カイワリとは? わかりやすく解説

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かい‐わり〔かひ‐〕【貝割(り)/卵割(り)/×穎割(り)】

読み方:かいわり

《貝や卵を二つ割って開いた形の意》

アジ科海水魚全長30センチ体高高く著しく卵円形側扁する。南日本産し底引網漁獲され美味。ひらあじ。おきあじ

貝割り菜」に同じ。

帯を2の形に結ぶ結び方貝割り帯。

袖口まん中くくって上下2の形に分けたもの。


カイワリ

学名Kaiwarinus equula 英名:Horse kingfish
地方名ギンアジオキアジ 
脊椎動物門硬骨魚綱スズキ目アジ科
色 形 長崎・日本・世界 住みか 3D

※出典:長崎県水産部ホームページ

特徴
沿岸からやや沖合い水深200m以浅の砂泥域の底層に生息している。砂底ふきかけて主に底生性甲殻類魚類掘り出して食べる。貝殻割って食べということからカイワリの名前が付いたといわれている。シマアジとよく似ているが、カイワリはアジ類の中で体高が最も高いことで区別できる。9〜11月に海表面浮遊する丸い形の卵を産む幼魚大型クラゲにつくことがある体側に6個の暗めの褐色横帯があるが成長にしたがって消える。口の中にシマアジノエなどの寄生等脚類見られることが多い。アジ類の中でシマアジ次いでおいしい。

分布:南日本インド、・太平洋温帯亜熱帯 大きさ:30cm
漁法:  食べ方:刺身、すしたね、やきもの

貝割

読み方:カイワリ(kaiwari)

アジ科海水魚

学名 Caranx equula


カイワリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/02 23:49 UTC 版)

カイワリ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : スズキ亜目 Percoidei
: アジ科 Carangidae
: ヨロイアジ属 Carangoides
: カイワリ K. equula
学名
Kaiwarinus equula
(Temminck et Schlegel, 1844)
シノニム

Carangoides equula
(Temminck et Schlegel, 1844)

和名
カイワリ(貝割)
本文参照
英名
Whitefin trevally
インド太平洋の熱帯・温帯海域から南東太平洋のイースター島沿岸、大西洋のアフリカ南西部沿岸まで分布する。日本近海では、太平洋側で宮城県、日本海側で能登半島以南に分布する。
カイワリ(貝割)
カイワリ(貝割)
カイワリ(貝割)は、時々、釣り師によって釣られる。

カイワリ(貝割、学名 Kaiwarinus equula )は、スズキ目アジ科に属する海水魚の一種。インド太平洋の暖海域に分布するアジで、食用に漁獲される。

名称

日本での地方名はヒラアジ(石川・関西・福岡・長崎)、シマアジ(京都・和歌山・愛媛)、メッキ(和歌山・長崎)、オキアジ(鳥取)等があるが、本種だけでなく類似種との混称で呼ばれる場合が多い。また鳥取の「オキアジ」はこれを標準和名とする別種のアジがいる[1][2][3]

学名はCarangoides equulaとされることもあるが、現在ではヨロイアジ属は多系統群であり、Carangoides属の種はそのほとんどがクボアジ属やナンヨウカイワリ属とされている。

特徴

全長は20-30cmほどで、大型個体は40cm前後に達する。アジ類としては小型から中型の部類である。体高が高くて側扁し、全体の形は菱形、または楕円形である。第二背鰭と尻鰭に幅広い黒褐色の縦帯が1本あり、鰭の先端は白く縁取られる。体側を走る側線のカーブは大きく、第二背鰭の第15軟条下から直走する。直走部の稜鱗は他のアジ類と同様に上下にやや広く発達する。幼魚期には体側に6本の暗褐色の横帯があるが、成長すると消失し、背中は青色、体側から腹はほぼ一様な銀灰色になる。また口内には寄生性の等脚類シマアジノエが寄生していることが多い。

シマアジギンガメアジカッポレ等の小型個体と混同されがちだが、本種は1mに迫るほどの大型にはならないこと、第二背鰭と臀鰭に縦帯があること、鰓蓋後縁上部に黒色斑紋が無いこと、側線の直走部が短いこと等で区別できる[2][3][4]

インド太平洋の熱帯・温帯海域から南東太平洋のイースター島沿岸、大西洋のアフリカ南西部沿岸まで分布する[5]。日本近海では、太平洋側で宮城県、日本海側で能登半島以南に分布する[1][3][4]

沿岸の浅場から水深200mまでの砂泥底に生息する。食性は肉食性で、海底の多毛類や小型甲殻類等を砂泥ごと漏斗状の口で吸い込んで捕食する。遊泳する小魚等の小動物も捕食する[4]

日本近海での産卵期は9-11月で、分離浮遊卵を産卵する。幼魚は他の魚や大型のクラゲに寄り添って泳ぐ[4]

利用

日本近海では釣り定置網底引き網等の沿岸漁業で漁獲される。身は締まっているが脂も乗っており、刺身煮魚焼き魚唐揚げ等様々な料理で食べられる[2][3]。人や地域によってはシマアジに匹敵するほど美味とされることもある。大型のものは高級魚として、小型のものは惣菜魚として扱われる。

参考文献

  1. ^ a b 蒲原稔治著・岡村収補訂『エコロン自然シリーズ 魚』1966年初版・1996年改訂 保育社 ISBN 4586321091
  2. ^ a b c 檜山義夫監修『野外観察図鑑4 魚』1985年初版・1998年改訂版 旺文社 ISBN 4010724242
  3. ^ a b c d 石川皓章『釣った魚が必ずわかるカラー図鑑』2004年 永岡書店 ISBN 4522213727
  4. ^ a b c d 岡村収・尼岡邦夫監修 『山渓カラー名鑑 日本の海水魚』(解説 : 木村清志)1997年 ISBN 4635090272
  5. ^ Carangoides equula - Froese, R. and D. Pauly. Editors. 2009. FishBase. World Wide Web electronic publication. version (11/2009)
  • 豊田直之・西山徹・本間敏弘『釣り魚カラー図鑑』1994年 西東社 ISBN 4791609751



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