鬱陵島
別名:ウルルン島、울릉도
日本海の海上、竹島(独島)と韓国本土との中間あたりに位置する韓国の島。直径10キロメートル程度の島で、約1万人が暮らしている。
竹島と鬱陵島との距離は約90キロメートルであり、これは竹島と日本の隠岐諸島との距離よりも近い。韓国が竹島を実効支配の体制化に置くための中継地点としても機能している。
韓国では、2012年から高度な戦闘力を有する次期護衛艦(FFX)を導入する計画を進めているが、2011年4月19日時点、鬱陵島の沙洞港に次期護衛艦を配備する方針が検討されていると報道された。
2011年7月には、日本の自民党員が鬱陵島を視察する計画を立てており、韓国側がこれを拒否、入国禁止の措置をとったことが明らかになった。
ウルルン‐とう〔‐タウ〕【鬱陵島】
読み方:うるるんとう
⇒うつりょうとう(鬱陵島)
鬱陵島
(ウルルン島 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/11 03:43 UTC 版)
鬱陵島(ウルルンとう、ウルルンド[1]、韓: 울릉도)は、日本海に位置し、大韓民国慶尚北道鬱陵郡に属する火山島である。
注釈
- ^ 長崎のオランダ商館医であったフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトは1840年、ヨーロッパにおいて『日本図』を刊行したが、彼は前もって隠岐島と朝鮮半島の間には西から「竹島」(現在の鬱陵島)、「松島」(現在の竹島)の2島があることを知っていた。その一方、ヨーロッパの地図からは、西から「アルゴノート島」「ダジュレー島」という2つの名称の島が並んでいる知見を得たため、彼の地図では「アルゴノート島」が「タカシマ」、「ダジュレー島」が「マツシマ」として記載し、それにより、従来「竹島」又は「磯竹島」と呼称されてきた鬱陵島が「松島」とも呼ばれる混乱が生じた[18]。
- ^ 1900年、大韓帝国は高宗の勅令をもって鬱陵島を江原道鬱島郡に昇格させ、鬱陵島の領土画定を宣言した[21]。日本政府もこれを認めた。
出典
- ^ 森聖雨「鬱陵島」『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館、コトバンク。2022年2月6日閲覧。
- ^ a b 「2020年11月現在、人口は9128人(男:4993人、世帯数5335)」 “울릉도(Ulleungdo)”. 디지털울릉문화대전(Digital Ulleung Culture Exhibition). 2021-0402閲覧。
- ^ “울릉도”. 디지털울릉문화대전. 2021-0402閲覧。
- ^ “電気自動車で挑戦した「鬱陵島一周」後編”. KBチャチャチャCar&Life自動車の話. 2021年4月6日閲覧。
- ^ 「2009年12月31日現在、人口は1万398人(男:5449人、世帯数4848)」“울릉도(Ulleungdo)”. 디지털울릉문화대전(Digital Ulleung Culture Exhibition). 2021-0402閲覧。
- ^ 「食糧事情に乏しかった島で命をつないだ山菜として「人(명이나물)」と名付けられている」 “명이”. ULLEUNG-GUN. 2021-0402閲覧。
- ^ “산과 바다에서 찾아낸 울릉도 먹거리(Ulleungdo food found in the mountains and sea)”. 디지털울릉문화대전(Digital Ulleung Culture Exhibition). 2021-0402閲覧。
- ^ “Dystaenia takeshimana (Nakai) Kitag.”. Plants of the World Online. 2021-0402閲覧。
- ^ “호박(pumpkin)”. 디지털울릉문화대전(Digital Ulleung Culture Exhibition). 2021-0402閲覧。
- ^ 「鬱陵島 本島は(略)桐は本邦にて松島桐と称して珍とするものなり。」 田淵友彦『韓国新地理』博文館〈帝国百科全書〉、1905年。doi:10.11501/766843 。
- ^ 「鬱陵島一名松島(Dagelet island)」 水路部『朝鮮水路誌』1907年。doi:10.11501/10304345。
- ^ 池宮正治『沖縄ことばの散歩道』』(おきなわ文庫、2014年)
- ^ 大野晋、丸谷才一『日本語で一番大事なもの』( 中央公論社、1990年)
- ^ 下條正男 『竹島は日韓どちらのものか』 文藝春秋〈文春新書〉、2004年
- ^ a b 竹島問題一次資料保管庫「大谷・村川家への渡海免許」
- ^ 島根県:竹島資料室
- ^ a b c d 外務省「竹島問題の概要」
- ^ 「明治十五六年の交本邦人の伐木に従事するものあり(略)居住して伐木を営むもの多かりし」 田淵友彦『韓国新地理』博文館〈帝国百科全書〉、1905年9月。doi:10.11501/766843 。
- ^ a b c 송병기『재정판 울릉도와 독도』단국대학교출판부、2007 년、135 쪽[宋炳基『再訂版 欝陵島と 独島』東国大学校出版部、2007 年
- ^ a b c 『日本人が知っておくべき竹島・尖閣の真相』(2012)pp.39-48
- ^ 桧垣直枝『蔚陵島出張復命書』
- ^ a b 外務省通商局編纂『通商彙纂』明治35年、博文館
- ^ a b 「奎章閣所蔵 独島関連資料」図書請求記号:독도 951.99 ㄱ 467 c.2
- ^ 東亜関係特種条約彙纂 P.781 東亜同文会 1904年5月22日
- ^ 「占領に類似する處置を施したりと云ふ」 恒屋盛服『朝鮮開化史』博文館、1901年。doi:10.11501/776359 。
- ^ a b c d 「JACAR(アジア歴史資料センター)Ref.B11091460700、欝陵島ニ於ケル伐木関係雑件(B-3-5-3-2)(外務省外交史料館)」
- ^ 「本邦人亦一時三百以上に達したりも先年本邦政府より退去の命ありたる為め稍々減少したり」 田淵友彦『韓国新地理』博文館〈帝国百科全書〉、1905年9月。doi:10.11501/766843 。
- ^ a b c 「在留者ノ安全ヲ保持スル為メ」外務省通商局編纂『通商彙纂』明治35年、博文館、45 頁
- ^ 『官報』大蔵省印刷局、1902年12月11日。doi:10.11501/2949136 。
- ^ “『鬱陵島友会報』について”. 島根県. 2021年4月6日閲覧。
- ^ 農商工部水産局編纂『韓国水産誌』龍山印刷局、1910 年、712 頁
- ^ 施政二十五年史 年表P.1 朝鮮総督府 1935年9月27日
- ^ 「凄惨な鬱陵島台風被害の現場」https://www.kyongbuk.co.kr/news/articleView.html?idxno=2051835 처참한 울릉도 태풍 피해 현장(韓国 慶北日報)
- ^ 韓国電力とLG、エコエネルギー自立島を推進
- ^ 鬱陵郡公告第2021-62号
- ^ 鬱陵、エコ電気自動車補助金「全国最高」
- ^ ポスコICT、鬱陵島にEV充電器22基
- ^ https://www.idaegu.co.kr/news/articleView.html?idxno=344085 鬱陵島・独島〜後浦項つなぐ旅客船運航再開
- ^ 独島‐鬱陵島を結ぶ航空便就航へ
- ^ 鬱陵島に空の道、水陸両用機が年内にも就航見通し
- ^ 年内水陸両用機鬱陵〜独島の航空ツアーも開発
- ^ 鬱陵島1千200mの滑走路の敷地現場調査
- ^ 鬱陵空港着工... 順調に推進されることを
- ^ 慶北消防ヘリコプター、全国初の20年無事故飛行
- ^ 「鬱陵島・独島治安現場点検」
- ^ 鬱陵島に軍ヘリコプターでワクチンの輸送
- ^ 慶尚北道消防本部
- ^ 消防ヘリ独島海上に墜落
- ^ 墜落ヘリ搭乗者「無事」
- ^ 鬱陵島はすぐ出動するヘリコプター追加配置切実... 予算がカギ
- ^ 最先端のヘリコプターで独島まで「完全治安」
- ^ 鬱陵島の住民守護天使
- ^ “우리나라 기후평년값(1991~2020) 울릉도(115)”. 韓国気象庁. 2021年3月25日閲覧。
- ^ “순위값 - 구역별조회 울릉도(115)”. 韓国気象庁. 2021年10月2日閲覧。
- ^ Nakagawa, et al. (2012). “SG06, a fully continuous and varved sediment core from Lake Suigetsu, Japan: stratigraphy and potential for improving the radiocarbon calibration model and understanding of late Quaternary climate changes”. Quaternary Science Reviews 36: 164-176. doi:10.1016/j.quascirev.2010.12.013 2018年3月3日閲覧。.
- ^ 日本海とその周辺に分布する鬱陵島起源の完新世テフラ 第四紀研究 Vol.52 (2013) No.5 p.225-236
- ^ G. B. Kim, et al. (2014). “Post 19 ka B.P. eruptive history of Ulleung Island, Korea, inferred from an intra-caldera pyroclastic sequence”. Bulletin of Volcanology 76: 802. doi:10.1007/s00445-014-0802-1 2018年3月3日閲覧。.
- ^ a b 鬱陵空港、「経済性不足」... 挫折と呼ばれるNAVERニュース 2012/11/3(朝鮮語)
- ^ 鬱陵島に小型空港推進...の50人乗り以下の規模の運航 imaeil.com 韓国毎日新聞 2011-01-06(朝鮮語)
- ^ 鬱陵空港、これからが始まりだ慶北毎日新聞 2013/7/9(朝鮮語)
- ^ 「鬱陵島と独島は、、、神聖な主権が及ぶ生活の基盤」浦項〜鬱陵空の道開かれる世界日報 2013/07/08
- ^ 「中国の観光客はもちろん、世界の人々の足が続き、世界的な観光地として急浮上、、、大韓民国の領土主権をさらに強固に」鬱陵空港建設事業「青信号」newsis 2013/7/8(朝鮮語)
- ^ 울릉공항 1공구 건설공사 ‘시선 집중’韓国情報通信新聞社 2015/12/31(朝鮮語)
- ^ 鬱陵空港建設事前の地質調査がおかしいカカオニュース 2016/5/19(朝鮮語)
- ^ 울릉공항 공사 또 유찰…'2020년 개항' 차질 불가피2016/6/15(朝鮮語)
- ^ 鬱陵空港建設延期 大邱日報 2016-05-20 (朝鮮語)
- ^ 鬱陵空港建設再び飛び立つNAVERニュース2017/10/20(朝鮮語)
- ^ 鬱陵島の空の道を開く鬱陵空港着工式オーマイニュース 2020.11.27(朝鮮語)
- ^ 独島出入、無期限中断へ 中央日報 2005.06.01
- ^ 下條正男 『竹島は日韓どちらのものか』 文藝春秋〈文春新書〉、2004年,21頁
- ^ 韓国、自民3議員の入国拒否 ロイター 2011年8月1日
- ^ 自民議員の入国拒否へ=竹島研究の拓大教授も―韓国 朝日新聞 2011年8月1日
- ^ 「竹島に上陸してみた」…韓国国民の領土に対する気概に日本は完全敗北していた プレジデントオンライン2020年7月31日付
- ウルルン島のページへのリンク