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ウジェーヌ・ヴォロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/05/15 21:38 UTC 版)

ウジェーヌ・ギュスターヴ・ヴォロEugène Gustave Vaulot[4], 1923年6月1日 - 1945年5月2日)は、第二次世界大戦期のドイツ国防軍武装親衛隊に勤務したフランス人義勇兵で、フランス人初の騎士鉄十字章受章者。

1941年下旬から1943年初旬まではドイツ国防軍指揮下のフランス人義勇兵部隊「反共フランス義勇軍団」(LVF)、1944年5月からはドイツ海軍に所属。1944年9月、再編制に伴って武装親衛隊に移籍し、第33SS所属武装擲弾兵師団「シャルルマーニュ」(フランス第1)(33. Waffen-Grenadier-Division der SS "Charlemagne"(französische Nr. 1))のエリート部隊「名誉中隊(戦術学校)」(Compagnie d'Honneur / Kampfschule)の一員となった。

独ソ戦の最終局面である1945年4月29日、ベルリン市街戦中にパンツァーファウストを用いてソビエト赤軍戦車8輌を撃破した功績により、フランス人として初めて騎士鉄十字章を受章した。最終階級は武装伍長(Waffen-Unterscharführer der SS)[5]

他の日本語表記として、ウジェーヌ・ヴァンロー[3]、コージューヌ・ヴーロー[6]、ファウロート[7]がある。


  1. ^ Jounal officiel 2/3/48による。Richard Landwehrは著書でヴォロの生年を「1921年生まれ」としているが、これは誤りである(Robert Forbes "FOR EUROPE: The French Volunteers of the Waffen-SS"(Helion & Co., 2006)p447脚注参照)。

  2. ^ Richard Landwehr "French Volunteers of the Waffen-SS"(Siegrunen Publications/Merriam Press, 2006) p151によると、ヴォロは電気工事士(electrician)として働いていたという。

  3. ^ ただし、Ernst-Günther Krätschmer "Die Ritterkreuzträger der Waffen-SS" p928、およびRichard Landwehr "French Volunteers of the Waffen-SS" p151によると、ヴォロは訓練期間中に第4中隊第3小隊の分隊長となったとされている。

  4. ^ ただし、著者のRobert Forbesはこの時のスリエとヴォロが突撃銃を装備していたかどうかを疑問視している。

  5. ^ Robert Forbesの記述によると、フォントネー武装上等兵も4輌目を撃破した際に戦死した("Fontenay was killed on his fourth.")。しかし、Grégory Bouysse "Waffen-SS Français volume 2"(lulu, 2011)の"Gérard FONTENAY"の項目によると、エルゼナウの戦いで4輌の敵戦車を撃破したフォントネーSS義勇伍長は後のベルリン市街戦に戦術学校の小隊長として参加している。

  6. ^ Patrick Agte "Europas Freiwillige der Waffen-SS"(Munin Verlag GmbH, 2000)p163の記述では、日付は「1945年2月26日」(26. Februar 1945)で、フランス人義勇兵が撃破したソビエト赤軍戦車の数は「18輌」(18 Sowjetpanzer im Nahkampf vernichten)とされている。

  7. ^ 出典はロスタンの回顧録"Le prix d'un serment"(La Table Ronde, 1975)p194。しかし、ロスタンは回顧録の中でヴォロの名前・階級・死の状況を間違って記している。また、Saint-Loupの著書によると、ロスタンは自身が騎士鉄十字章を受章できなかったことを非常に悔しがったという(Robert Forbes 前掲書 p447脚注参照)。

  8. ^ アントニー・ビーヴァー 前掲書 p566の記述では、砲火にさらされたウジェーヌ・ヴァンロー(ヴォロ)は「付近の地下室で三日後に死亡した」とされている。しかし、この箇所の出典は明記されていない。
  1. ^ Ernst-Günther Krätschmer "Die Ritterkreuzträger der Waffen-SS"(NATION EUROPA VERLAG, 2003) p929
  2. ^ Tony Le Tissier "SS-Charlemagne: The 33rd Waffen-Grenadier Division of the SS"(Pen & Sword, 2010) p127
  3. ^ a b c d e アントニー・ビーヴァー(著), Antony Beevor(原著), 川上 洸(訳) 『ベルリン陥落 1945』(白水社、2004年)p516
  4. ^ a b c d e f g Patrick Agte "Europas Freiwillige der Waffen-SS"(Munin Verlag GmbH, 2000)p163
  5. ^ a b c d e f Grégory Bouysse "Waffen-SS Français volume 2"(lulu, 2011)、"Eugène VAULOT"の項目を参照。
  6. ^ ヴィル・フェイ(著), Will Fey(原著), 梅本弘(翻訳) 『SS戦車隊・下』(大日本絵画、1994年)p282
  7. ^ 高橋慶史『続 ラスト・オブ・カンプフグルッペ』(大日本絵画、2005年)p315
  8. ^ a b c d e f g h i Robert Forbes "FOR EUROPE: The French Volunteers of the Waffen-SS"(Helion & Co., 2006)p447
  9. ^ a b 同上 p213
  10. ^ 同上 p217
  11. ^ a b それぞれの氏名はGrégory Bouysse "Waffen-SS Français volume 2"(lulu, 2011)、ANNEXES I: Volontaires d'importance mineure, classés par catégorie (Sturmbrigade, LVF, Milice Française, Kriegsmarine/SK, origine inconnue):を参照。
  12. ^ a b c d Robert Forbes 前掲書 p287
  13. ^ 同上 p288
  14. ^ 同上 p307
  15. ^ 同上 pp.356-357.
  16. ^ 同上 p382
  17. ^ 同上 p392
  18. ^ a b c Patrick Agte 前掲書 p164
  19. ^ Robert Forbes 前掲書 p442
  20. ^ 同上 pp.447-448.
  21. ^ Tony Le Tissier 前掲書 p156
  22. ^ Robert Forbes 前掲書 p458
  23. ^ a b 同上 p459
  24. ^ Richard Landwehr "French Volunteers of the Waffen-SS"(Siegrunen Publications/Merriam Press, 2006) p152


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