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エジプトのマリア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/11 03:58 UTC 版)

エジプトの聖マリア(エジプトのせいマリア)[1]は、東方諸教会正教会カトリック教会聖公会のいずれでも崇敬されるキリスト教聖人

特に正教会で、第一の聖人たる生神女マリヤ聖母マリア)に次ぐ第二の聖人とも呼ばれ、極めて篤く崇敬されている。

生没年がはっきりしておらず(後述)、6世紀初め頃の聖人と正教会では伝えられているが、カトリック教会では5世紀初め頃の聖人と伝えられており、東西教会間で伝承される年代に相違がある。ただし東西教会の分裂がはっきりする前の時期の聖人である事はいずれの年代によっても確実であるという事もあり、東西両教派のいずれの聖伝・伝承においても、伝えられている彼女の生涯に関する内容(淫蕩の生活から、修行と苦難を経て高徳の聖人へ)は共通している。

その波乱に満ちた生涯は、古くから現代に至るまで、様々な藝術作品・文学・音楽作品に用いられる題材となっている(後述)。

日本正教会の祈祷書ではエギペトの聖マリヤと呼ばれる[2]。エギペトとはエジプトの事で、ギリシャ語の"Αίγυπτος"(エギプトス:中世以降の読み)が中世にスラヴ語圏に入った際に教会スラヴ語ロシア語においてЕгипет(エギペト)と転写されたものが片仮名に転写されたものである。ちなみに「エジプト」は英語由来の転写である。正教会では「克肖女」の称号も付され、「エギペトの克肖女聖マリヤ」として記憶される。


  1. ^ 「聖」という称号の扱いについては、記事名には盛り込まなかったものの、いずれも教会で崇敬されている事を識別する為、及び関連書籍において「聖」が付されていない事の方が珍しい事による関連書籍との整合性の維持という便宜の為、本記事の本文中では登場する聖人に「聖」の称号を付す事とした(幾度か登場している場合には付していない箇所も多数あるが、初出箇所には必ず付してある)。
  2. ^ 但し祈祷書等における記載ではエギペトの聖マリヤとなっているが、近年では「ハリストス(キリストの中世以降のギリシャ語読み)」「アミン(アーメンの中世以降のギリシャ語読み)」等以外の固有名詞の片仮名転写については、こうした転写の伝統に拘らない傾向が日本正教会でも散見されるようになった。同教会発行の『諸聖略伝』では「エジプトのマリア」となっている。
  3. ^ 聖暦略(四月):日本正教会
  4. ^ OrthodoxWiki (Mary of Egypt)
  5. ^ St. Mary of Egypt
  6. ^ [1]


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