エヌエスエックスとは?

辞典・百科事典の検索サービス - Weblio辞書

初めての方へ

参加元一覧


用語解説|商品|全文検索
Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > エヌエスエックスの意味・解説 

ウィキペディア

ウィキペディアウィキペディア

ホンダ・NSX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/05/09 07:43 UTC 版)

(エヌエスエックス から転送)

ホンダ・NSX
NA型
I型NSX
Honda NSX reg 1991 2977 cc.JPG
II型NSX(写真はアキュラNSX)
AcuraNSX1997.jpg
III型NSX
Honda NSX typeIII.JPG
製造国 日本の旗 日本
販売期間 1990年9月 -
2005年12月(生産終了)
乗車定員 2人
ボディタイプ 2ドアクーペ
エンジン NA1型:
C30A型 V6 3.0L DOHC VTEC
NA2型:
C32B型 V6 3.2L DOHC VTEC
最高出力 C30A型(MT):280PS
C30A型(AT):265PS
C32B型:280PS[1]
最大トルク C30A型:30kgf·m/5,400rpm
C32B型:31kgf·m/5,300rpm
変速機 4速AT/6速/5速MT
駆動方式 MR
サスペンション ダブルウィッシュボーン
全長 4,430mm
全幅 1,810mm
全高 標準:1,170mm
タイプR/タイプS:1,160mm
ホイールベース 2,530mm
車両重量 MT:1,350kg
AT:1,390kg
-自動車のスペック表-

NSX(エヌエスエックス)は、本田技研工業がかつて生産、販売していた2シーターのスポーツカーである。

目次

概要

C30A型エンジン

キャッチコピーは『our dreams come true』、『緊張ではない、解放するスポーツだ』。

第2期F1参戦を機に「世界に通用するHondaの顔を持ちたい」との願いから開発された車であり[2]バブル景気絶頂期の1989年に発表、翌1990年から2005年までの15年間の長きにわたってフルモデルチェンジを行うことなく製造され、2006年まで販売がなされた。価格は販売当初は1グレードのみの800万円(AT仕様は60万円高)で、当時の日本のメーカーの乗用車の中では最高額だった。その後、改良や装備の追加などにより徐々に値上がりし、900万-1,300万円台となっていった。なお販売した15年間は当時のスポーツカーの新車価格では日本車最高額だった。

エンジンは、同社のセダンであるレジェンドに搭載していた横置きV6をベースにしたC30A型 V6 DOHC VTEC NA 3.0Lで、運転席後方に搭載し後輪を駆動するミッドシップエンジン・リアドライブ(MR)を採用している。

また、当時市販自動車として類を見ない「オールアルミモノコック・ボディー」を採用した。その特殊性から、大工場での産業用ロボットによる流れ作業製作ではなく、ほとんどを手作業で行っていた。

このような特色と価格帯から、日本車で唯一のスーパーカーとも評された。

日本国外ではホンダブランドのほか、北米ではホンダの高級車チャンネルのアキュラブランドから、日本名と同じ「NSX」の名前で販売された。

欧米で2006年から始まる燃費・排ガス環境規制への対応が難しいため、欧州向けは2005年9月末、北米向け・日本国内は同年12月末をもって生産終了となった。

開発経緯

発売から6年半前の1984年本田技術研究所がホンダ車の得意分野である前輪駆動以外の駆動方式の基礎研究を進めていくうち、MR駆動方式の開発に着手したことが契機となる。開発責任者は、先述のMR駆動方式を開発研究していた上原繁が担当した。操縦安定性を専門に研究していた上原の意向でハンドリングにこだわるスポーツカーを目指すことになり、軽量なオールアルミボディーの採用など、当時の革新的な技術が開発・採用されるに至った。

開発に当たってはフェラーリやポルシェなどの高級スポーツカーが比較対象になったが、特にフェラーリV8モデル フェラーリ・328を越える走行性能を目指して開発され、当時個体性能差が大きかった328をデータ取りのために何台も購入したと言われている。開発段階からアイルトン・セナ中嶋悟など、当時ホンダがエンジンを供給していたF1チームのドライバーが走行テストに参加した。車両をテストした彼らからボディー剛性の低さを指摘されたため、過酷なコースレイアウトで有名なドイツニュルブルクリンクなどで走行テストを繰り返し実施した。当時ニュルブルクリンクでの走行テストは、テスト車両のみを持ち込み走り込むというものが主流である中で、サーキットに程近いミューレンバッハ村にテスト基地を建設した。8か月(冬季は封鎖)にわたり走行テストを繰り返すという姿勢で開発に臨んだ。その結果、世界初のオールアルミ製軽量高剛性ボディーが完成した。

搭載するエンジンはさまざまな案が提案され、当初は軽量スポーツカーのパッケージング案から、直列4気筒 2.0Lであった。しかし、社内事情やアメリカ市場を見据えたリサーチなどから、開発最終段階ではホンダ・レジェンドのエンジンをベースにしたV6 SOHC 4バルブ 3.0L(265PS/6,800rpm)となった。さらに、当時インテグラ用に開発中だった新機構搭載のDOHC VTECが完成。これまでのようなレース用ではなく、市販車NAエンジンでの100PS/Lの実現と、それに対する市場の好評を受け、急遽DOHC VTEC化の指示が出された。DOHC化によりシリンダーヘッドが大きくなることからホイールベースの延長を余儀なくされたが、エンジンを傾斜させることにより30mmの延長で対処した。外見の特徴であるリアオーバーハングの長さの理由は二つあり、ひとつはマフラーをエンジンルームから遠ざけることで、ルーム内の温度上昇を防ぎエンジン補機類の寿命を延長することと、空力性能の向上により高速走行時の姿勢安定性の向上のためである[3]

さらに、当時のスーパースポーツの多くは車中心の考え方で設計されており、運転姿勢や快適装備などでドライバーに負担を強いる部分が多数あった。対してNSXではそれを考慮してドライバー中心のスポーツカーとすることを目標とした[4]




  1. ^ アメリカ、カナダでは290bhp、psに換算すると294ps
  2. ^ エンスーCARガイド「ホンダ NSX」18ページ。 三樹書房 2007年7月 ISBN 978-4-89522-497-0
  3. ^ リアオーバーハングの短いフェラーリ・360などは、高速走行時の安定性の悪さが指摘されている(『オートジャンブル』vol.58)
  4. ^ 小説NSX(開発経緯を物語としている)前編13ページ
  5. ^ モーターファン別冊 最新NSXのすべて 54ページ。 三栄書房 平成5年5月17日発行
  6. ^ 発表時のFact book
  7. ^ Honda 2008年 年末社長会見 骨子
  8. ^ ホンダ NSX 後継車、ツインモーターのハイブリッドか
  9. ^ ホンダ NSX 後継、4WDのハイブリッドで確定か
  10. ^ New Acura NSX will be hybrid, look like Tony Stark's car from Avengers
  11. ^ 2012年北米国際自動車ショーで、Acura新型3モデルを世界初披露~次世代スーパースポーツ「NSXコンセプト」を発表~
  12. ^ a b ホンダ、スポーツ車再参入 「NSX」後継、3年後メド投入 『日本経済新聞』 平成23年12月13日企業総合面
  13. ^ マンションやゴルフ会員権などと同様に高級車を転売する投機の対象にもされた
  14. ^ ネコ・パブリッシング発行『Legendary J's 01 HONDA NSX』 46ページ
  15. ^ SPORTSCAR web | 上原繁
  16. ^ GT1の1台と中嶋企画は予備予選をクリアできず、決勝に参加できなかった。
  17. ^ 鈴鹿サーキット|コースレコード|国際レーシングコース 4輪
  18. ^ SUPER GTシリーズへのNSX-GTでの参戦終了について


「ホンダ・NSX」の続きの解説一覧





エヌエスエックスに関係した商品


エヌエスエックスのページへのリンク
「エヌエスエックス」の関連用語
エヌエスエックスのお隣キーワード
モバイル
モバイル版のWeblioは、下記のURLからアクセスしてください。
http://m.weblio.jp/
» モバイルで「エヌエスエックス」を見る
_ _   


エヌエスエックスのページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのホンダ・NSX (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2012 Weblio RSS