カウエル
アメリカ合衆国の作曲家。ピアニストとしても活動した。実験的な試みを積極的に行い、20世紀の音楽の語法の展開に貢献した。ピアノ曲《The Tides of Manaunaun》(1921?)は、音楽史上で初めてトーン・クラスターを用いた作品とされている。ピアノの弦に直接指を触れさせて音を出す奏法を考案した。作曲を始めたのは8歳の時で、それより前の5歳からヴァイオリンを学んでいる。しかし、正式な音楽教育を受けたのはカリフォルニア大学に入学した1914年のことであった。カウエルにとって、アイルランド民謡も東洋の音楽も、自然界の音も人工的な音も、みな音楽の素材となり得るものであった。
アメリカ国内のみならず、ヨーロッパの各地でも演奏や公演を行ったカウエルは、自ら出版社を設立し、シェーンベルクやヴェーベルン、アイヴスの作品を出版した。
カウエル
ヘンリー・カウエル
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