カイネテイック・インダクタンス

超電導用語解説集

カイネテイック・インダクタンス

インダクタンスには、マグネティック・インダクタンスとカイネテイック・インダクタンス がある。前者は磁界に関係する量で、通常インダクタンスというとこれを意味する。これ以外に後者のインダクタンスがありこれは超電導体の位相に関係する量である。たとえばジョセフソン接合に電流を流すと超電導体の位相差が生じ、ここにカイネテチィック・インダクタンスが生じる。厳密に言うと、磁束量子を保持した超電導ループに流れる電流はこの二つのインダクタンスの和で決まる。したがって極端な場合、カイネテイック・インダクタンスのみで保持される（したがって磁束がゼロの）磁束量子（フラクソイドという）もある。