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エクスカリバー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/04/15 01:14 UTC 版)

(エクスキャリバー から転送)

アーサー王にエクスカリバーを授ける湖の乙女。アルフレッド・カップス(Alfred Kappes, 1880年)。

エクスカリバー英語: Excalibur)は、アーサー王伝説に登場する、アーサー王が持つとされる剣。魔法の力が宿るとされ、ブリテン島の正当な統治者の象徴とされることもある。同じくアーサー王伝説に登場し、アーサーの血筋を証明する石に刺さった剣と同じものとされることがあるが、別物とされることもある。

エクスキャリバー、エスカリボール、エクスカリボール、カリバーン、キャリバーン、コールブランド、カリブルヌス、カレトヴルッフ、カレドヴールッハなど様々な異称があるが、これらは英語フランス語ラテン語ウェールズ語の発音の違いや写本の表記の揺れで生じたものであり、すべて同じ剣を指す言葉である。エクスカリバーはアーサー王伝説の初期から登場している。




  1. ^ R. Bromwich and D. Simon Evans, Culhwch and Olwen. An Edition and Study of the Oldest Arthurian Tale (Cardiff: University of Wales Press, 1992), pp.64-5
  2. ^ 中野節子訳『マビノギオン』JULA出版局、2000年 p.164
  3. ^ 同 p.206
  4. ^ 同 p.225
  5. ^ ジェフリー・オブ・モンマス『ブリタニア列王史』第9巻147章など
  6. ^ Bryant, Nigel (trans., ed.), Perceval: The Story of the Grail, DS Brewer, 2006, p. 69 ("Qu'il avoit cainte Escalibor, la meillor espee qui fust, qu'ele trenche fer come fust.")
  7. ^ Loomis, R. S., Arthurian Tradition and Chretien de Troyes, Columbia, 1949, p. 424 ("c'est non Ebrieu qui dist en franchois trenche fer & achier et fust")
  8. ^ なお、ここでの鋼 achier という語は刃ないし剣も意味し、中世ラテン語の aciarium (鋭い acies の派生語)に由来する。
  9. ^ Vinaver, Eugene (ed.), The works of Sir Thomas Malory, Volume 3, Clarendon, 1990, p. 1301 ("the name of it said the lady is Excalibur that is as moche to say as cut stele.")
  10. ^ Alliterative Morte Arthure, 2123行
  11. ^ Merlin: roman du XIIIe siècle ed. M. Alexandre (Geneva: Droz, 1979)
  12. ^ Lancelot-Grail: The Old French Arthurian Vulgate and Post-Vulgate in Translation trans. N. J. Lacy (New York: Garland, 1992-6), 5 vols
  13. ^ トマス・マロリー『アーサー王の死(キャクストン版)』第1巻9章、第2巻3章
  14. ^ 『アーサー王の死』を抄訳した厨川文夫は、注で石に刺さった剣をエクスカリバーとしたのはマロリーの誤りだとしている(厨川文夫・圭子編訳 『中世文学集1 アーサー王の死』 ちくま文庫)。
  15. ^ 剣と魔法の博物館(2010年11月閲覧)等
  16. ^ 石から剣を引き抜く件は冶金術の暗喩ではないかとする説もある。デイヴィッド・デイ著/山本史郎訳:『アーサー王の世界』原書房
  17. ^ ちなみに、2011年アメリカStarz局で放送が開始された『Camelot』では、滝の最上部の石に刺さった剣をアーサーが抜くが、それはエクスカリバーとは別物という設定になっている。後日、魔術師マーリンがエクスカリバーを入手してアーサーに届ける際、「湖の乙女に授かった」と報告するが、その乙女とは実は、マーリン自身が魔法を制御できずに溺死させてしまった、鍛冶屋の娘のことである。
  18. ^ トマス・マロリー『アーサー王の死』第2巻9章-12章
  19. ^ 同第4巻14章


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