エマニュエル・トッドとは? わかりやすく解説

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エマニュエル・トッド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/17 02:10 UTC 版)

エマニュエル・トッド (Emmanuel Todd, 1951年5月16日 - ) は、フランス人口統計学者歴史学者人類学者[1]学位Ph.D.ケンブリッジ大学1976年)。研究分野は歴史人口学家族人類学。人口統計を用いる定量的研究及び家族類型に基づく斬新な分析によって広く知られている。フランスの国立人口学研究所に所属していたが、2017年に定年退職した[2]2002年の『帝国以後』は世界的なベストセラーとなった。経済現象ではなく人口動態を軸として人類史を捉え、ソ連の崩壊英国のEU離脱や米国におけるトランプ政権の誕生などを予言した。


  1. ^ a b c d Todd, Emmanuel; 荻野文隆; 三浦信孝; 石崎晴己 (2001), “科学性と政治性 — E・トッド氏を囲んで”, 世界像革命, 東京: 藤原書店, ISBN 4-89434-247-2 
  2. ^ “「大昔の『家族』は複雑だった、という通説は間違っています」|知の巨人エマニュエル・トッド、研究人生を語る” (日本語). クーリエ・ジャポン. https://courrier.jp/news/archives/108570/ 2018年6月22日閲覧。 
  3. ^ John Steel (2017年5月25日). “NIZAN Paul-Yves (NIZAN Paul, Pierre, Yves, Henri dit Paul-Yves)” (フランス語). maitron.fr. Maitron. 2020年8月7日閲覧。
  4. ^ Paul Nizan : biographie” (フランス語). www.paul-nizan.fr. Groupe Interdisciplinaire d'Etudes Nizaniennes (G.I.E.N.). 2020年8月7日閲覧。
  5. ^ エマニュエル・トッド 堀 茂樹訳 (2016), “156 ページ”, シャルリとは誰か?人種差別と没落する西欧, 文藝春秋, ISBN 978-4-16-661054-9 
  6. ^ 問題は英国ではない、EUなのだ p.82
  7. ^ 家族システムの起源Ⅰ ユーラシア、23ページ 藤原書店, 2016 ISBN 9784865780727
  8. ^ Todd, Emmanuel (1976). Seven peasant communities in pre-industrial Europe: a comparative study of French, Italian and Swedish rural parishes (18th and early 19th century) (Doctor of Philosophy). doi:10.17863/CAM.16024. 2023年10月2日閲覧
  9. ^ a b エマニュエル・トッド「日本核武装のすすめ」(『文藝春秋』2022年5月特別号)
  10. ^ 文春オンライン(2022年4月8日)「エマニュエル・トッド/日本核武装のすすめ〈米国の「核の傘」は幻想だ。ロシア侵攻後、世界初のインタビュー〉――文藝春秋特選記事【全文公開】
  11. ^ a b Todd, Emmanuel (2001), “我が「世界像革命」の歩み”, 世界像革命, 東京: 藤原書店, ISBN 4-89434-247-2 
  12. ^ Sagart, Laurent; Todd, Emmanuel (1992), “Hypothesis on the Origins of the Communal Family System”, Diogène 160: 145-182  邦訳:「新人類学序説−共同体家族システムの起源」(『世界像革命』所収)
  13. ^ Todd, Emmanuel (1992), 新ヨーロッパ大全, 東京: 藤原書店, ISBN 4-938661-59-4 
  14. ^ Todd, Emmanuel (1999), 移民の運命, 東京: 藤原書店, ISBN 4-89434-154-9 
  15. ^ Thompson, Lloyd A. (1989), Romans and Blacks, University of Oklahoma Press, ISBN 978-0806122014 
  16. ^ van den Berghe, Pierre L. (1981), The Ethnic Phenomenon, Elsevier Social Science, ISBN 978-0444015501 
  17. ^ a b c d Todd, Emmanuel (2003), “EU の将来と日本の役割 —国際紛争に直面して”, (東京: 藤原書店) 12: 78-102, ISBN 4-89434-317-7 
  18. ^ a b Huntington, Samuel Phillips (1998), 文明の衝突, 集英社, ISBN 978-4087732924 
  19. ^ Todd, Emmanuel (2003), 帝国以後 アメリカ・システムの崩壊, 東京: 藤原書店, ISBN 4-89434-332-0 
  20. ^ Todd, Emmanuel; 藤原良雄 (2004), “『帝国以後』その後”, (東京: 藤原書店) 16: 4-11, ISBN 4-89434-371-1 
  21. ^ Todd, Emmanuel; Courbage, Youssef (2008), 文明の接近 「イスラーム vs 西洋」の虚構, 東京: 藤原書店, ISBN 978-4-89434-610-9 
  22. ^ エマニュエル・トッド来日決定, 藤原書店, http://fujiwara-shoten.co.jp/main/news/archives/2011/08/post_108.php 2011年8月25日閲覧。 
  23. ^ a b c d 朝日新聞,2006年10月30日。インタビュアーは若宮啓文。
  24. ^ 2010年12月27日日本経済新聞
  25. ^ 文春オンライン(2022年4月8日)「エマニュエル・トッド/日本核武装のすすめ〈米国の「核の傘」は幻想だ。ロシア侵攻後、世界初のインタビュー〉――文藝春秋特選記事【全文公開】


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エマニュエル・トッド

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日本の核武装論」の記事における「エマニュエル・トッド」の解説

日本核武装することで、周辺諸国との勢力均衡維持期待できる勢力均衡が平和をもたらす)。日本核武装提言するフランス人類学者エマニュエル・トッドなどがこのように主張している。 著書『帝国以後』アメリカ帝国」への一極集中時代パクス・アメリカーナ)が21世紀では維持できないとしたエマニュエル・トッドは、2006年10月朝日新聞での若宮啓文とのインタビューにおいて、「インドとパキスタン双方持った時に和平テーブルについた中東不安定なのはイスラエルだけにがあるからで、東アジア中国だけでは安定しない日本持てばいい」と述べ日本核武装提言。さらに「持てば軍事同盟から解放され戦争巻き込まれる恐れはなくなる」と指摘する。ほか、被爆国ある日本が持つへの国民感情については、「国民感情はわかるが、世界現実直視すべき」とした。日本核兵器持った場合派生する中国アメリカ日本との三者関係については、「日本紛争巻き込まれないため、また米国攻撃性から逃れるためにを持つのなら、中国の対応はいささか異なってくる」との見通し出したうえで、「核攻撃受けた国が保有すれば、についての本格論議始まり大きな転機となる」と指摘した。これは日本核兵器保有することで、中国牽制し、かつ米国へ隷属状況からも離脱し日米中の三か国の勢力均衡示唆する説である。 2010年の日本経済新聞インタビューでは、日本非核国で、中国核保有国であることを「不均衡な関係」だ、「不均衡な関係は危険」だとして、ロシアとの関係強化提言した。 なお、トッドは、フランス核武装理由について、「何度も侵略されてきたことが最大理由」とし、「地政学的に危うい立場一気解決するのがだった」と述べ核兵器保有による周辺諸国との勢力均衡が、安全保障としては有効との見方提出している。

※この「エマニュエル・トッド」の解説は、「日本の核武装論」の解説の一部です。
「エマニュエル・トッド」を含む「日本の核武装論」の記事については、「日本の核武装論」の概要を参照ください。

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