カシャフ川の竜とは? わかりやすく解説

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カシャフ川の竜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/25 22:42 UTC 版)

カシャフ川の竜[注釈 1](カシャフがわのりゅう)とは、ペルシア建国神話を伝える『シャー・ナーメ(王書)』に登場するである。


注釈

  1. ^ ペルシアの神話 - 光と闇のたたかい』 p.156ではカシャフ川の恐竜、『幻獣ドラゴン』ではカシャフ川のドラゴン
  2. ^ サームはナリーマン英語版家の武将であり、イラン王フェリドゥーン(ファリードゥーン)の曾孫にあたるマヌーチェフルが王子だった頃に、フェリドゥーンから命じられて後見人を務めた人物である[1]。そして、ザールが愛するようになったカブールルーダーベ英語版姫は蛇王ザッハークの曾孫、彼女の父である王メフラーブ英語版は孫にあたる人物であった[2]。現在はイラン王であるマヌーチェフルは、ザッハークへの恨みを忘れていなかったため、サームにカブールへの攻撃を命じた。しかしザールが、父サームの前に立ちはだかって出撃を止めた[3]。カブールでは、イラン王の怒りを恐れたメフラーブ王がルーダーベ姫を処刑しようとしたが、彼女の決意も揺るがなかった[3][4]。ザールが、直接イラン王と会って結婚の許しを得たいと訴えたため、サームは息子に持たせる王宛の手紙をしたためた[5]
  3. ^ 岡田 (1982)によれば、のちにザールがマヌーチェフル王の元での武芸比べで弓矢での射的に挑んだ際、ザールが用いたのも白ポプラの矢であった[6]

出典

  1. ^ 岡田 (1982), p. 109.(IV 「老王の悲しみ」)
  2. ^ フェルドウスィー,岡田訳 (1999), p. 156.(第2部 第2章「5 賢者の薦め」)。
  3. ^ a b フェルドウスィー,岡田訳 (1999), p. 161.(第2部 第2章「6 父サームへの手紙」)。
  4. ^ 岡田 (1982), pp. 150-151.(V 2 「開かれた秘めごと」)
  5. ^ a b c 岡田 (1982), p. 156.(V 2 「父の手紙」)
  6. ^ 岡田 (1982), p. 163.(V 2 「智慧問答」)
  7. ^ フェルドウスィー,岡田訳 (1999), pp. 163-164.(第2部 第2章「7 王への嘆願」)。
  8. ^ 苑崎 (1990), pp. 101-102.
  9. ^ a b c フェルドウスィー,岡田訳 (1999), p. 164.(第2部 第2章「7 王への嘆願」)。
  10. ^ フィルドゥスィー,黒柳訳 (1969), p. 57.(ザールの巻)
  11. ^ フィルドゥスィー,黒柳訳 (1969), p. 420.(ザールの巻 注34)
  12. ^ 苑崎 (1990), p. 102.


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