植物名辞典 |
ウィキペディア |
ウルシ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/15 05:00 UTC 版)
(ウルシノキ から転送)
| ウルシ | ||||||||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Toxicodendron vernicifluum(2009年8月2日)
|
||||||||||||||||||||||||||||||
| 分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||
| 学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Toxicodendron vernicifluum (Stokes) F.A.Barkley[1] |
||||||||||||||||||||||||||||||
| シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Rhus vernicifera DC. Rhus verniciflua Stokes |
||||||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| ウルシ(漆) | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| lacquer tree、Chinese lacquer、 Japanese lacquer-tree、varnish tree、 Japanese lacquer tree |
ウルシ(漆、学名: Toxicodendron vernicifluum、英: Lacquer tree) は、ウルシ科ウルシ属の落葉高木。
目次 |
特徴
葉は3 - 9対で、卵形か楕円形の小葉をもつ奇数羽状複葉で、紅葉する。
果実はゆがんだ扁平の核果で、10月ごろ成熟して黄褐色となる。
分布・生育地
アジアが原産。中国・朝鮮・日本で漆を採取するため古くから広く栽培されていた。
日本には、奈良時代以前に中国経由で渡来したという説があるが、中国より古い漆器が日本で発掘されていることや、採取法の違いなどから、日本の漆器を独自のものとする説もある。1984年に福井県若狭町の鳥浜貝塚で出土した木片を、2011年に東北大学が調査したところ、およそ1万2600年前のウルシであることが判った。中国から持ち込まれた時期が今まで考えられていたよりもかなりさかのぼった縄文時代初期の可能性もあるが、日本国内に元々自生していた可能性も考えられる[2][3]。
利用
樹皮を傷つけて生漆を採る。材は、耐湿性があり、黄色で箱や挽き物細工にする。
果実は乾かした後、しぼって木蝋を採る。
若い新芽の部分は食べることができ、味噌汁や天ぷらにすると美味しく食べられる。これは元々、漆塗りの修行をしている人が、漆に対する免疫をつくるために食べたのが始まりだという。ただし、「食べた後に舌が少しピリピリし出した」という報告もあるため、食べない方が無難である。
ウルシかぶれ
本種をはじめ、近縁種はアレルギー性接触性皮膚炎[4](いわゆる「ウルシかぶれ」)を起こしやすいことで有名である。これは、ウルシオールという物質によるものである。人によっては、ウルシに触れなくとも、近くを通っただけでかぶれを起こすといわれている。また、山火事などでウルシなどの木が燃えた場合、その煙を吸い込むと気管支や肺内部がかぶれて呼吸困難となり、非常に危険である。
- ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)”. 2011年12月9日閲覧。
- ^ 2011年11月6日、第26回日本植生史学会大会で東北大学の鈴木三男教授らのグループが発表。
- ^ “1万2600万年前のウルシ展示 県立若狭歴史民俗資料館 社会 福井のニュース :”. 福井新聞 (2011年10月14日). 2011年12月9日閲覧。
- ^ アレルギー反応であって、ウルシオール自体が「毒性分」であるわけではない。
ウルシノキに関係した商品