリッジガスこんろ」に変更され関係省庁公示文書では変更された名称で表示されている。 家庭用カセットボンベCB缶)のバルブ Lindal B188バルブEN 417)を採用したOPTIMUS Universal GasOD缶)のバルブ 独自規格バルブ採用したキャンピングガスCV470(OD缶)のバルブ

※この「カセットコンロ」の解説は、「焜炉」の解説の一部です。
「カセットコンロ」を含む「焜炉」の記事については、「焜炉」の概要を参照ください。

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